第13話 しりとり
この世界に来てから16日の間で何も発見できなかった。4日目にジャワラの姿になることができなくなった。急に変化できなくなったのだ。7日目からはショウガと俺・リカの2チームで個々の場所を見て回ることに変えた。俺がひよこの姿でしか入れなくなったのでしょうがない。だが、一体何故だろうか。
だが、見つからなかった。俺たちはシャコリアを隅々まで探した。村以外の場所全てを。だが、見つからなかった。そして、16日の夜にリカから聞いた話をまとめると、こう結論を付けた。
「最初に行った村にアイキーがある。そして、アイキーを手に入れたいグループに虐殺が行われたから我らを嫌っている...ってことか?」
「多分...そうだと思います」
「皆さん!ご夕食の準備ができましたよ!」
キュラスシタがテーブルに夕食を置く。主食は毎回パンである。そして、おかずは肉だ。なんの肉かは知らない。
「キュラスシタ!この肉はなんの肉なんだ?」
「これですか?これはネンギンの肉です!」
「ショウガさん...ネンギンって何?」
「ウサギの種類だ!美味しい兎肉として有名なんだぞ?知らないのか?」
「そうなんですか...」
俺は地球でも兎肉を食べたことがなかったから知らなかった。
「私もネンギンの肉なら食べたことあります!でも...もう少し柔らかかったような...」
「多分、それは蒸していたのだと思いますよ?蒸したのではなく焼いているので...明日は蒸してみますか?」
キュラスシタはリカの疑問に答える。
「あ、じゃあ俺も蒸したの食べてみたい!」
「わかりました。では、明日準備します」
キュラスシタはニコリと笑う。
「「「ごちそうさまでした!」」」
「そんじゃ、寝るかぁ!」
食事を終えて俺たちは寝る。明日の夜にバレないように最初に行った村に侵入する作戦だった。明日の夜まではのんびりするつもりだ。
そして、次の日になる。今日はのんびりするち決めたので朝9時位まで寝ていた。
「おはようございます!皆さん!」
「キュラスシタ...おはよう...」
「皆さん!朝ごはんの準備ができていますよ!」
朝のメニューはパンとジャーマンポテトだ。俺たちは飯を食べる。
「美味いな...」
「あぁ!そうだな...」
「そうですね!」
俺たちは飯を食べ終えて部屋に戻る。3人同じ部屋だ。
「なんか面白いゲームとかないの?」
「そんなん知りませんよー!」
「なんか地球で人気のゲームとかないのかよぉ!」
「じゃあ...しりとりとかどうです?」
「しりとり?なんだ、それ?」
「じゃあ、ルールを説明するぞ?」
「あぁ!頼んだ!」
俺は2人にしりとりのルールを説明する。
「まぁ、なんとなくは理解した!名詞の最後の文字から始まる名詞を言えばいいんだろ?そんで、”ん”がついたら負け...あってるか?」
「そう!濁音・半濁音も付けたり取ったりしたらだめだからな?」
「罰ゲーム...は、ないんですか?」
リカが恐ろしいことを言い出す。リカはしりとりの恐ろしさを知らないのだ。
「じゃあ...罰ゲームは何がいい?俺は何でもいいぞ?」
「どんな罰ゲームが有名なんだ?」
「変な語尾を付けたり?恥ずかしいセリフを言ったり?そんな感じじゃないですか?」
「そうか...なら、語尾に”にゃん”とかどうだ?”にゃん”とか!」
「まぁ...別にいいですよ?」
「はい!じゃあ、それにしましょう!」
「じゃあ...始めようぜ?」
「じゃあ、俺から行くぜ?しりとり!」
「り...リス!」
「スキューバダイビング!」
しりとりは俺・リカ・ショウガの順番だ。
「グミ!」
「ミシシッピアカミミガメ!」
「メイク!」
「車!」
「ま...ま...窓!」
「ドア!」
「アーマー!」
「ま?ま...ま...枕!」
「ライチ!」
俺はリカに”ま”攻めをした。最初に”ま”から始まる言葉で困惑していたので、すぐに言葉が出てこなくなる。
「また”ま”ですか?ま...ま...ま...魔女!」
「おい!それはだめだろ!禁忌に触れるぞ?」
「え?なんでだめなんですか?ショウガさん?」
俺はショウガに問う。
「昔話にも出てくるだろう?口にするだけでも恐ろしいぜ!」
「ショウガさんって...そういう迷信とか信じちゃうんですね?」
「当たり前だろ?魔女に襲われて何十万にもの人が死んでるんだぞ?」
「その、魔女が出てくる昔話ってどんな話なんですか?」
「しょうがねぇ...教えてやるよ」
『勇者と剣』
昔々、とある世界に一人の少年がいました。その少年が住んでいる世界に一人の恐ろしい恐ろしい魔女がやって来ました。魔女は世界の人々は惨殺します。魔法を使って惨殺します。少年は魔女から逃げるために山に逃げました。山には1本の剣が落ちていました。少年はそれを拾うと不意に力が心の底からズンズン湧いてくるような気がしました。少年は魔女に戦いを挑みました。少年は魔女相手に苦戦してしまいます。その時でした。少年は世界中の人々から応援されました。少年は力が心の底からズンズン湧いてくるのを感じました。少年は勇者となり魔女を岩の中に封印しました。勇者は他の世界にいる悪い魔女を倒しに行きましたとさ。めでたし。めでたし。
「こういう話だ!」
「これって、魔女が怖いって話じゃなくて人間を大切にして悪い人間を倒そうっていう勧善懲悪の話じゃないですか?」
「いいんだ!気にすんな!」
「しりとりの続きをしません?」
「あぁ...すまん...”じょ”だな?じょ...情報!」
「馬!」
「ま?ま...ま...あ、魔神!」
「はい!負けでーす!」
「負けでーす!罰ゲームで語尾に”にゃん”でーす!」
罰ゲームを受けるのはリカになった。俺の知らない言葉ばかりで責められなくてよかった。
「ば...罰ゲームニャン...恥ずかしいニャン...」
恥ずかしがりながらニャンニャン言っているリカも可愛かった。




