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神崎涼の失踪  作者: 紅月
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第十四話

不思議の国へ迷い込んだ少女はただただ歩く


あのおうちは前に見たことがある気がするわ


ここの道を行くとウサギさんに会えるのかしら?

ユウは一人で道を歩いていた。

そこは月華の近所で、彼女は散歩をしているのであった。

なぜこうなったのかというと、話は少しさかのぼることになる。


―――――――――――――――


今日の朝。


「それじゃあ、いってくる」


そう言って悠は家を出た。

この日も仕事である。

一方、月華は仕事があると言って部屋に引きこもってしまった。

どうやら、ちょっと前に請けた仕事を今日のうちに済ませておきたいのだそうだ。

そうなると


「暇ですね・・・」


一人することがないユウは必然的にこういうことになる。

というか、掃除は毎日する必要がなく(昨日やった)、朝食に使用した食器類も洗ってしまい、昼食は月華が作ってくれる(ユウもできないことはないが作ってくれるので)。

ちなみに現在は朝の十時。

やることがなくて暇なので月華に貸してもらったパソコンをいじってはいたものの、暇なのでテレビをつけたのだがあいにくと面白いものをやっていない。

突き詰めると


「暇です」


ということだ。

今度はそういいきると自分の部屋から目的のものを持ち出して月華の部屋へと向かう。

閉まっている扉をノックして月華の部屋に入る。


「失礼します」

「どうかしたか?」


ぱちぱちというキーボードの音がやみ、月華がユウの方を向いた。


「暇なんですよ。

なので、ちょっと散歩にでも行こうかなぁと思いまして」

「そうか」


月華に声をかけたのはなんとなくだ。

黙って出かけるのは気がひけたということもあるし、この家の主人である月華に外出の許可をもらおうと思ったのもある。

それにユウは一応ではあるが自分の立場を理解している。

得体の知れない連中に狙われている、という立場を。

一方の月華は返事をしてしまったもののすぐに許可を出すわけにはいかず悩んだ。

今、ユウだけを外に出すのは得策とはいえない。

ユウを追っている連中からの手出しはされていないが、かと言ってユウが一人で出かけるのをあっさりと認めるのもよくない気がする。

月華自身も仕事を優先したいので、ついていくことはできない。

かと言って、一日中暇だというのもかわいそうだと思うので、どうにかして散歩に行かせてやろうと思う。

しばらく悩んだ末に月華はある方法を思いついた。


「そうだ」


というと月華は自分が耳にしているイヤーカフスをはずすとユウに自分にもっと近づくようにといった。

このイヤーカフス、銀でできており、中心から鎖が伸びていてその先に赤い石がついている。

その赤い石は炎のような鮮やかな色をしている。

月華の左耳についているものは同じデザインだが石の色は青色である。

そのイヤーカフスに何処となく既視感を覚えながらも月華に近づくユウ。

月華はユウの耳にそれをつけた。


「うん、なかなかに似合うな」

「え?え?私がつけてもいいんですか?」


動揺するユウをみて苦笑するように笑い、月華は携帯電話もユウに渡した。

携帯電話の簡単な使い方を教えようとするとユウはしげしげと携帯を眺めて言った。


「これの使い方なら分かると思いますよ?」


ためしに月華は今いる家に電話をかけるように言ってみるとユウは実際にカチカチとキーを押す。

すると月華の近くにおいてある電話がなる。

それを見た月華は記憶が戻ったのか、と聞いたがユウの回答は見たことがある気がしたというものだった。

でも、携帯という名前では呼んでなかったと思う、ユウはそうも言った。

それを聞いた月華は携帯のディスプレイに表示されている時間を確認した。

自分の財布からいくらか出して、ユウに渡すとユウはそれを準備しておいたバッグに入れた。


「それなら、今は十時三十分か。

なら、一時には一度帰ってこいよ」

「分かりました」


ということで今に至るわけだが。

今日は昨日の雨が嘘のようにきれいな青空が広がっている。

空を見上げて、深呼吸。

気持ちよさそうな笑顔を浮かべ、鼻歌を歌いながらまた歩き出す。

これと言って目的地があるわけではないのだが道の分岐に対しての足取りは迷うことなく確かなものだ。

しばらく歩いて、公園を通り過ぎる。

小学校の体育の授業だろうか?

子供達が広いところで駆け回っている。

さらに進み、途中でよったお店でアイスを買ったりして時間的にはそろそろ折り返しだろうか。

ユウの前には更地になったおよそ家一件分の土地があった。

その土地の横も、更地、というわけではなくきちんとした家が建っている。

そこでユウは足を止め、きょろきょろと辺りを見回し、首をかしげた。

何か考えているようだが何も思い浮かばなかったのか、来た道を戻っていった。

「えー、木曜日はすみませんでした!!」

『紅月のバカが追試の勉強をしていたので更新ができませんでした』

「でも、今日は二話更新ではありません!!」

『今度は別の科目の追試があるって言ってたわね』

「でも、今度の水曜か木曜にはきちんと更新します!!」

『さて、いつまでも紅月の話をしてないで、今回はどういう話をしようかしら?』

「ボクらについて、だって」

『もう、書くネタがないのかしら・・・』

「でも、ボクらってこの話に出る予定だし、別にいいんじゃないの?」

『私は出る予定はあっても、ねぇ』

「えふんえふん」

『・・・まぁ、いいわ』

「ボクらっていつ出れるんだろうね?」

『紅月曰く「ほぼ最終回的なところ、クライマックスのいいとこ取り」だそうよ』

「じゃあ、その活躍を心待ちにしますか。でも、これ、いつ最終回を迎えるの?」

『今年中は無理よ。まぁ、そんなに落ち込まないで、今回はここまでにしましょう?

この作品では皆様からのメッセージ、感想、評価、アドバイスなどお待ちしております』

「誤字などもあったら教えてください」

『あと、キャラ紹介が必要かというアンケートはいまだ続行中ですので、ぜひぜひ回答お願いします

方法は紅月に伝わるのであれば問いませんので』

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