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《近々コミカライズ発売予定》道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました  作者: イコ


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ご近所ダンジョンさん 11

 前回は落武者のような見た目をしていたガシャドクロさんは二段階目の変形をしておりましたが、今回は最初から死の象徴を表す、巨大な火を纏った骸骨の姿で階段を守護しております。


「この間はあなたに苦戦させられましたが、今回は負けるわけにはいきません。あなたの攻撃と防御力が高いことは覚えています。ですが、私の技術はあなたに到達しています」


 ミズモチさんに撹乱をしてもらって攻撃を加えていただきます。


 ミズモチさんとガシャドクロさんの相性は悪いですが、私の攻撃をすり抜けさせるためです。

 一度倒した相手だからこそ、苦戦していてはいけないのです。


「刺突!」

「ブル〜!」


 私の攻撃を防ぐガシャドクロさんにミズモチさんが魔法を放って攻撃してくました。


「GYAAAA!!!」


 怒りを表すガシャドクロさんがミズモチさんの方を向いた瞬間に、私は鬼切丸さんから白金さんに持ち替えて、ガシャドクロさんの剥き出してになっている魔石を引っ掛けで抜き取ります。


 前回は、この作業をするのに凄く苦労させられました。

 知らないうちに恐怖のデバフをかけられていたりと、経験不足でしたね。

 ですが、今の私は経験豊富な中堅中年冒険者です。


「もうあなたに怯えて遅れをとることはありません」


 白金さんの引っ掛けで魔石を抜き去るとガシャドクロさんの骨が崩れていきます。


「ふぅ、前回の苦労が嘘のように倒すことができましたね」

「ブル〜」

「ミズモチさんもありがとうございます。ミズモチさんが魔法をぶつけて意識を逸らしてくれたので、簡単に引き抜くことができました」


 Sランクの魔物だと思いますが、ガシャドクロさんの反応速度を超えて抜くことができるようになったのはやっぱり人外へ進んだおかげでしょうか? 鬼人化を続けているだけで感覚が鋭くなっていくのを感じるのです


「おや、レベルアップしたようですね」


 レベル28になりました。


 やっぱりご近所ダンジョンさんは魔力も豊富で、魔物が強いので経験値も多くいただけるようです。


 レベル 28(SP280)


 SPをタッチすると項目が現われました。


 ・魔物の攻撃強化+27

 ・魔物の防御強化+27

 ・魔物の魔法強化+27

 ・魔物の魔法防御強化+27

 ・魔物の異常耐性強化+27

 ・魔物の回復力強化+27

 ・魔物の異常耐性回復+27

 ・精神耐性(大)

 ・恐怖耐性(大)

 ・人外への道 その2


 new精神耐性(大)


 ・どんな出来事にも動じない。ただ、それは精神が壊れないというだけで、されど心がないわけではない。


 意味が難しいですね。精神は動じない。精神は壊れない。されど心がないわけでないですか。私は心を失わないということでしょうか?


 new恐怖耐性(大)


 ・どんな恐怖にも打ち勝てる心を持つ。どんな魔物が現れても恐怖により逃げ出すことはない。だが、恐怖を忘れたわけではない。


 こちらも精神耐性に近い言葉ですね。

 まるで何かを些事しているようにも感じますが、できればスキルとして私を助けてくれることを願いします。


 new人外への道 その2


 ・人外までの道のりは残り二つ。完全版への選択の時は近い。鬼人化状態で、全ての能力がさらに一段階アップする。


 うん。わかっています。

 自分でも感じているんです。

 このまま行けば後戻りはできない。


「ふぅ、一先ず調整はできましたね。ミズモチさんお待たせしました。食事タイムにしましょうか?」

「ご・しゅ・ジン」

「えっ?」

「ご・しゅ・ジン」


 最初は言葉を話せると思った念話さんで、《ミズモチさんははいと言っていますとか、《ミズモチさんがブルブルしています》などから始まったミズモチさんとの会話です。


 声が出せるようになってヒデ〜や、ブル〜など鳴き声を発してくれていました。


 それがここに来て初めて、ミズモチさんの声で言葉を発しました。


「ミズモチさん! 話せるようになったのですか?」

「ヴュん」


 まだ濁りはあります。


 ですが、確かに「うん」と言ってくれました。


「はは! 嬉しいです! 嬉しいです。ミズモチさん。ふふ、やっぱりご近所ダンジョンさんは私たちにたくさんのプレゼントくれますね。覚悟を持って挑んだ日にミズモチさんが話せるようになるなんて。これは一度カオリさんにも聞かせてあげなければ」


 私はスマホでカオリさんに連絡しようとしましたが、圏外でした。


 少し洞窟の外に出ようとして気づくことになります。


「扉が閉まっている?」

 

 入る時には空いていたのに、ガシャドクロさんと戦って戻ると、扉が閉まっています。


「そうですね。私は覚悟を持ってここに挑んだ。その覚悟に白鬼乙女さんは応えてくれたんですね。白鬼乙女さんを救うまでは出られないということですね。ミズモチさん。必ず二人で、いえ白鬼乙女さんと三人で生きて戻りましょう」

「ヴュん」


 会話ができるっていいですね。

 私はミズモチさんを抱きしめて、頭を撫でてあげます。


 ミズモチさんが成長しているからなのか、それとも私が人外になってミズモチさんの言葉がわかるようになったのか気になりますが、一人ではないことが嬉しいです。

 

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