↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
20/23

火の手

 少し前、京。

斎藤利三「坂本から情報が入りました。」

明智光秀「殿が出航されたか?」

斎藤利三「はい。」

明智光秀「殿には京を離れていただく。そして安全な美濃に入っていただく。後は殿の出方次第。」

斎藤利三「もしいくさとなりましたら、この利三。最後の最後まで殿に従い申し上げます。」

明智光秀「無用な混乱に巻き込んだ事を詫びる。」

斎藤利三「長宗我部を助けたいがための行動でありますので。」

明智光秀「……わかった。」

 暫くして。

「坂本より書状が。」

斎藤利三「ん!?」

明智光秀「どれどれ……。えっ!?」

斎藤利三「如何為されましたか?」

明智光秀「安土で火の手が上がっていると。」

斎藤利三「えっ!?殿。」

明智光秀「いや、近江に手を回してはおらぬ。」

斎藤利三「何処ぞの誰かが京での騒ぎを利用して……。」

明智光秀「その可能性はあるな……。」

斎藤利三「すぐに兵を。」

明智光秀「……殿からは畿内と四国を。と言われておる。」

斎藤利三「殿。」

明智光秀「どうした?」

斎藤利三「信長様には手勢が居ません。仮に安土に到着したとしても彼の地は安全地帯であります。戦える者は限られています。加えて安土は……。」

 戦うには不向きな城であります。

斎藤利三「もしかしますとここで……。」

 織田信長の命が潰える可能性があります。

斎藤利三「我らにとってはある意味望むべき成果であるかも知れません。しかしこれを殿は……。」

明智光秀「望んでは居らぬ。」

斎藤利三「でありましたらここは、信長様の命令に背いてでも……。」

 安土に兵を動かすのが上策と考えます。

斎藤利三「信長様が殿を活かしている理由は、殿に勝ちがあるからに他ありません。ここで誰の仕業かはわかりませんが、奴らを取り除く事に成功すれば。」

明智光秀「……そうだな。」

斎藤利三「石山には秀満様と信澄様が居ます。京は私が留まります。殿は……。」

 織田信長を救うべく、安土へ兵を動かしてください。

明智光秀「……わかった。」

 その頃、

織田信雄「申し訳御座いません!」

織田信長「軽挙を慎め。とあれだけ言っておいたであろう?」

織田信雄「……はい。」

織田信長「ただ理由はわかった。それにあの状況ではわしの命が無かったと考えても仕方が無い。今出来る最善を考えての判断であった。褒めて遣わす。」

織田信雄「申し訳御座いません!」

織田信長「褒めているのだ。謝るで無い。ただ京で動きがあったとわかれば、良からぬ動きをする者が現れるやも知れぬ。彼の地の管理。其方に託す。」

織田信雄「有難き幸せ。」

 そこに

「申し上げます。坂本に動きあり。」

 明智光秀の軍勢がこちらに向かっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。