無断欠席
「ごめんねー。少し遅くなっちゃった」
「大丈夫ですよ! さあ、入ってください」
美咲は、千春に勉強を教えるために、千春の家にやってきた。
千春が何を考えているのか知らずに、美咲は千春の家に入った。
月曜日、いつもは大体美咲が俺の家に来て、一緒に登校する。
だが、今日は美咲は来なかった。
電話で聞こうとしたが、美咲は出なかった。
仕方なく、俺は一人で学校に行くことにした。
「美咲はいない、休みの連絡はなし……。無断欠席か?」
「えっ」
美咲が無断欠席したことに驚いた。
そんなことするなんて何かあったのではないか。
俺は放課後、美咲の家に行くことにした。
「あっ、風峰先輩。あれ、美咲先輩は?」
昼休みに、春花と秋葉に出会った。
「無断欠席らしいぞ」
「美咲先輩が……?」
二人もおかしいと思ったのか、驚いた。
「だから、放課後に様子を見に行こうと思ってるんだ」
二人も美咲が気になるらしく、三人で美咲の家に行くことにした。
「美咲先輩大丈夫ですかー」
秋葉はインターホンを押し、呼びかける。
しかし、反応はない。
「留守なのかな……?」
「寝てて聞こえてないとか?」
もう少し大きな声で呼びたかったが、呼び続けると別の部屋の人の迷惑になると思い、今日は諦めて帰ることにした。
「美咲、どうしたんだ……」
俺は、とても不安だった。
だから、明日も美咲の家に行くことにした。
次の日、美奈理も連れて四人で行ったが、美咲は出てこなかった。
俺たちはまた美咲の家に来た。
これで三日目だ。
今日も反応はない。
「美咲……」
俺たちは今日も諦めて帰ろうとした。
その時、美咲の隣の部屋のドアが開き、三十歳くらいの女性が出てきた。
「もしかして、美咲ちゃんのお友達?」
「まあ、そんな感じです」
「……美咲ちゃん、昨日の夜に救急車で病院に運ばれたわ……」
「美咲が……?」
話を聞くと、女性は美咲と仲が良く、作りすぎたおかずなどをあげたりしているらしい。
そして、日曜日から美咲を見なくなった。
学校の行事か家庭の事情で出かけているのかと思ったが、俺たちの声が聞こえていたらしく、その可能性はないのではないかと思い、心配になった女性は、管理人に頼んで部屋を開けてもらった。
すると、美咲が意識不明で倒れていて、救急車を呼んだ。
美咲が入院した病院を教えてもらい、俺たちは急いで向かった。




