表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

アノヨリンタロウ1

これは、徐々にあかされる内容もなく

ただ、温泉が武器という

実に悶絶物の

下らない技を出すための

それまでをつなげる

汚物小説である


「おい、修学旅行だ」

先生が、そう言って、いきなり始まった

学業納めのと言う名の最終試験

それが始まったのは

珍しく晴れた夜のことだった

いつものように、日が暮れてから始まる授業を終え

僕たちは、それぞれ、帰り支度をしていた

それこそ、様々という言葉に当てはまるとおりに

その場で、眠りこけ明日になる物から

一瞬にして煙となり消え去るものまで

僕はと言えば、下宿屋まで帰るのであるが

そんな僕たちを、呼び止める声が、したのだ

「嘘だろ」

それは誰でもない、僕の声だった

普段、いじめられるほどに

存在感のない僕自身であったが

そのときばかりは、その異様さに

驚いていた

百年、さまさまな授業が、行われた歴史の中で

そんなことが行われたことは記憶にない

それどころか

この学校が始まって以来

そんな出来事なんて無いのであろう

「本当に、行くんですか、と言うか、どこに行くんですか」

「アマゾン」

「アマゾン」

「そう、アマゾン、そこに、未だに未確認とされていた

マンドラゴラの亜種ミラーが、存在していると思われるのよ」

「一人で、行ったら良いじゃないですか」

「あら、今回の最終試験は、ミラーを、探し出す事よ」

全く関係がない試験になりそうな予感がした



「えーみなさんそろっていましょうか」

カボチャ頭の教頭、クレージーパンプキンが、蝶ネクタイをして

生徒に、しゃべりかけるが

恐るべき、暗い空気が、飛行機内に、充満している

そんなことを、気にすることもなく

いつも、とち狂った、テンションの教員は言った

「では、ミッション38ー1f飛行ミッションを、ただいまよりかいしいたします、なお、現地では、強力な怪が、多数存在しておりますので

生存を第一にお願いいたします

ではでは」

普段では、開くことなどないであろう

脱出口が、開く

生き残るのが第一位だと、そんなことを望む者なんていないだろう

なんと言っても死神試験だ

死に神はどんな過酷な状況でも、命を奪う職種だ

それが、出来ずに、のこのこ帰ってくるような優等生は天使にでもなればいい

つまりは、落第決定、さいにゅう学はない

言ってしまえば、ジエンドである

全く困ったものだ

次々に、落下していく生徒

本当に馬鹿ばかりである

かく言う、担任のワリン先生が、一番先に、奇声・・もとい、探求心からくる雄叫びを、発しながら、おりていく様は、正常ではない

「どうしたのです」

黒と白のひらひらとした洋服を着込み

いつも肩には、白い肌に、赤い目の毒カエルを乗せていると言うだけでも

変人であるが

さらには、飛行機内でも、日傘を愛用している様は、もう、あれである

「いや、大変なことになったって思って」

「そうね、私の頭上に、もう、赤い真っ赤な雨が降っているもの」

そう言うと、彼女は、傘を広げて

軽く会釈をした後、真緑のジャングルへと落下していった

「トホホ」である


マンドラゴラ

一口食べれば、脳内に異常をきたし

絶えず、奇声を発し続け、最後には、疲れ果てて、死に至る、毒草である

それが、品種改良され、麻薬としてのアンドラゴラが、こんにちに、残るのであるが、奇声を発するとされる毒草さえも、本来の原種ではない

本来は、悪魔と植物の結合生物であり

その奇形こそが毒薬としてのアンドラゴラであり

本物は、手に取ることすら出来ない

ただ、ごくまれに、術師や、偶然が重なると、その奇妙な草を、目にすることがある

その葉は、黄金と黒を、混じったような色であり

絶えず、そのはいしょくをかえる

ただ、本当に、奇妙なことは、知っての通り

その葉っぱの下の根にこそある

その形は、蛇に酷似しており、実際に、引き抜くと、蛇のようにうごめく

さらには、引き抜いたものに、かみつき、瞬時に、石にしてしまう毒を回らせる

それが、後生になり、尾ひれが付いて、人型だとかはたまたメディーサの

原型になったとされているが

不勉強な僕は、そこら辺に、そこまで専門的知識も興味も持ち合わせてなどいない

さて、では、今回の目的のそのアンドラゴラの亜種キラーと言うものが

どう言うものかと言うと、なぞとしか言いようがない

ただ、うちの担任が、本当かどうか分からない

昔の植物悪魔辞典とか言うものをうのみして、これは、アンドラゴラトは

明らかに、違うとか何とかほざきやがって、それから、職権乱用

いま、ここにいる訳であった

「しかし、熱いな」

何も持たず落下したものは良いものの

今になって、クーラーが効いていた飛行機内ではない事を、ありありと

実感した

頭上には、落ちてきたときに、鉈で、切り裂いてきた

椰子のような巨木が、歪に、傷を付けられていた

「しかし、どうしたものか」

みぎも左も

もりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもりもり

森である

そう言えば、幼なじみが好きであった、食虫植物も、あるかも知れない

ただ、アマゾンにあったかは、忘れたが

探すしかないか

しかたがないので、歩くことにした

足場が悪く

すぐに、ぞうりが、びしょびしょになる

湿地帯ということであろう

しかたなく

木から木へとジャンプしながらすすんだ

しかしながら、何て熱いのだろうか

肌にまとわりつくようである

「おいおいおいおい、大丈夫だろうか」


ぬかるみの中に、妙なものを見つけた

それは、足だけを、地面からはやしている

「何だあれは」

新手の妖怪かとも考えたが

どうも、

感じたことのなる妖気だ

「おい、ゴンザレル」

犬神家みたいなことになっている

クラスメイトに木の上から叫ぶ

「ごぶごぐぐぐごぶ」

聞こえない

何を言っているのだろうか

全く聞こえない

「何を言っているのだ」

「たぶげろだぶ」

酷く音声が悪い

もしかしたら、あの、ゴンザレルではなく

別のクラスメイトだったのかも知れない

しかし、スカートからのぞく

あの足は

まさしくゴンザレルのような気もしないではないが

そこまで詳しく観察したこともないわけでもないような

では、別人なのかと思いを馳せれば

それもまたよく分からないような気がしないではない

「だずけろぉー」

ほう、助けろか

すぐに、手短にあった

ツタを、鉈で切り落とすと

カーボーイの投げ縄の要領で

足にひっかけて

引きずり出す

しかし、よく、こんなジャングルで、ハイヒールなんて履いているものだ

ただでさえ、毛むくじゃらだと言うのに

「・・・・地獄か、早く助けろと言いたいが、助けてもらい礼を言おう」

「ああ、良いって事よ、それよりも、お前の服装どうなんだ」

「どうってなによ」

「いや、まんま、おかしいだろ、なんで、ジャングルで、ピンクのスカートに、白いカーデガン、さらには、小さなバッグに、とどめは、無駄に高いハイヒール、ボケか、ふざけているのか」

「うーーん、意味分かんない」

置いてこうか

そんなことを考えたとき

「それにしても、君たちは騒がしい、マントが、逃げてしまったじゃないか」

妖怪馬鹿のロンドルが、眼鏡をなおしながら

探検家っぽい、リュックを背負って、やってきた

「よ」

「よっじゃない、君のせいで」

「しかし、どうして、わたし、楽しいはずの修学旅行で

こんな事にならなきゃいけないの」

ゴンザレルが、ハイヒールを脱いだ

死に神スクールに、入るもののほとんどが

その厳しさから、性格が、堅くなるのとは、反対に

こいつは、逆に、それでさえ、自分がいた故郷よりも

楽すぎて、堕落の一途をたどった

原住民的、ユーマだ

「君たちはどうするつもりだ」

「お前こそ、趣味の標本取っていて大丈夫なのか」

「問題ない、もう目星はついている」

「すげーな」

「簡単だ、マンドラゴラは、酷く臆病な存在でね

人が近づくだけで、寿命が、半分ほど短くなると言う

つまり、未開の地に行けば、半永久的にはえ続けるマンドラゴラの楽園にいけるというわけさ」

「おい、たしかに、巨大に育った奴はいるかも知れないが、例のミラーは、居るかどうか分からないだろ」

「ははははは、ミラーとは・・・と、そこまで言うのはやめにしよう」

「なんだよ、ケチだぞ、ロンドル」

妙なぶりっこをするゴンザル

ティーン雑誌の悪影響か

ここに来たときは

言語さえまともにしゃべれない

それでいて礼儀正しかったというのに

「そうだぞ、そんなこといったら、あれだ」

「あれとは何だ」

「フラグだ」

「旗、だと」

「ああ、そう言う、持ったえつけたいいかたをすると

あとで、死体で発見されて

どうして殺されたのか、みたいな、場面になる」

「っふん、そんなことが」

「あっ、ごんざれる見たことある、っふん、そんなことがって、最終死亡フラグだよね」

「・・何」

「よく知ってるな、ゴンザレル」

「うん、偉いでしょ」

「ああ、その調子だ、もうすぐおれるだろう」

「・・・・・・・・・」

「・・・もうすぐだよね」

「ああ」

「分かったよ、その、変種のみらーって言うのは、たぶん、従来種が

長く生きた結果に起きる変体だと、僕は見ている」

「・・・これボケたほうが良いかな」

「いや、やめておけ、ゴンザレル

「うん」

「・・・・ほかにききたいことは」

「付いていってもい良い」

「・・・もういいよ、どうせ付いてくる気だよ」

「いや、お前、さっき死亡フラグたてただろ、いつ死ぬかみたいから」

「おい、会話がかみ合ってないし、それなら、どっちみちついてくるんだろ」

ふたリして

うなずく

ほかに名だった


「しかし、変な奴が多くて困るよ」

「ああ、本当だ」

「ゴンザレル、疲れちゃった」

毛むくじゃらのゴンザレル

地の妖を、かんぷ無きまでに、破壊したというのに

血さえその拳には付いていない

「ほかの連中大丈夫だろうか」

「大丈夫じゃないか、少なくとも僕たち以外は」

「酷いなー」

「なにがひどいだ、このチームには、百年留年の地獄が、いるんだぞ

何が起きるか分かったものではない」

「酷いよ、108年」

「よけい酷いわ」

「そう言うこと言ったら、だめだよ」

「っよ、良いこと言ったぞ」

「・・・黙れきさまら」


「ねー、まだー」

先ほどから、握り拳だいの蛭がうようよと、泳ぎ回る池の上を

歩いている

「まだだ、あと、三百キロ程あるだろう

「めんどくさいな、それだと、今日中には、つけないじゃないか」

「っえーー野宿ー」

明らかに、馴れていそうなゴンザレルが、そう言っている

「仕方ないだろ、おろされた場所があそこなんだから、それに、この場所の環境を知るという意味では、あながち、駄目ではないのかも知れない」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」


「しかし、お前が、あんな大業を使えるとは思わなかったよ」

結果的に、生き残った生徒36名

内、結果を出せたものは

先生を含む36名

脱落者、360名という

試験史上36番目に酷い結果となり

その次の年から、担任が、クビになったのを一番先に知るのは

勿論、地獄である


「それじゃあな」

なぜか、またしても、自分だけ落ちてしまった

何故だろう、確実に、試験には合格しているはずだ

それ何のどうして落ちてしまったのか


地獄はまだ知らない

彼が眠ると

別の人格が起き出すことを

彼はまだ知らない

それが、死に神にはあってはならない性格だという事を

地獄はまだ知らない

来年合格することを


「まさか、始めて、死に神選挙より選ばれた校長ではなく

悪魔校出身からの校長がうまれるだと」

教師よりも、居学が、長い地獄が、一人驚いていた頃

頭からは、ヤギの角を生やし

ビシリと、音を立てそうな、曰くありげな高そうな高級スーツを、きたおとこが、校門前に、これまた、タイヤがないのに、動いている車の中から現れる

名前を、ベルフェゴールド三世と言う、如何にも、パチモン臭のする

優秀性エリートであるが、しかし

そう見えるのだから仕方がない

「いやー、どうも、ベルフェゴール三世と言うものでして

今日からここの校長をさせていただきます」

出迎えに、行った

この学校で、四番目に長い

教頭、アナマガラシが、頭を下げずに、こちらにどうぞ

と、校長室に、招いた

「しかしながら、前校長は、お年の割に実に強かった」

校長を選ぶのは、誰でもない

立候補者

その中で、対戦して、一番強かったものが

校長となれる

しかしながら、これは実に、危険なもので

悪意ある指導をすれば、それは、人間界だけではなく全て根底を

揺るがしかねないのである

たとえば、寿命を、好きなだけ、操作したり

すれば、事細かい規定を、全てはじめから変えなくてはならず

それこそジーザスなのであった

「そうですか」

夫を、倒されたアマガラシ教頭は、素っ気なくそう言うと

山のように積まれた

書類を、ベルフェゴール三世の前に、差し出す

と言うか、指さす

「これは何ですか」

首を傾げるベルフェ三世

「校長になるに当たっての、心得とルール

それと、死に神に関する最低限の・・・・」

それは、一瞬にして消えていた

いや、燃えたと言うべきだ

青白い炎が、歓談するべきテーブルの上で、燃え上がり

灰一つ残さずに

消えた

「何をするんですか」

青筋を浮かべ

教頭が、静かに、新しい校長に言う

「いや、つまんないし、それに、もう」

そう言って、自らの頭を、とんとんとたたく

知ってますから

そう言って、懐から、赤い皮表紙の本を取り出す

「何ですか」

教頭が、いぶかしそうにそれをみた

「新しいルールだよ」

それが、俗に言う

死神改定案であった


一つ、死に神であるが故に強くなくてはいけない


一つ、死に神であるが故に、負けてはいけない


一つ、まっそういうことだ


一つ、何となく続けてみる


一つ、・・・・もう書くことがない


それは、ルールとは言えなかった

ただ、そのせいで、いや、この校長が来てしまったせいで

地獄が、受かりあの世へと改名するまで

そう時間はかからない


「そうか、君が、地獄君か、あえて光栄だよ」

来た当初とは打って変わって

髭は伸びっぱなし

髪はぼさぼさ

目は、熊が濃く

スーツだけが、異様に、ビッシと、していて

奇妙に見える

「何でしょうか、校長」

得てして、代わり映えのない地獄であったが

どうして光栄なのか考えはしていた

「いや、108年も留年するなんて、よっぽど才能があるんだろう悪事の」

「何ですかそれ」

「あれー、気が付いていないんだね、どんな奴でも、十年あれば、受かる

それで受からなければ、返されるんだよどんなやつでもね

しかし、君はまだ残っている

これどういう事だろうね、だろうね」

「・・・期限あったんですか」

「・・そこかい」

「・・お金さえ払えば、続けられると」

「君が払った、入学金プラス授業料

もうとっくに、切れているよ、それなのに、今もまさにここにいて僕と会っている」

「・・つまり、それだけ優秀という」

「ああ、悪の才能は、最高峰だろうさ」

「・・・・そう言うちゅうに発言はやめてください」

「・・・そこでだ」

話を聞かない人である

「いやです」

「そう言わずに聞きたまえ、どうだろう、魔界に」

「嫌です」

「聞きたまえ、魔界に」

「嫌です」

「・・・魔界に、行くのは嫌だろうから、どうだろう、合格してみないか」

「どう言うことでしょう」

「君がここにとどまり続けているのは

用は、手詰まりなんだよ、死に神スクールの方も」

「・・・・」

「まっ、そう言うことだから、合格おめでとう」

「・・試験受けないんですか」

「受けたいのかい」

「いや、何というか」

「君は、全ての試験を、合格している」

「え」

「しかし何故落とされたか」

「だから、僕の性格が」

「ザッツライト」

「帰ります、それに、108年ではなく109年ですから足からず」

「・・・・魔界に来ればいいのに」

かくして、死に神 あの世 輪絶牢が、生まれたわけである



「大丈夫でしょうか」

「まずいでしょうね、死に神というものは、ありに、ウエディングドレスを着させるようなもの

実に繊細なものなのです」

「・・・」

「ひとたび人間界に出す以上

その力の加減

そして、殺す相手の絶対的一致

時間、場所

それ全てが一致した上で」

「・・・大丈夫でしょうかね」

「駄目でしょう」

古株ナンバー3と2の会話


「えー、今日から、死に神スクールより晴れて合格して入社した

あの世 輪絶牢君です、みなさん仲良くするように」

四角くて地味な市役所みたいな建物に

あの世は、居た

主に死に神の仕事は二つに別れる

死ぬ人間の指定

人間の殺害

である

ほとんどが、指定に回り

ほんの一部が、殺害業務に、回る

中には、企画、実行することもあるが

まれである

「それでは、一言お願いします、あの世さん」

「えー、ご相伴に預かりましたあの世と、言います

まだまだまだまだまだまだまだまだ、何も知らないので

手取り足取り教えていただけるとありがたいです」

「はい、みなさん押しえるように」

「では、仕事に戻れ」

灰色一色の職場

どこにも、蛍光色の付箋カラーがない

「よろしくね、あの世君、私、一年先輩で、血の池って、言うの」

「そうですか、僕は、あの世 輪絶牢です、ふつつかもので余り物ごとを」

「あーいい、いい、でもすごいよね、外国留学何て」

「いえ、それほどのものではありません」

「そうかしら、まあいいや、私もまだまだだけど

とりあえず、まずはじめの仕事は、人間の寿命判定

これがまた難解でね」


疲れた、知っていたことと、やって分かるというものは

雲仙の差があるらしい

と言うか、あれは、もはや、感だ

そんなことを良いながら、休憩室にでも行こうとしたとき

「お前、もしかして地獄か」

そこにたっていた人物は

よく知っている

尸だった

死庇 念太郎、死に神名を、受ける前から

死に神名を、考えていた馬鹿であり

早々と、留年することなく、出て行った

一番始めの同級生であった

「ああ、お久しぶり」

「・・しかし何だ、俺は、つい最近、ここに来ると言うことは知っていたが、まさか、百年間入学していたとは

顔を見て、今始めて知ったぞ」

「・・・忘れられていないだけましですよ」

「っははははは、で、良く受かったな」

「・・・まあ、いろいろあってね」

「そうか、馴れないかも知れないが、頑張りたまえ」

「はあ」

「ちょっと」

死庇が、出て行った後、隣の席の血の池が、こずく

「今の、所長よね、どういう関係」

「マジか」

何でも、入社百年で、所長にまで上り詰めたエリートらしい

「いやー、すごかったよ、私が入社したときにね

封印課の中で、印の紛失事件と九十九の大量発生が、重なったとき

たった一振りで、みんな、かたずいちゃったからね、あれは、格が違うわー」

「そんなこと言っても、血の池先輩だって、エリートでしょ土地名はいってるんだから」

「ないないないない、大体、やってることだって、監視だよ監視

時間内に、プールから、出ない、時間外に、入らない

後は、清掃、検査、もう本当にやんなっちゃう」

「・・プールって」

「いやもう、本当にプールだって、プール

最近じゃ、血なまぐさいとか言って、色付きの入浴剤使ってるからね

もう温泉プールよ・・いや、温水でもあるし」

「すごいですね、百年居ない間にそんなことが」

「百年・・どこ行ってたの・・自分探しとか」

「・・まあ、そんなことです」

「そう・・じゃあ、続きやっちゃいましょうか」

あの世の机の上には

紙の束が、置かれていた


「へー、そんな試験があったんだ」

先輩方に、連れられて、入社祝いが行われたいた

その席で、聞かれたといに

あの世は、黙々と、しゃべる

「ええ、パラサイトさんという、傘を使う人がいるんですが

その人のかえるを、食べようとしたが故に、逃げられてしまって

それを追いかけるために、酷くタイムロスをしたりしましたが

結果的に」

「・・・」

「先輩」

いつの間にか、机に突っ伏している血の池

「あー、大丈夫、いつものことだから」

周りは気にもとめないようだ

「・・ようやく食べれる」

あの世はそう言って、適当にグラスを傾けた

「あ」

それがあの世の意識のあった

酒屋での最後の記憶になる

「あー、駄目じゃない、先輩のグラス飲んだら」

目が覚めると、見知らぬベッドの上にいた

しかも裸である

「な」

「まだ動いたら駄目よ、毒を抜いているんだから」

「毒ですか」

白い割烹着姿の先輩

一瞬誰か分からなかった

「そうよ、血の池家由来の金剛魚酒」

・・

「あれ、普通の人が飲むと、死ぬからね、即死」

「・・何故生きているんでしょうか」

「そりゃー、科学の進歩と私の技術でしょうね」

部屋に、真っ赤な液体が入ったバケツが何個も床に置かれている

「・・・」

「大丈夫、毒は大方抜いて置いたから」

「そうですか」

かくしてまた意識を失い

出社したのはそれから二日後の朝であった


「いやー、聞いたぞ、毒酒のんだってな、そんな張り切っていると

すぐ斬首刑に、なるぞ、気をつけろ」

にやにや笑いながら、所長がそんなことを、肩に、オオガまのえを

ぽんぽん当てながら歩いていった

「いや、本当だよ、気をつけなよ」

先輩がそんなことを言うが

本を正せばこの人のせいである

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ