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馬鹿野郎供の異世界奮闘記  作者: 眼鏡ヒゲ
1/7

プロローグ 馬鹿野郎供、集まる。


ーーーーーーーーーーーー

9月某日 大阪府某所

ーーーーーーーーーーーー


夏の暑さも過ぎて、そろそろ足元が冷え出す頃。

通っている大学の夏休みももうすぐ終わりを迎えようとしている。

俺は同じ大学の友人である兵頭 信耶(ひょうどうしんやの家に向かっていた。


今日は他の友人達と信耶の家で徹夜で麻雀をする予定なのだ。

まだ約束の時間には早いが、恐らく貴也(たかや)は既に家にいるだろう。

麻雀をする時には大概、信耶と貴也が晩飯を作っている場合が多い。

俺ともう1人の友人は食う専門で、麻雀と共に毎回の楽しみだ。

今日は何が食えるのだろうかと晩飯に思いを馳せながら歩いていると信耶の家に着いていた。


「うーい。おつかれー、来たぞー。」

「おう、慶輔(けいすけ)か。早いな。」


奥からヤンキーのような歩き方でパンツ一丁の男が出てくる。

貴也だ。緑川 貴也(みどりかわたかや

俺の中学からの友人であり、歩き方や喋り方の所為でどうもヤンキーのようなイメージが抜けないか常識もありいい奴だ。


なおパンツ一丁であるのに深い理由はないそうだ。

単純に家の中で服を着るのが嫌との事。

まぁ、そういう人間もいると聞くので、特に問題はない。どうせ麻雀してれば脱ぐ事になるしな。


「お疲れさん。信耶はどうした?」

「台所。晩飯作ってるわ。今日は麻婆豆腐や。」

「お、いいな。あいつの麻婆は美味いからな。」

「まだかかるから信耶に声かけて部屋上がって待っとけや。俺はタバコ吸うてくるわ。」


貴也はサンダルをはきつつ、出て行った。

パンツ一丁で。変態である。

そのうち通報されるんじゃないかと思いつつ、

台所の信耶に声をかける。


「おう。信耶ー。お疲れ。」

「小寺か、早いな。黒崎は9時すぎるってよ。

それまでは飯食って三麻でもして待ってようぜ。」

「お、そうするか。手土産につまみと飲み物持って来たしゆっくりやろうや。」


信耶の作った晩飯を食べた後、俺たちはもう1人が来るまで3人で酒を飲みながら麻雀を打っていた。

部屋にはテレビの音と麻雀牌の音が響く。

麻雀牌のカチカチという音は実に心地いい。


「最近、大学どうよ?」


脈絡なく貴也が話し出す。


「講義は眠い。実験は面白いぞ。あと女子はまったくおらんけん男臭いわ。」

「それポン。信耶は工業系の学科やもんな。言うても俺の所も似たようなもんや。貴也の所は?文系やったろ?」

「サブカルクソ女さんばっかりやな。可愛い子もおるけど、ノリが合わん。俺はもっと静かな子がタイプや。」

「嘘つけ。お前の彼女ギャルやんけ。」

「アイツとはもう別れた。あー、それカンするわ。

巨乳やったのがアイツのセールスポイントや。」


貴也は事もなさげにそういうとタバコに火を付け始める。

コイツはそういう事をサラッと言う。死ねば良いのに。


「俺には理解出来ひん理由やな。信耶はどう?まだ童貞守ってる?」

「童貞も守れない奴に何が守れるって言うんだ!」

信耶がいきり立つ。

「彼女とか点棒とか。それロン。満貫な。」

信耶が撃沈する。現実は無情である。


そのままグダついた話は続き、麻雀は白熱する。

俺は負けが続き熱くなっていた。


そんな麻雀が2時間ほど続いた。


ーーーーー来た。絶好の配牌。清一色からドラ乗りも期待出来る。


自然と口数が減り、牌をツモる手も早くなる。



「ーーーーー」


「ーーーーーーーー」


信耶と貴也が何か話しているが耳に入らない。

見える。時が見えるよララァ。

牌が光って見える。いや、卓が光っているのだ。


きっと俺はこの牌であがるのだろう。

この清一色トイトイドラ2の手を。


俺は気合を入れ、牌をツモりそのままーーーー



ーーーーーー光に包まれた。

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