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戦え!!爆裂機装ドレッドノートクライシスV  作者: 爆裂機装ドレッドノートクライシスV
第六話 Dの閃光!蒼き光に包まれて!
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Dの閃光!蒼き光に包まれて!~異変~

ずいぶん空いてしまい申し訳ありません。

 「シラヌイ君は?」

 「まだ起きません。」

 「そうか…」

 「やはり先の戦闘のギガントの影響でしょうか…」

 「あの体から発せられた光がシラヌイ君に何らかの影響を及ぼしたのだろう…これからというときに…」

 「…大丈夫かしら…」


 

 「はぁ、はぁ…」

 俺は走っている。後ろから二つの白いもやがこちらへやってくるからだ。正体不明だがなぜだか近づいてはいけないもののように感じた。果てしなく続くだだっ広い空間を逃げて、逃げて、逃げ続け、それでも追ってくる。ついに足がもつれてその場に倒れこむ。まずいと思ってすぐに後ろを振り向く。するとその白いもやはすぅっと一気に近づいて俺に話しかけてきた。

 「やっと、見つけた。」

 「探したんだぞ。」

 聞き覚えのある声だ。そしてそのもやが徐々に晴れてきた。そして二人とも俺の腕を強く握った。

 「も う ど こ に も 行 か な い で ね」

 そう重く呟いたその顔は俺の両親のものであった。



 「うわああああああああああああ!!」

 絶叫した俺はガバっと上半身を起き上がらせる。すると眼前には白い壁があった。見回すとどうやら病室のようだ。

 「…夢か。」

 そう呟きぼうっとする頭を使い記憶を探る。俺は…

 「…ギガント、光が…それで…!」

 頭を抱える。思い出した、いや思い出してしまった。ギガントとの戦闘だけじゃない。あの、十年前にあったことをはっきりと。

 「俺だけ…俺だけ生き残ったのは…俺が逃げたから?」

 あの記憶では俺はショッピングモールにいた。あの時は何も思わなかったがあれは戦闘場所と同じ、トーキョー襲撃の時ギガントが降り立った場所だ。あの場所にいた人は全員亡くなったのだ…俺の両親も含めて。そうだ、なんで気が付かなかったんだろう、休日でショッピングモールで両親たちだけで出かけるわけないじゃないか。

 「記憶から消してたのか…俺が…無自覚に…」

 人は本当に辛い過去は自己防衛のために消してしまうと聞いたことがある。俺は同じ場所にいながら運良く生きていてしまった自分を責めてこんなことをしてしまったのか。

 「…ッ!」

 涙が溢れる。ギガントに殺されたという怒り、真実を知っての悲しみよりも自分を守るためにこんな大事なことを十年間も忘れていたというのが悔しい。涙を拭っていると部屋のドアが引かれた。入ってきたのはイスズであった。イスズはこちらに気づいたようで驚愕の表情を浮かべる。

 「シ、シラヌイ!やっと目が覚めたのね!!」

 その表情はすぐに喜びのものに変わりベッドに近づいてきた。

 「戦闘が終わってから一週間も寝たままだから心配したのよ!」

 「1週間!?そんなに寝てたのか!」

 イスズの話ではもうそれだけの日数が経ち、戦闘の事後処理もすべて終わったようだ。それを聞いて俺ははベッドから下りる。

 「イスズ、今すぐ基地に行きたいんだが。」

 「ちょっと、今日目覚めたばかりなんでしょ、安静にしといたほうが…」

 「報告したいことがあるんだ、結構大事なことだから今すぐにでも!」

 俺がそう言うといつにない必死さがイスズに伝わったようだ。イスズも立上がりドアに手をかけこちらを向く。

 「しょうがないわね。さっさと行くわよ。…着替え、さっさとしてよ。」


 基地に着いてすぐに長官室へ向かう。扉を開けるとイズミが嬉しそうに駆け寄ってきた。

 「おおっ!シラヌイ君、元気になったのかい!いやあ、心配したよ。」

 「長官、この前のギガントについて聞きたいんですが。」

 そう言って俺はギガントのこと、あの時に見た光景のこと、そして俺の記憶のことについて話した。話し終わるとイズミはいつになく真剣な顔をしていた。

 「ふむ、つまりあの光を見たときに幻覚のようなモノを見せられ、それが自分の記憶だったと。それも十年間忘れていた…それは確かなのか?」

 「はい。ずっと忘れてましたけど…確かにあれは俺の記憶です。」

 そう言うとイズミは自分の大きな椅子に腰かける。

 「記憶…つまり人の脳に干渉してくるギガントか…やはりまだまだギガントには謎が多いな。」

 「はい、あの光の解析を頼んだほうがいいんじゃないかと思って、なんかもう結構経ってるみたいだから早めにと。」

 「…わかった、解析班に頼んでおくよ。」

 「じゃあこれで。あ、ドレッドノートはもう直ってますよね。」

 「…ああ、大丈夫だ。」

 「ちょっと起動させてみますね。チェックもかねて。」

 そう言って俺が長官室の扉に手をかけると、

 「君は大丈夫なのか?その…ご両親のこととか…」

 イズミが心配そうに言う。俺は振り返って

 「大丈夫ですよ、もう十年前だし。確かにショックだけど後ろばっかり向いてるわけにはいかないですから。それじゃ!」

 と答えて長官室から出た。イズミはそれを見てため息をついて椅子にもたれかかる。

 「…やはり頼ってはくれないか。」


 ドッグに入るとそこにはいつものようにドレッドノートクライシスがその巨体を見せつけるかの如く立っていた。

 「…おう、久しぶりだな。」

 そんなことを呟いて、修理班に軽く挨拶をしながらリフトに乗りコックピットへ向かう。コックピットハッチを開けて座席に座り取り付けられている二つのレバーを強く握る。1週間もここを空けたのは久しぶりだ。感覚を取り戻すためにも起動させようかと思い呟く。

 「ドレッドノートクライシス、起動。」

 …ん?全く起動しない。というか反応がない。最低限のエネルギーでもモニターに電力が供給されるが全く反応がない。

 「ん?おかしいな。1週間のブランクか、ははは。」 

 そう笑って何度も起動しようと試みるが駄目であった。俺は焦る。落ち着け、落ち着けと何度も念じ、今までと何か違うのかと思い返してハッと気が付いた。

 「クリスタルが…光ってない…」

 コックピットでいついかなる時も輝いていた赤い光が今は黒く暗くよどんでいることに気づく。それはシラヌイノボルとクリスタルが共鳴できていないという何よりの証拠だった。

これからも適度に頑張ります。応援してね。

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