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幕間:2
「ン・ン・ン・ン……失敗、ですかねぇ?」
「まあ、元々期待はしてないわ。ちょっとした遊びのつもりでいたもの。でも、それにしては少々暴走しすぎたかしら?」
「あん? 何の話だよ?」
「†我ら、感知せぬ事象†」
「二人には話してなかったわね。私と彼でちょっと手を出してみたのよ。アレが見つかった街に、ね」
「ボクが以前から色々と探りを入れていた街なんですけどねぇ? いやはや、丁度いい人間が居たのでボクら二人でちょちょいと、イタズラをしかけてみたんですよ。フッフッフ」
「笑うな気持ち悪ぃ」
「フフフフフフフフ」
「笑い方変えればいいって問題じゃねぇ」
「……†零より生まれしは無価値のみ、負より生まれしは負債のみ†」
「あら、心配しないで? なにも考えなしにちょっかいかけたわけじゃないのよ?」
「eeeeeeeeExactly! おかげでうまい具合にアレをあぶり出せましたよ」
「どういうことだ?」
「まあ、待っててくださいよ」
「……今度は、ボクらが直接赴く番です」





