バルボア国3
「ん……?」
目が覚めると知らない部屋のベットの上にいました。
「あれ?私どうしたんだっけ?」
「起きたか?気分はどうだ?」
ベットの側には藍がいた
「んー?」
起き上がって体を動かしてみてみる。
「大丈夫だよ!特におかしい所は無いみたい」
「そうか、なら良かった」
「魔力枯渇でぶっ倒れた?」
「そうだ」
「…どのくらい寝てた?」
「まだ数刻だな。もうすぐ日が暮れる」
窓を見ると確かにオレンジ色の夕焼けが見える
「魔力枯渇とか久しぶりだねぇ…」
魔法を教えて貰って最初の頃はトリスのスパルタにより毎日枯渇まで魔力を使って魔法のスキルを上げてたっけ…
「ポーションを置いていってくれたぞ」
藍に言われてベットサイドを見るとテーブルの上に魔力ポーションが置いてあった何故か五本もあるけど…?
とりあえず1本飲んで残りはマジックバックに入れて部屋の外へ出てみる
階段があったので下がっていくと広いロビーに出た
「ギルド?」
「あ!気づかれたんですね!体調は大丈夫ですか?」
最初に受付をしてくれたコーラさんが駆け寄ってきた
「大丈夫です!すみません休ませて貰った上に運んでもらったんですよね?御手数おかけしました」
「とんでもございません。こちらこそ生存者を助けて頂いてありがとうございました」
胸に片手を当ててもう片方の手でスカートを軽く持ち片足を少し引いて膝を折る様に腰を下げる姿勢はこの世界での礼だから、凄く丁寧にお礼を言われたみたい
「自分ができる事をしただけですから気にしないで下さい。助け出された人は皆さん治療は出来ました?」
「はい。治療師とポーションによって皆回復に向かってます。まだ一応安静にする為に入院してますが、家族の方も喜んでいました」
「良かったです」
助かったのなら良かった〜結構ギリギリだったからもしかしたら助けられなかったかと思ったけど、倒れるまで頑張って良かった!
「あ!私が今回の依頼で持ってきた資材ってどうしますか?まだ渡せてないんです」
「そうでしたね、ではまた先ほどの場所までご案内しますねギルマスもまだ其方にいるので」
「わかりました。よろしくお願いします」
コーラさんに案内されてギルドを出て先程の場所へ目指す
その道すがら
「従魔を連れたお姉ちゃん!これお礼だから持ってって!」
「こっちも持ってって〜」
とあちらこちらから声がかかり屋台の食べ物や食材などいろんな物を手渡された
「えっと…私が頂いていいんですかね?」
「はい!是非貰ってやってください。獣人は受けた恩は忘れませんから自分に出来る事をしたいんです」
なるほど…そういえばヒルデも最初は大げさだったかも
色んな人から物を貰いマジックバックにしまいながら進むと、6〜4歳くらいの猫の獣人の子供がお花を持って近づいてきた
「お姉ちゃん!お父さんを助けてくれてありがとうございました!!」
「ありがとうございまちた!」
2人で摘んだであろうお花はリボンで結ばれていて小さめのブーケになっている。それを2人で手を添えながら伸ばして渡されるなんて感激!!めっちゃ可愛い!!なでちゃダメかな?
「素敵なお花をありがとう〜…大事にするね!」
ブーケを貰いついつい手が伸びて頭をナデナデしてしまった。頑張って耳は触らない様にしたから大丈夫かな…?でも目を細めて気持ちいいって顔されたら無理でしょ!
子供達と別れてコーラさんと歩きながら一応確認したらまだ小さい子供だし本人達が嫌がってなかったので大丈夫との事、よかった〜♪
「ギルマス!」
「ん?コーラと茗殿と藍殿か!体調は大丈夫か?」
漸く先程の場所まで戻ってきた。ヒルデはライに乗って大きい瓦礫をロープで吊りながら運んでるみたい。
「休ませて貰ってありがとうございました。唯の魔力枯渇なのでポーションも飲んだので大丈夫です」
「そうか良かった。魔力枯渇は辛いだろう?そんなになるまで頑張って貰ったからこそ助けることが出来た。この街のギルマスとして代表して礼を言わせてくれ!リベラルの方々に感謝を致します!今後何か有りましたら何を置いても力になりますので困った事があったら声をかけて下さい」
片手を胸に置いて片足を引き膝を軽く曲げて頭を少し垂れる礼をギルドマスターが私と藍にすると周りで作業してた人達も私やヒルデに向かって礼を取る。
「自分達に出来る事をしただけですので気にしないで下さい。助かった人がいたなら私達も嬉しいです」
「いや今回の事もギルドからの緊急依頼と言う形にさせて貰いたい。そんな事では割に合わないとは思うが報酬は受け取って欲しい」
「わかりました!有り難く頂きます。…とそうだ、元々の依頼の資材は何処に出しますか?」
「そうだったな、そういえばそんな依頼だったか…」
やっぱりそう思いますよね〜。でも依頼品は届かないと私の依頼達成にならないからな…ギルマスさんと話してるとヒルデがライとレモンと一緒に来た
「茗体調は大丈夫?」
「うん。ポーション飲んだから平気!あ、余ったポーションはどうすれば?」
ポーションは一本飲んだだけだからまだ余ってる。一応持ってきてるから返すなら一緒に渡そう
「余った物はまた何かの為に取っといて下さい。」
取り出そうとした手を取ってコーラさんが止める
「え?でも緊急依頼報酬もあるのにポーションまで貰うのは貰いすぎな気がします」
手を取って包まれたままコーラさんに首を横に振られる
うーん、拒否はできない感じだねそれなら…
「じゃあせめて外壁の壊れた所に結界張らせて下さい!また日が落ちますし、外壁が無いと不安ですよね?」
「え?そうですね…でもいいのでしょうか…?」
コーラさんは困惑したままギルマスを見る
「結界があるなら見回りの人員も少なくなるから助かるが…良いのか?魔力枯渇したばかりなのに」
「結界くらいなら大して魔力使わないので大丈夫です」
城壁に近寄り結界杭を出して崩れた外壁を覆う様に何箇所かに杭を打ち込み結界を張る。城壁よりも幅広く覆われた結界は少し白く色付けておく
「これで解除する迄は大丈夫です。魔物も余程大型で無い限り通しません」
「これは、最近出回ってきた結界杭だななるほど頑丈そうだ」
「普通は4隅に打てば良いけど、今回は高さもあるし強度も増したいので杭の数を増やしました。あと注意して欲しいのがこの結界入る事は出来ても出れないので気をつけてくださいね」
「?そうなのか?そんな説明は無かったと思うが…?」
「私は元々自分で結界を張る事は出来るので条件指定してあります。入る事は出来ても中からは出れないって!そうすればもし盗賊とかがきた場合は中に閉じ込められるんです。結界内に守る人がいないから出来る指定ですね!」
「なるほど…条件指定。それが出来れば使い方も色々出来ると言う事か」
「まぁ盗賊じゃなくても街中から外に出ようとしても閉じ込められるので悪人だけ捕まえるって事は出来ないので万能では無いですけど…」
「悪人の判別まで出来たら街を囲う様に結界を張るよ!そしたら犯罪なんて起きなくなる!ハハハハ!」
街を囲う規模の結界なんて無理でしょ…上機嫌なギルマスさんに資材の置き場を支持されて空間収納から出して漸く依頼達成になった。
「ギルドで宿を取っておいたからそこで休んでくれ」
コーラさんと一緒にギルドに戻り依頼報酬と緊急依頼の報酬を貰いギルドが取ってくれた宿に向かう
「何だか今日は色々あって疲れたね〜」
「茗はちょっと無茶しすぎじゃないかな?」
「えー?でも今日はしょうがないでしょ?…んーでも範囲を分けてやればあんなに辛く無かったかも」
「今度無重量?での訓練させてね!また藍しか対応出来ないなんて事にならないように」
「我達にもその訓練させて欲しい」
ヒルデとライが無重力の訓練を希望してきた。確かに動ける人数は多い方が良いかもしれないな〜
「うん!じゃあ何処かの森で訓練しよう〜!藍もアドバイスお願いね!」
「任された。我がしっかりと使えるレベルまでにしてあげよう。」
「「お願いします」」
色々あったけどちょっとした目標も出来て楽しいな。人数が増えてワイワイするのも良いものだね〜。前の時は友達はほとんどいなかったから、今こうして仲間と一緒にいるのが不思議な感じ…今日はトリスに連絡しようかな〜♪




