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神眼の鍛冶師は素材の魂(こえ)が聞こえる ~俺は素材をプロデュースする~  作者: サンキュー@よろしく


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第39話:新生の『巨神』と誤情報の連鎖(挿絵あり)

生成AIで画像を作ってみました。

この話数から自動で作っただけなので、本文や他の画像との矛盾はご容赦ください。

 眩い光が収まった時、タイタンの内部を吹き荒れていた憎悪の嵐は、嘘のように静まっていた。動力炉――魂の核は、穏やかで清らかな青い光を湛えている。


『…ありがとう…ありがとう…』


 統合された魂の集合体から、穏やかな感謝の意思が、俺の心に直接流れ込んできた。


『我らは、もう、苦しむことはない…。安らかな眠りへと、還ることができる…』


「ああ、ゆっくり休め。最高のステージだったぜ」


 俺がそう告げると、魂の核は無数の光の粒子となり、タイタンの機体の隙間から、天へと昇っていった。まるで、ライブを終えたアイドルたちが、ファンの喝采を浴びながらステージを去っていくように。


 魂を失ったタイタンは、完全にその機能を停止させた。

 俺は、静まり返った機体から外へと脱出した。


「フィン君!」


「工房長!」


 俺の無事な姿を見て、アルドやセレスティーナたちが駆け寄ってくる。ベアトリスも、安堵と、それ以上に深い畏怖が入り混じった、複雑な表情で俺を見ていた。


 俺は、目の前で沈黙する鋼鉄の巨体を見上げた。


「…最高のボディが、手に入ったな」


 俺の呟きに、全員がきょとんとしている。


「どういう意味ですかな、工房長?」


 セバスチャンの問いに、俺はニヤリと笑った。


「魂は解放された。だが、この肉体は、まだ使える。空っぽになった最高の器だ。これをこのままスクラップにするなんて、プロデューサーの名が廃るってもんだぜ」


 俺は懐の奥深くから、あの、迷いの森で手に入れた『呪いの破片』を取り出した。禍々しい黒曜石のようなそれは、周囲の膨大な魔力と、タイタンの機体に残された魂の残滓に反応し、怪しく脈打っている。


「『スクラップアンドビルド』って言葉があってな。古いものをぶっ壊して、その瓦礫の中から、全く新しいもんを創り出すって意味だ。帝国が捨てたこのスクラップを、俺が最高の作品に仕上げてやる! こいつが持つ魂を増幅させる力が、新たな核として機能するか…やってみるしかねえ!」


 俺はそう宣言すると、タイタンの動力炉があった胸の亀裂へと再び飛び込み、その中心に、『呪いの破片』を突き立てた!


「さあ、起きろ! 新しい魂の誕生だ! この俺が、お前の最初のファンであり、最高のプロデューサーになってやる!」


 呪いの破片が、凄まじい勢いで周囲のエネルギーを吸収し始める。それは、新たな魂の核を形成するための、産声だった。

 タイタンの巨体が、再びゴゴゴゴゴ…と振動を始める。だが、その雰囲気は、以前の禍々しいものではなかった。

 機体の各部が変形し、より洗練された、力強いフォルムへと再構築されていく。まるで、蛹が蝶へと羽化するように。


 やがて、完全に再起動した巨人は、空に向かって雄叫びを上げた。その姿は、もはや破壊兵器ではなく、王国を守護する古代の巨神――ゴーレムのようだった。


 ◇


 この一連の光景を、撤退したはずの帝国軍の遠距離観測部隊が、震えながら記録していた。


「報告! 報告! 魔導巨兵タイタン、敵性存在『魔人フィン』により、完全に鹵獲(ろかく)されました! さらに、彼の持つ未知の呪物を核として、より強力な存在へと『魔改造』された模様! 禍々しいオーラは健在、いや、以前よりも凝縮されています!」


「あの機体はもはや、我々のタイタンではない! 新たなコードネームを付与する! コードネーム、『タイタン・ノヴァ』! 脅威度レベルを、未曾有の『S+』に引き上げる!」


 帝国の首脳部に、この絶望的な報告がもたらされたのは、それから数時間後のことだった。彼らは、自軍の最強兵器が、敵の手に落ちて、さらに凶悪な存在に生まれ変わったと信じ込み、王国への侵攻計画の全面的な見直しを余儀なくされることになる。


「さて、と。最高の新人がデビューしたことだし、王都に凱旋するとしますか」


 俺は、巨神の肩に乗り、満足げに呟いた。


「お前の芸名は、今日から『アレス』だ。戦いの神の名に恥じない、最高の活躍を期待してるぜ、相棒」


挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
フィン氏、その乗っ取りパワープレイをクラッシュ&ビルド扱いするのは無理矢理過ぎるっすよ…w せめて全パーツを完全分解してからじゃないと。 無辜の民の魂は昇天し、呪いの欠片を核に再起動。これ、本当に言…
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