プロローグ:【悲報】第一次世界大戦のドイツの賠償金(200兆円)より、我が国の将来の損失額の方がデカい件について
この小説はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
何故、この試算が公開されていないのか?
全ては公開情報で計算できるはずなのに、本当に政府内で、試算は行われていないのか? この日本でそんなことありうるのか? だとすれば、喜劇というべきか、悲劇というべきか。
佐藤は思索を巡らせた。
政府の奥の院に、それが存在するのか、しないのか。
知りたい。どうしても。
◆
200兆円。
それは、第一次世界大戦後に結ばれたベルサイユ条約におけるドイツ賠償金の金額に相当する。
天文学的なハイパーインフレをもたらし、戦前ドイツ経済を破壊。ワイマール体制を崩壊させ、ナチス台頭の嚆矢となった莫大な金額。
第二次大戦後は、敗戦国に巨額賠償金を課すのは「もうやめとこう」となった、世界に激変と破壊の嵐をもたらした金額。
だが、戦前ドイツには逃げ道があった。それの支払いを完全に履行する事はなかったのだ。
歴史的には、当初課された総額(1320億マルク)の、たった15%程度(210億マルク未満)しか支払われていない。
それでも、世界は動乱の只中に叩き込まれたのである。
そして、292兆円。長期1000兆円。
これが、我々を異世界へと導く数値。唐突に現れて、理不尽にも私達を「異世界」へと飛ばす暴走トラックの役目を果たす金額である。
その確率は60~90%と、かなり場合は、異世界行きにもれなく当選してしまう。
トラックに轢かれる人は、せいぜい、1万人に1人程度。だが、異世界に行く話は、今や結婚する確率より高く、あなたに降りかかるかもしれないのだ。
そして、一度、異世界行きに当選すれば、債務の支払いを確実にさせられることになる。
戦前ドイツのように、債務不履行などと言う逃げ道は用意されていないのだ。
◆
つまり、言いたいことは、とても単純で、誰でも異世界に行ける。
いや、行くしかないのだということ。
国民基盤役務制度、不良債権世代に続く、シミュレーション シリーズ。
この小説は公開情報を組み合わせた、ただの遊びです。




