第3の男現る!
不穏な題名ですね…
「うわ、なんかピッタリになったんだけど、」
「コレはおそらく契約が結ばれたのではないですかな?」
「名付けで契約ですわね。」
ママンとエドワーズがふむふむとスウルの腕輪を見ながら伝える。
「待って、これ代金どうしよう…」
「ホッホッホっ!大丈夫ですぞ、これは持ち主を選ぶ物ですので元々代金などを貰うつもりは無かったので。」
「え、どういうこと?」
「おや、気づいておりませんでしたかな?私はこの店のオーナーのエドワーズ・ホンナス・ディバインと申しますぞ。」
「ええええ!!!!オーナーーー?!?」
そう、このエドワーズはホンナスのオーナーだったのだ。しかし、お店の入り口付近に掲げられている額縁には年若い青年がオーナーとして掲げられていたのを見ていたエルはスッとスウルの前に立った。
「少し待ってくれ、入り口には若い青年がオーナーとして額縁で掲げられていたのだが。」
「ほっほっほっ…」
「おいおい、テメエまさか詐欺師かなんかか?」
ジリジリとエルとハーツがにじり寄ると、左手を顔の前に出し呪文を唱えた。すると、エドワーズの全身が靄のようになり一気に指輪に吸い込まれていった。
「こちらが私の本当の姿です。」
そこには、額縁に飾られていた青年が立っていた。
「改めまして、私がエドワーズ・ホンナス・ディバインです。このホンナスのオーナーです。」
エドワーズのゆるくかかったパーマにした髪は濃いめのグリーンで、ピアスには赤が映えている。
エドワーズはスウルの手をギュッと握りしめた。
エルとハーツがガッと手を取ろうとしたところをママンが杖で静止した。
「「ママン?」」
「いえ、なにか気になりましたので…」
(おそらくこれは!!!)
「スウルくん、君にこの腕輪をあげるよ。」
「あ、ああ。ありがとうございます…あの手を離してもらえると嬉しいんだけど…」
「君は可愛いね。」
エドワーズはスウルの手の甲にチュッと口づけを落とした。
「私と一緒にならないか?」
「「「はああああああああああ!?!?!?」」」
「第3の男ですのおおおお!!!」
エドワーズはスウルに一目惚れって展開です。