一戦は仕方が無いのか②
戦士には剣タイプと銃タイプの二種をそろえた。
剣タイプは普通のRPG仕様の剣騎士に成長し、肉体強化の補助魔法に特化出来る様になっており、簡単なヒーリング能力も使えるが剣のみという事で、どんなに威力があっても近接攻撃しか使えない。
銃タイプは普通に弓使いを想定していたのだが、レベルごとに使える武器を近代化、あるいは強化していくことが出来る仕様にしてゲームの特色性を出したのだ。
つまり、この銃騎士タイプを選ぶと、剣からクロスボウ、そして短銃となり、ショットガンをも使用できるようになり、最終的に一発必中のライフルにするか集団に大被害を与えられる大砲にするかなどと選択できるようにもなるのだ。
ちなみに、成長前は一様に剣から始まるので、ゴブリン程度ならば剣を振るうことが出来る上、短銃のまま他の武器に変えずに精度と威力を上げていくという変態的熟練成長選択も可能だ。
だが、武器的に大砲が使えるという事は、アルバートルは騎士としては最上のランクにあると言えるのだ。
製作側から言わせてもらえば、このプレイヤーは廃人レベルだぜ、というくらいのプレイ時間になるはずの凄いランクなのだ。
「すごいな。俺の魔法を無効化させたのは、俺の魔法にグロブス召喚を重ねたのか。あの咄嗟に、よくそれが出来ると踏んだね。」
「見ればわかります。あの魔女を飛ばした魔法は大きく見えても、魔女だったら怪我一つしないものどころか、実際は気絶もさせない程の軽いものでしたからね。」
魔法が使用可能なパラディンと違い、スクロペトゥムは補助魔法が一切使えない代わりに、敵のステータスや魔法威力を読むスキルを磨くことは出来る。
正確に読んだという事は、アルバートルをプレイするプレイヤーがいたとして、停電でブレーカーが落ちてデータがパァになったら、プレイヤーが自殺してしまうぐらいの、すごいキャラクターレベルに育っている筈だと言えるだろう。
つまり、こいつは最終ボス戦に向けたキャラクターレベルなのだ。
俺は自分に向けられた大砲を眺めながら、中ボスでしかないダグドがどこまで耐えられるのだろうかとぼんやりと考えた。
ここで俺は死に、あの可愛いシロロは魔王へと転生してしまうのか、と。




