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52話目

打ち切りが決まった漫画のキャラクター達がどうにか物語を延命させようとするお話し

 砂漠でなんとなく拾った鉱石がどうも高価な物だったらしくちょいと小金持ちになった俺達。

本来ならば見つけた奴の総取りで良かったんだけど、皆で使って欲しいと言うことで、今日はちょっと豪華なホテル。しかも全員個室。

いやー、今までアレフと同室だったからといって気を使ったことなんて一度もなかったけど、気を使わないということと自分ひとりということは別問題だからね。今日は誰に気兼ねすることなくゆっくり自分だけの時間を過ごせるわ。

「ねーねー、お兄ちゃん。」

「何だい?」

気分が良いので身に覚えのない通称でも返事をしてしまう。

「お兄ちゃんは何時頃私の部屋に来るの?」

ん?

「いや、別に行く用はないけど?」

「あほか。」

うわっ、久々に出た自称妹の裏の顔。

「どー考えてもここは、部屋を間違って開けてお兄ちゃんのえっちーイベントだろ。それくらいサラッとこなしなさいサラッと。時間を決めずに半裸で待ってて、風邪でもひいたらどうしてくれるんじゃい。」

うーん、風邪をひいたとしても俺のせいじゃないような気がするけど。

「まぁ、ええやろ、じゃぁ、夕食後、先に戻っているから7時半から8時の間で間違ったふりをして扉を開けんかい。」

「その次は私の部屋だな。」

自称ヒロインさんまで変な事を言い出したし。

「って事は最後に俺の部屋ね。」

アレフまで?お前もサービス枠扱いなのか?

「いやいや、無いわ。せっかくリラックスしようって時になんでそんなわけの分からないノルマを課せられなきゃいけないんだよ。今日はゆっくり自分の時間を楽しむ。そんな馬鹿な事には付き合っていられない。大体そんなに部屋を間違えるとかありえないから。」

普段の日にボランティア活動をさせられるのと誕生日にボランティア活動をさせられるのじゃ嫌度が違う感じ。申し訳ないけど今日はそんなのに付き合ってられないわ。

「そうか、仕方ないな。」

おっ、良かった、珍しく話が通じた。

「仕方がない、行け、ルカ、混乱魔法だ。」

「トパスパ」

うぉ、いつもとは違った意味で頭がくらくらする。上手く思考がまとまらない。あれ、俺の部屋って何号室だっけ?あぁ、最悪だ。俺の自由に使って良いはずの時間が奪われた。


うぅ、とりあえず今週はここまでっぽい。また次回ぃ。

他の人の時間をとるのはいけない事です。しないように気を付けましょう。

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