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プロローグ ー王宮からの使いー
マリー様には王宮へお入り頂きたい。」
屋敷にやってきた使者の言葉に、家族一同意味が分からずぽかんとする。
「なぜ、いきなり王宮なのですか?」
「王太子殿下が、一刻も早くと、マリー様をお求めになられたので」
「それはどういう・・・我が娘を、侍女か何かにご希望ということですか?」
「今はそのような形でも構いません。しかし殿下のご意向は『マリー様さえ望めば、喜んで王太子妃待遇でお迎えする』との事です」
「王太子妃・・・!?」
その場にいる全員が仰天する。
「マリー!お前、何をしでかしたんだ!?」
「何もしてないって!」
「わあお…姉様ったらいつの間に・・・大胆」
ぽっと赤くなった頬に両手をあてる弟リアム。なぜあんたが照れるのか。
横には、衝撃でがっくりと膝を落としているリアムの友人、ウィル。
「嘘だろ、そんな」
そりゃ腰抜けるよね。私もびっくりだよ。
だって、その王太子、私会った事もないんだよ。
てか、なんで「万年婚約者のいない令嬢」だった私が、こんな事に!?




