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戦え!!爆裂機装ドレッドノートクライシスV  作者: 爆裂機装ドレッドノートクライシスV
第五話 封じられたクリスタル!記憶を写す悪魔!
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封じられたクリスタル!記憶を写す悪魔!~入口~

 「到着した、着陸するぞ。」

 俺はそう言ってドレッドノートクライシスを着陸させ天を見上げる。

 「もうすぐ降りてくるわ…今回は被害をあんまり気にしなくていいから楽ね。」

 イスズがそう言った。今回襲来するギガントが降りてくる地点は5年前と同じだった。あの時は栄えていたこの地域も今はとても静かだ。復旧が進んでいるのは周辺地域ばかりで、いまだここはあの時から時が止まったまま、倒壊したビルなどもそのままである。しかしここは立ち入り禁止区域、さらに現在復旧予定もなく破壊されて困るものもない、戦闘区域としてはうってつけの場所だ。

 「…ハイパワーレーザーキャノンを準備する。敵ギガントの現在位置を送ってくれ。」

 「了解。」

 司令室から送られてきたデータをもとに両手でレーザーキャノンを構える。今回は発見が早かったためこちらから先に仕掛けることができた。そしてギガントが地上に向かって落ちてくる姿がレーザーキャノンの照準に確認できた。遠くからではあったが黒い楕円の球体が地球の重力に従い降下しているのがよく見えた。あれが今回のギガントだ。

 「ハイパワーレーザーキャノン発射!」

 引き金を引きレーザーキャノンの銃口からレーザー砲が天へと発射されギガントを襲い、その体を貫いたように見えた。しかしギガントは何事もなかったかのように降下を続ける。

 「敵ギガントの周囲に特殊なバリアが張られてる模様です。」

 「シラヌイ!ミサイル!」

 「わかってる!ミサイル全門斉射!」

 レーザーキャノンを地面に落とし機体背部と脚部のミサイル発射門を開き、降下してくるギガントをロックしてミサイルを放つ。背部の4門、両脚8門から発射された合計12発のミサイルがギガントを襲った。その時ギガントの体から3本の触手が生え出る。ギガントはその触手を操り全てのミサイルを撃ち落とした。

 「守ったってことはバリアじゃ実弾は防げないってことかしら。」

 「レーザー兵器、実弾兵器、あと試すのはこれだけだ!」

 俺が機体の右腕を上空のギガントに向けさせると機体が赤く光り出した。

 「いけぇ!ビクトリークロスバイト!」

 そう叫ぶと無数の赤い光の玉がギガントの周囲を囲み、一斉にギガントに向かってその光を伸ばす。その光は発生していたバリアを貫き、触手を貫き、ギガントの体をも貫いた。

 「ドォォォォォォォ!!!!!」

 強力な攻撃を受けギガントは力なく地上へと落ちていくのが見えた。俺は機体に赤い光を纏わせながらギガントの落下地点へと走る。

 「これで終わりだぁぁぁ!」


 「敵ギガント墜落しています!」

 「よっし!いいわよシラヌイ!」

 そんな状況を確認し本部の司令室は盛り上がる。

 「よしよし、今回は順調そうだな。」

 イズミ長官もほっとしたようにそう言った。しかしとなりに立つミナヅキは一人表情を崩さずイズミに尋ねた。

 「…長官。」

 「ん、なんだね。」

 「あの光、一体どうなっているんでしょうね…」

 「さぁ、わからないよ?ただ今回順調なのはシラヌイ君がずっとクリスタルと一緒にいたおかげなんだろうね、残念ながら。ただ…」

 イズミが顔をしかめた。

 「ただ?」

 ミナヅキが聞き返すとイズミが言った。

 「今日は何か…綺麗じゃないなあの光…」


 俺は落下するギガントを確認しながら機体の両腕に赤い光を集める。

 (行ける!シャイニングビクトリースラッシュだ!これが決めれればあの声も俺を認めるはずだ!)

 両腕を合わせ天に掲げると赤い光が天に伸びる。俺は心の中でガッツポーズをした。

 (あとはギガントを…そこだ!)

 ギガントの落下に合わせて跳躍しその赤い剣を振り下ろす。

 「シャイニング!ビクトリースラッ…」

 その瞬間だった。天に伸びた赤い大剣が霧のように掻き消えた。もちろんギガントを切り裂くことはできず合わせた両腕が虚空を切り裂きドレッドノートクライシスは着地した。ギガントは地面付近で体勢を立て直しスゥっと浮遊した状態でこちらに向いた。通信機からイスズの怒声が聞こえた。

 「何やってんの!せっかくのチャンスを!」

 しかしそれはこっちのセリフだ。俺の意図しないタイミングでクリスタルから意識が遠ざかった…いや、遠ざけられたような。

 「くそ、まだ無理ってことか。だったら…」

 他の必殺技をと思い機体を振り返らせて後方のギガントを見る。するとギガントの表面が怪しく発光していたのが確認できた。

 「ギガントから謎の電波が発生しています!」

 観測班らしき声が通信機から聞こえる。

 「気を付けて!なにしてくるかわからないわ!」

 しかし、時すでに遅く俺の意識が遠のき始めた。機体を纏っていた赤い光も徐々に弱まる。

 「クソ…催眠電波か…?」

 何とか持ちこたえようとするも、限界が来てしまった俺の意識はそこで途切れた。 

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