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とある少女がネトゲをやりまくった件(くだり)  作者: 葉月 優奈
七話:とある少女が釣りに挑戦した件
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~~サタルカンド・スージス砂丘~~


再びここに来ていた、砂丘はリアルと違い昼間なので太陽が昇っていた。

ギラギラと照りつける太陽は、かなり暑そうだ。

見ているこっちまで汗をかく。


そんな僕とロゼは、ゲルプが釣りをしている後ろに待機していた。

意外かもしれないが、ゲルプは釣りスキルが高い。

まあ、ゲーム歴は三年だからみんな何かしらスキルは高い。


「でも、リアルで聞くなんてやるわね」

「生実さん……いやいやゲルプは、いろいろ上げているからね。普段から合成ばかりだし」


近くの岩場には、嫌味な釣り人も釣りをしていた。

そんな釣り人から少し離れた場所がゲルプさん。

よく見ると、青いズボンと青いジャケットだ。


「残念だけど私のスキルレベル76で、釣れるかわからないですぅ。

推奨は80からなので」

「いえいえ、釣れる可能性があるだけでもありがたいです」

「なので応援をしてくださいねぇ」

ゲルプが僕とロゼに応援を頼んだ。


「応援って?」

「釣る時に『漁師の舞』というスキルを使うんですぅ。

実は歌手のスキルでありますよ。

レベル1でも使えますし。これを使うと、パーティメンバーの釣りスキルレベルが上がりますよぉ」

「わかったわ」

そんなわけで、ゲルプの周りで歌手になった僕は、魚のような踊りをしながら歌う。


「ダサっ!」我ながら、この踊りに何の意味があるかわからない。

「お兄ちゃん頑張って」

応援するロゼは半笑いだ。まあ、ロゼにやらせるわけにはいかないからな。

渋々僕は『漁師の舞』を踊ろう。


両手を魚のヒレのようにゆらゆらさせて、泳いでいるような仕草。

その横で釣りをするゲルプ。

やがて、ゲルプの竿がしなった。


「ヒットした、しかも……」

「いきなりのぬし『マツヤ』!」

竿がしなって、ゲルプの体が海に吸い寄せられた。


「あたしも援護する」

ロゼがゲルプの体を支えて、必死に持ちこたえた。

ミシミシと釣竿がしなる。手には重さがしっかりとあった。


「重いっ!」

ゲルプが叫ぶ。竿が、今にも折れそうにしなっていた。

僕は踊りながら、祈るしかない。

踊りの手を止めたら、一時的に上げたゲルプのスキルが下がって逃がしてしまう。


「一気に引き上げるよ」

「うん」ゲルプとロゼが呼吸を整えて、一気に竿から引き上げた。

そして……


「釣れた!」

そこには巨大な一匹の青い魚がかかっていた。

紛れもなくそれは伝説の魚、『マツヤ』だった。


「やったよ、お兄ちゃん!」

「釣れましたぁ」

ロゼとゲルプは僕の目の前で、飛び上がって喜んでいた。



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