【01】 速水爽香のデビュー戦
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【あらまし】(新人ボートレーサーのデビュー戦エピソード)
爽香のデビュー戦が始まった。爽香は卒業しているにも関わらず、養成所教官の松木四朗から宿題が出された。
松木「デビュー戦の開催6日間、すべてのレースで無事故完走すること! もし、それが出来たらケブラーズボン(ケガ防止用ズボン)、3着以内に入れたらレース用シューズをプレゼントする」
速水爽香のデビュー戦が始まった。初日、二日目の結果は……。
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【主な登場人物】
速水爽香 20歳女 新人ボートレーサー
松木四朗 60歳男 ボートレーサー養成所教官
田並浩次 42歳男 勝率3点のB級ボートレーサー
八巻恵夢 25歳女 爽香の一期上のボートレーサー
常 連 常連の観客
初 客 初心者の観客
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【前書き】
●この小説には多くの数字が出てきます。そこで読者の皆様が読み易いように横書きとなっております
●多人数での会話も多いことから、誰が話しているのか、すぐにわかるよう会話の頭に台本形式で、氏または名を付けて表現しました
●本文の推敲・校正、登場人物の整理、後書きにつきましてAIを利用しております
●この物語はフィクションです。実在の個人・団体とは一切関係ありません。市役所職員をモデルに、フィクションとして制作されたものです
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『ボートレース戸田』。
速水爽香にとってのデビュー節が決まった。日程は5月10日から15日までの6日間。晴れてプロのボートレーサーとなった爽香の、これが本当の第一歩だ。
ボートレースは一般的に、約50名の選手がひとつのレース場に集まり、6日間にわたって優勝を争う。優勝すればわずか節節の間に百万円以上の賞金を手にすることができる。一般社会ではまずあり得ない収入であり、これこそがレーサーを目指す最大の魅力でもあった。
もちろん、開催日数や賞金はレースのグレードによって様々だ。最も高い優勝賞金ともなれば、ひとレースで1億円を超える(※現在はさらに高額)。
一節のレースは、スタートからゴールまで約1分50秒。「ボートレースは2分で1億円稼げる」と言われるゆえんがここにある。
5月9日、前検日の朝。
爽香は自室の共同住宅『ハッピーハイツ』を出て、ボートレース戸田の選手宿舎へと向かった。距離にして約3キロ、歩けば40分ほどかかる。自転車を使えばすぐの距離だが、今の爽香には自転車を買うお金すら無かった。
五月の風は爽やかで、絶好の秋晴れならぬ皐月晴れだ。気持ちよく足を前に進めながら、爽香はボートレーサー養成所の教官・松木四朗(まつき・しろう・60歳)の言葉を思い出していた。




