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異世界工学 ー最強兵器の作り方ー  作者: Ciaz
本編

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2/4

第二話先読み(未完成)

ーー前回のあらすじ!!

2145年3月10日、日本。過労によって死亡した本作の主人公、「中根なかね れい」!


ーー目が覚めると、そこは見知らぬ教会!

聖職衣を着た女性が突然5歳の誕生日を祝ってくる!

アリスと名乗る謎のメイドが騒ぎ出す!


ーーこれは夢なのだろうか? それとも……?


『異世界工学 ー最強兵器の作り方ー』 第二話、始まります!!

「さぁっ!」

アリスが元気よく言った。

「他の方々も順番を待っていますので、私たちもさっさと帰りましょう!」

そう言うと、アリスは踵を返して教会の出口へ向かった。


「あ……っ! 待ってください!」

アルトが、歩き出したアリスの後ろに続く。


「……そういえばアルト様、今日ちょっと雰囲気違いませんか?」

「……」

アリスが放った質問に返答できずにいると、見慣れぬ町並みが現れた。話をすり替えるいいチャンスであろう。


「あ......いや、その……ここってどこなんですか......?」

アリスは目を丸くして、

「へ? ここですか? ……ここ、いっつも通ってるじゃないですか?」

アリスがほんのわずかに首を傾げた。

「あ......あぁ......そうだったね......」

そう誤魔化すと、アリスが一瞬だけ目を細めた。

――だが次の瞬間には、さっきまでの笑顔に戻っていた。


――声の調子が、わずかに落ちた。

「......ここは、バシリカ王国の端っこ、アクロです。」

「ダグバ・カーレット様の治めるカーレット領の……あぁ、ダグバ様はアルト様のお父様です!」

「王都の次くらいに栄えてる町なんですよっ!」

アリスの言葉に町を見渡すと、町を行き交う者にもいろいろな特徴があった。

店先で、商品の実演販売をしている者。

食料などを売っている者。

路地裏を覗くと、家のない貧乏な人が眠っている。

――アリスの言葉とは裏腹に、路地裏の空気は妙に重い。

栄えている町なだけあり、貧富の差は……かなり露骨に出ているようだ。


とりあえず、もっと情報を集めなければ……

知らないことには何も始まらない。

アリスの言っていることが本当なら、俺は貴族の生まれということらしい……

が、屋敷を見てみないと確信は持てない。

「アリス……さん?」

「へ……? いやいやいや、私なんてそんな……呼び捨てで構いませんよぉ!」

「アルト様に使える身なんですからぁっ!」

――なぜか、アリスが少し照れているように見えた。

……いや、今はそんなところじゃない。情報を優先しないと……

でも……あくまでバレないように。

「あの……スキルってそもそもなんなんです……?」

「えっ、スキルですかぁ? 『ステータスオープン』って唱えてみてください!」


本当にそれで良いのだろうか……

「ステータス……オープン!」

――そう唱えると、空中に説明が浮かんだ。

……ん? おかしくないか? ……まぁそういうものだと思っておこう。


“個体名:アルト・カーレット

HP:110

MP:180

SP:65

スキル詳細

・『生成 Lv.1』:書き起こした図と素材があれば、思い通りに物質を創造できる。素材集め用の『鑑定』を内包。想像できる物の複雑さは、MPに依存する。

・『収納 Lv.1』:自分の作り出した空間に物質を収納できる。”



なんか…………使い方次第でかなり化けそうな能力だな。

『生成』の「図」って……設計図のことだよな?

「図」が設計図のことを示しているなら、限りなく俺に適応している能力じゃないか。

それに、こういう数値系って、大体100が基準値になることが多いよな……? ということは、俺のMPが異常なほど高いってことか……?

「どうでした?」

アリスが身を乗り出し、いつの間にか俺のステータスを覗き込んでいた。

「えぇっ!? アルト様、5歳なのにMPの量がえげつないです! 正直、素質アリアリですよ!」

「帰ったらファシナさんにも見せて自慢しちゃいましょうねっ!」

――ファシナ。さん付けなことから察するに、メイド仲間とかなのだろうか。

もしメイドで合っているなら、俺の家は貴族でもある程度上のほうということか。

……さっき、俺の父が治めているここが王都に次ぐ規模の町と言っていたから、上なのは間違いないだろう。

「もう少しでお屋敷に着きますよ!」

案外教会から近いようだ。大体徒歩で10分といったところか。

「あ……はいっ!」

貴族……日本だとあまり関わらなかった言葉。

礼儀作法が日本とは絶対違うだろう。気を引き締めなければ。

周りの家々も段々大きいものに変わってきている気がする。

周囲の視線もさっきまでとは違う。尊敬……いや、畏敬か。

なんとなく、居心地が悪い。

「アルト様! 見えてきましたよ!」

アリスの言葉が、空気をぶっ壊したが、周りは特に気にしていないらしい。

アリスの言葉に正面を見ると、周りの家より明らかに数回り以上大きい家が見えていた。


あの規模、あの視線、あの空気……

――確定だ。俺は……貴族の息子だったらしい。


――そして歩き続けること約一分。

……それは、もはや“屋敷”と呼んでいい規模ではなかった。

ギリギリ、城と呼ばれても信じるレベルだ。門の前には、二人の門番が立っていた。

こちらに気づいた途端、無言で背筋を伸ばした。

「おかえりなさいませアルト様!」

と同時に言うと、2人のうちの1人はそそくさと屋敷の中に入って行ってしまった。

それから門を開けてもらって中に入ると、屋敷の前に、数人の使用人らしき者達と、その先頭に赤髪のメイド服の美女と、その後ろに隠れるように、同じくメイド服を着た緑髪の少女が整列していた。

……この家は幼女も雇っているのか。メイド見習いといったところなのか。


やはり……貴族の家だと使用人も多いのか。

「た……ただいま」

「おかえりなさいませ! アルト様!」

「おっ、おかえりっ……なさいませ!」

毎回これだと心が削られそうだ。仕方ない。

「あ〜……これからはいちいち出迎えなくてもいいよ」

「……は?」

そう先頭のメイドが言うのを見ると、アリスが走っていき、耳元で何やら伝えていた。

「ファシナさん、ゴニョゴニョ……」

アリスが言い終わると、信じられないと言った顔で一瞬固まったが、すぐに笑顔に戻った。

「あ、いや……申し訳ありません。わかりましたわ。今度からは、お出迎えは私のみでさせていただきます。」


そうか、この人がファシナか。しっかりしてそうでよかったな。

「だって! みんな、戻った戻った!」

アリスが言うと、使用人たちがゾロゾロと屋敷に戻り始めた。ファシナの後ろにいた幼女がついて行こうとすると、アリスがそれを止めた。

「チーノさん、いい子にしてましたかぁ?」

「……うん! 頑張った!」

幼女はチーノというのか。

「アリスさん?この子……お皿割ったりお盆落としたり散々でしたわよ?」

「もう! ファシナさん、空気読んでくださいよっ! チーノさんだって頑張ってるんです!」

アリスの口から『空気を読む』なんて言葉が出てくるとは……意外だな。


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