第20話 道着選び
「それで、痛み止めはあと5日は必要だから!リューガ君は入院してね?」
「あの、ショウジさん?」
「なんだ?」
「能力鑑定士ってここにいますか?」
「あぁ!なんなら、俺も出来るぞ?」
「あ、じゃあやってください!」
「あぁ!わかった!」
ショウジは俺の体を揉み始める。
「生物変化だろ?違うか?」
「あの、もう1つの方です!」
「もう1つの方?あぁ...え?」
「どうかしたんですか?」
「いや...名称は聞くけど、ホントにこの能力持ってる人いるんだって思ってさ!」
「どんな能力なんですか?」
「憑依だ!」
「憑依?どんな能力ですか?」
「えっと...お前の場合は... 生きている間に自分に触れたことのある生物が自分のことを食べた場合に操ることができる って感じだな!」
憑依・・・生きている間に自分に触れたことのある生物が自分のことを食べた場合に操ることが可能。
生物変化・・・生物を他の生物に変えることが可能。
「てか、お前2つも能力持ちなんだ!」
「それって、すごいんですか?」
「あぁ!普通は生まれ持って貰う能力は1つだからな!誰かから奪ったのか?」
「あ、はい...1の世界で...」
「そうか...え、待って矛盾!人間なのに能力持ってたの?」
「あぁ...はい!多分、信じて貰えなさそうなんですけど...異世界からやってきて...」
「なんだ?その異世界って!」
「本当にあるんですよ!信じてくれるのはショウガだけですけど...」
「う、うるせぇ!疑う必要はないから信じてるだけだ!」
ショウガが俺の頭を撫でる。ショウガに仲間を殴るなんてことはできないのだ。
「お前ら、仲良しだな!」
「「別にそんな仲いいって訳でも...」」
俺たちはハモる。仲良しだった。
「5日は入院だから!他2人はどうする?」
「宿でも探します!」
「じゃあ、俺の家に止まっていかない?」
「え、いいんですか?」
「まぁ、別に若いお姉ちゃん達なら金は取らないよ!家で吸う空気が美味しくなるからな!」
「最低だ!」
俺は思わず突っ込んでしまった。
「それで、5日間どうする?」
「能力道場ってのが気になります!」
「それじゃ、入門してみるか?」
「あぁ!2人も能力は持っておいたほうがいいしな!」
「それもそうだよな!じゃあ、早速行ってみるわ!」
ショウガとリカは能力道場へと行った。
「能力道場...面白そうだな...」
「ひよこは無理だな!教えて貰えねぇよ!」
ショウジがお茶を持ってくる。
「俺の所は人間だけを教えるからな!」
「そうなんですか...って、俺の所?」
「あぁ!俺もあそこで働いてるんだ!」
「そうなんですか?」
「あぁ!あそこで、『柔軟』を教えている!」
「へぇ...柔軟ですか?」
「あぁ!試しに適性だけ試してみるか?」
「なんですか?適性って?」
「能力の適性だよ!」
ショウジはもう1つ湯呑を持ってきて、そこに大量の水を入れる。
***
「すいませーん!」
ショウガとリカは道場に入る。
「あ、さっきの!入門ですか?」
「あぁ!入門する!2人だ!」
「わかりました!では、まずは料金のご説明をよろしいですか?」
「あ?あぁ!」
「一ヶ月で10万ボンとなります!食費は入っております!月に一度のお支払いとなっております!」
「そうなんですか!わかりました!」
「ショウガさん!一ヶ月なんですけど...大丈夫ですか?」
「あぁ!なんとかなるだろ!大丈夫だ!」
「そうですね!」
「それでは、こちらに契約のサインをお願いします!」
「わかりました!」
2人は各々の契約書類にサインをする。そして、お金を払う。お金は、ヘイターの屋敷から大量に奪ってきた。
「ありがとうございます!では、奥の部屋に進んでください!準備がございます!」
「は、はい!」
2人は奥の部屋に行く。
「こちらは、道着の大きさを選んで頂きます!運動する故、道着の大きさは大事になりますので!」
ショウガはずっとビキニアーマーの格好をしていた。ショウガはそれを脱ぐ。
「大きさ的には...これだよな?」
ショウガは自分の身長にあった服を着る。だが、胸が大きすぎて今にも飛び出そうだ。道着を着ると谷間が強調される。
「もう少し胸の当たりが大きいのはありますか?」
「胸の当たりが大きいのだと...これになりますかね?」
ショウガはそれを着るがあまりにも大きすぎた。ブカブカだった。
「これは運動できないだろぉ?なぁ?リカ?」
「えぇ!そうですね!」
リカはもう自分の体型に丁度良いのを見つけていた。
「じゃあ...最初のほうがいいな!最初のにしよう!」
ショウガはもう一度、自分の身長に合った大きさの道着を着る。道着の胸の当たりが空いているので、中に何も着ていないショウガのたわわな胸が零れ落ちそうになる。谷間が見えてセクシーだ。
「これでいいだろう!」
2人は道着を着たまま次の部屋に行く。
「この部屋では、能力の適正を調べます!」
「能力の適正って?」
「あなたの体が手に入れやすい能力を調べるんです!」
「そうなんですか...」
「この道場で教えている能力は4つです!体の一部を硬くすることができる『硬化』・体の一部を柔らかくすることができる『柔軟』・物体の酸化を早めることができる『酸化』・本来の自分の目では見えない範囲まで見渡すことができる『千里眼』です!」
目の前に2つの湯呑が用意される。それには水がギリギリまで入っていた。
「これに人差し指をゆっくり入れてください!『硬化』が適応な人は水が溢れずに指の体積だけ水面があがります!そして、『柔軟』が適応な人は指を入れても水の量が変わりません!『酸化』が適応な人はそのまま水が指に吸い込まれます!『千里眼』が適応な人は指に水がまとわりつきます!」
「そうなんですか!では、やってみます!」
2人は水に人差し指を入れる。
ショウガは超巨乳です。
スリーサイズは119、58、91です。(小数点以下四捨五入)




