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戦え!!爆裂機装ドレッドノートクライシスV  作者: 爆裂機装ドレッドノートクライシスV
第六話 Dの閃光!蒼き光に包まれて!
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Dの閃光!蒼き光に包まれて!~苦悩~

 「何!?クリスタルが反応しない!?」

 「はい、何度やってもダメみたいです。」

 コックピットの前で技術部のサクライとイズミ長官が話し合っている。俺はコックピットのハッチを開けてはいたがその話し合いに耳を傾けることができず呆然としていた。

 (なんでだ…一週間空いたからなんていうのじゃない、もっと根本的に今までと違う…)

 クリスタルが起動しないとドレッドノートは動かない。ギガントを倒すことができない。そして…

 「シラヌイ君!」

 俺の中で考えがめぐりめぐっていたが呼びかけによってハッと我に返った。

 「とりあえず今日はもう帰ろう。君が病み上がりだから本調子じゃないのかもしれない。」

 「技術部のほうでももう一回点検しておくよ。」

 イズミとサクライがそう言ったので俺はふらふらとコックピットから出て、リフトに向かいながら

 「…じゃあ、お願いします。」

 と二人に背を向けて告げリフトで下に降りた。

 「…長官、もしかしてシラヌイ君は…」

 「言うな。」

 サクライの発言をイズミは遮る。

 「まだ決まったわけじゃない。少し様子を見よう。」

 「…わかりました、じゃあ自分も失礼します。」

 サクライはそう言ってリフトへ向かう。イズミは深くため息をついてドレッドノートクライシスを見上げた。

 (クリスタル…彼を…見放さないでくれ…)


 「じゃあ明日学校でね。」

 「ああ…」

 イスズの車に送ってもらった俺は一週間ぶりの自宅に到着して車から降りた。

 「…そんなにおちこむことないわ、シラヌイが本調子じゃないだけだって!じゃあね!」

 そう言ってイスズは車を発進させて遠くへと消えていった。深夜の暗闇の中、アパートの階段を上り部屋に入った。そして玄関で靴を脱ぐとたたんである布団にばたっと倒れこんだ。

 (ははは…落ち着く…ほんとに…)

 一週間ぶりの自宅はすごく落ち着いた。慣れ親しんだ布団のにおいの中で眠って嫌なことを全部忘れてしまいたかった。だけど消えなかった、気がかりだった。あのことが。

 (サクライさんもイズミ長官も…イスズも、みんなああいってるけど、自分のことは一番俺がよく分かってる。)

 少し顔を横に向けると仏壇の両親たちの遺影が目に入る。その瞬間ぎょっとして慌てて体をひねらせあおむけになって天井を見上げる。

 (…っ!なんで目を逸らしたんだ!…そうだ、あの時の記憶では俺は…俺が、父さんと母さんを置いて…!)

 そこまで思い出してから首をブンブンと振る。何もかも忘れよう、そう思って目を閉じる。そして小さく呟いた。

 「ドレッドノートクライシス…俺はどうすれば…」

 その声は悲しく小さく虚空に響き、涙が頬を流れて布団に落ちた。


 翌朝、俺は一週間ぶりに登校した。すると下駄箱でカケルと出会った。カケルはこちらに気付くと駆け寄ってまじまじと俺の顔を見てきた。

 「…なんだよ?」

 「いやなぁ…お前ほんとに病弱なやつだなぁ。何回長期休んでんだよ。」

 …なるほど、そういえばそういう雑な後処理をするところだった。上履きに履き替えカケルとともに教室へ向かう。

 「まぁ心配すんなよ。」

 「頼むぜ、親友がダブったりしたら悲しいからよ。…おまえ、ほんとに大丈夫か?」

 「え?」

 「なんかすっげー顔色が悪いぜ。」

 カケルは心配そうにこちらを見てくる。長年の付き合いのカケルはやはりよくわかってるな。

 「…大丈夫だよ、ほんとに。」

 「そうかい、ならいいんだけどな。お前は一人で抱え込みたがるタイプだからなぁー。」

 「ははは。」

 そう言いながら教室のドアを開ける。自分の席に座り周りを見渡す。するとイスズがこちらを見ていることに気づいた。あちらもこっちが見ていることに気づき小さく両手をこっちに見せてきた。右手がパーで左手が天井を指さすサイン…あー放課後に屋上ね。こっちからもOKサインを送る。イスズはそれを確認して俺から目線を外した。俺も授業の準備をする。一週間ぶりの授業だったが昨日イスズがくれたノートのおかげで休んでいるときの内容は大丈夫だった。しかし、ドレッドノートクライシスのこと、両親のこと、それらが頭のなかをぐるぐると回り巡ってとても授業を受けることができるような精神状態ではなかった。

 

 「あー来た来た。」

 屋上に行くとイスズがいた。小さく息をつき話を切り出す。

 「…それで何の連絡?」

 「いや、別にないけど。」

 「は?」

 「いやさぁ、昨日といい今日といい、なんかあったのかなぁと思って。」

 イスズは俺を心配そうに見てくる。

 「…いや何もないよ。」

 それに対して俺はそう返す。

 「ホントに?」

 イスズはなおもじっと見つめてくる。その力強い目に少したじろいだ。

 「…あ、あぁ本当だ。」

 何とか答える。俺の問題は自分で解決したい。それにイスズに心配をかけたくなかった。

 「ふーん、そう。ならいいけど。」

 何とかごまかせたようだ。安心していると携帯のの着信音が鳴った。俺はポケットの携帯電話を取り出す。メールだ。イスズも携帯を取り出した。

 「はい、ハセガワです。」

 その声を聞きながら自分のメールを確認する。その本文を見てイスズのほうを向いた。イスズもこちらを見ており目が合う。同時に叫んだ。

 「「ギガントだッ!!!」」

 イスズへの電話、俺へのメールは新しいギガントが襲来したという本部からの知らせであった。


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