2_14_ギッさん
本日から2作品目になる「行きはヒーロー、帰りは・・・」の連載を始めました。
よかったら読んでみてください。
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「用件は何かしら?」
「実は明日のお休」
「無理よ、用事があるもの」
「最後まで聞いてよぉ!」
「明日は賢魔城の城主と会食があるの。マリと遊ぶ時間は無いわ」
「へっ!? 城主と!?」
「そうよ。慌しくて挨拶も出来てなかったから」
「すごいね! お城に行くんでしょ?」
「……マリ、お願いがあるの」
「な〜に?」
「リンを遊びに連れて行ってあげて」
「? ……リンはシャロンと一緒に行かないの?」
「そうよ。だから迷惑じゃなければ頼みたいわ」
「大丈夫! 任せて!」
「ありがとう。今度お礼に美味しい茶菓子をご馳走するわね」
「やったぁ!! ……あ、チャールスさんは?」
「会食に連れて行くわ」
「……大丈夫?」
「マリにまで心配されてるって伝えておけば、大人しくするでしょうね」
「それなら大丈夫だね!」
「私はあなたが心配になってきたわよ……」
ーーーーー
休みを翌日に控え、授業を済ませた俺達は
昨日の内に決めておいたチームに別れて動き始めた。
マリをシャロンのいる寮へと送り込み、ハイクとソマリが学校内の探索へ向かい、俺とラグはエグラフのいる寮へと赴く。
で、ほどなく寮へ到着したものの、なぜか佇まいに威圧を感じる。
錯覚だとは思うけど、なんか歪んで見えるような気が……
「早く行こうぜ」
「なあラグ」
「んだよ」
「ラスボスに会うってのにさ、戦力低すぎじゃね?」
俺とラグでは戦闘力に不安が残るというか、系統も被ってるしさ。
せめて壁役と回復役がいないと俺達も万全に実力を発揮できないというか……
「お前さ、本気で言ってんの?」
「なんだよ!」
ちょっとアホな事言って空気軽くしようとしただけじゃん!
「俺は壁も出来るからよ、お前がアタッカーやりゃあ十分だろ」
こいつもアホだった。
「せ、せやな……じゃあ、行くか?」
「お前から振ってきたんだろうが!!」
アホ二人で寮の扉を押し開く。
立て付けが悪いのか、ギギィ……と軋む音が耳に響いた。
「お前達は……生徒会か!!」
扉を開いた直後、視界に飛び込んできたのは生意気そうな顔をした男だ。
どっかで見たような……あ、交渉試合か。
クリストフ先輩の対戦相手だったはずだ。
こいつが第一関門か。
たしか名門の血筋なのに入り口で遭遇するとは……雑魚キャラっぽいな。
「ども、生徒会です」
「何をしにきた! 答えろ!」
いきなり詰問されるが、用件ぐらい聞かれなくても言うっつの。
「エグラフさんに会いに来た!」
「なんだと!?」
「正面から堂々とな!!」
これで何も文句はないだろう。
正面から来いって言ってたし。
「まだ寮にはお戻りになっていない! 出直せ!!」
「あちゃー」
これはハイクとソマリに期待かな。
まあ、一応はここで待とうか。
すぐ戻ってくるかもしれないし。
「それじゃ待たせてもらいます」
「帰れ。兄上はお忙しい身だ。勝手に来ても会えるわけがないだろう」
「でも正面から来いって……」
「順序を踏め! 常識だ!」
全くもって正論である。
だが、かといって引き下がっている時間は無い。
休みは明日なのだ。思う存分都を楽しむ為にも仕事は終わらせておきたい。
「どうしてもか」
「当然だ」
「ならば押し通る!!」
「なにっ!?」
エグラフの勢力なら武闘派って感じがするからな。
力ずくで、って流れにしちまえば何とかなると思う。
「それは生徒会としての総意か?」
「……え?」
「無断で訪ねてきて、あまつさえ無理に居座るのが生徒会のやり口かと聞いている」
「そんなことありません。失礼しました」
撤退。
何とかなるわけがなかった。
危うくクリストフ先輩の顔に泥を塗るとこだったぜ。
というよりアポ取らないと会えないのかー。
そこらへん失念してたな。
ひとまず寮から出て、いつの間にか俺を置いて先に出ていたラグと相談する。
「どうする?」
「用件の伝え方が悪いだろ。あれじゃ何の用か分からねえし」
「そっからかよ」
「まあでも、どのみち追い出されたかもしれんぜ?」
そうだな。
生徒会活動の件で、って言っても後日にしろ、って言われたら意味ないし。
で、色々悩んだ結果、ケートス先輩を頼ることにした。
そもそもエグラフと都へ遊びに行くなら、ケートス先輩が第一候補だからな。
・・
・・・
「てなわけで、どうしたらいいんですか?」
「そうだな……俺も行こうか」
「もう動けるんすか?」
「その車椅子に乗せてくれ」
医務室へ向かいケートス先輩に事情を説明すると、一緒に行くと言って近くにある車椅子を指差した。
俺とラグで苦労して車椅子にケートス先輩を乗せ、医務室のお姉さんに見送られながら部屋を出る。
「怪我人がパーティに加わった!」
「前衛にしとこうぜ」
「お前ら鬼か! 戦わせんなよ!?」
ともあれ再びエグラフのいる寮へ。
もし戻ってなくても待たせてもらえるように
ケートス先輩が交渉してくれるらしい。
と思ったが、そのケートス先輩の希望で先に食堂へ向かうことに。
「いいんすか?」
「お前ら夕飯まだだろ? 奢るからよ」
「いや、そうじゃなくて」
「早く行くぞ」
自分で車輪を回して、すい~っと進んでいく先輩。
自然体を装っているが、その心境は把握している。
「……まだ許可下りてないよな?」
「おう。肉とか食うつもりだろうけど、駄目だろ」
一昨日、やっと食事が出来るようになったケートス先輩だったが、まだ飲料か柔らかい食べ物しか許されていない。
それでも久しぶりの食事は嬉しいだろうと思い、一昨日は一番人気のスープを持って皆で医務室へ駆けつけたのだ。
前回は食べ物を持ち込んで注意されたが、今回ばかりは医務室のお姉さんも許してくれた。
ケートス先輩以外の患者はいなかったし、その先輩はスープに目が釘付けだったからだ。
もうね、泣きながら飲んでた。
今まで生きてきた中で一番美味いと言いながら、器まで食してしまいそうなぐらいだ。
いきなり大量に胃へ入れるのは駄目なので一杯だけだったが、満足そうな顔をしていたのは覚えている。
これぐらい美味いなら我慢する甲斐もあるってもんだ!
そう言っていたな。
だというのに……
「あの日の感動を忘れたか」
「後輩として止めるべきだな」
ラグと頷きあって、先輩の背を追いかける。
「ケートス先輩! 駄目っすよ!」
「肉はまだ早いですって!」
「ちっ……気付きやがったな」
先輩は俺達の制止を聞かず、むしろ恐るべきスピードで爆進し始めた。
「はあ!? 車椅子であんな速度でるの!?」
「ほんとに怪我人かよ!」
怪我人ってか怪人だっての!
どういうわけか人通りの少ない校舎内を、スピード違反上等で進んでいくケートス先輩を追いかける。
「余計な仕事増やさないでくださいよ!」
「先輩として恥ずかしくないんすか!」
「なんとでも言いやがれ若人達よ! ふはははは!」
テンションがおかしくなり始めた先輩は無駄のない無駄に洗練されたコーナリングで俺達の視界から消えた。
「……久々の出番だからって張り切りすぎじゃね?」
「もう一回メテオしてもらおうぜ」
「喜んで引き受けてくれそうだな」
いっそ再起不能にしたほうがいいかもしれない。
そう思いながら先輩の消えていった角を曲がろうとして……
「おごっ!?」
先輩の声が聞こえた。
何かが炸裂するような音も添えられて。
続いて聞こえるのはガシャーン、と転倒するような音だ。
もしや誰かと衝突したか、と不安になって曲がってみれば、案の定ケートス先輩が転んでいた。
そして前方には、こちらへ向かってくる逆立った赤髪……エグラフだ。
ここで遭遇すんのかよ。
さっき俺達を追い払った生意気そうな男もいる。
「やはり貴様らか」
「え〜っと……コンバンハ」
「バカ一人も管理できないとは情けない」
んなこと言われてもさ……
「とりあえず、何があったんですか?」
「ふん……危険な真似をするバカを止めたまでだ」
感謝するがいい、とでも言いそうな雰囲気だ。
ところがどっこい文句を言うのはケートス先輩である。
「ふざけやがって……怪我人に魔法を撃つなんてよ」
「いやいや、先輩が悪いっすよ」
あんな爆走してたら危ないっしょ。
ひとまず先輩を助け起こして座り直させる。
「どけエグラフ! 俺は食堂に行くんだよ!」
「エグラフさん! どかないで!!」
「なっ……お前らあいつの肩持つのか!?」
「そういう話じゃねえっすよ!」
するとエグラフが掌を向けて、俺達に宣告した。
「事情は分からんが、バカを放置してはおけん」
「やべえ! 撃ってくるぞ!」
「隠れろ!」
急いでケートス先輩の後ろに隠れる。
「おいっ! 俺を盾にするな!」
「前衛お願いします!」
「頼りにしてます!」
「ふざけんな! 怪我人を労れ!」
「どの口が言うんすか!」
「あんな動けるのは怪我人じゃねえっすよ!」
しかし、なんのかんのと言い合っている内に、エグラフが詠唱を始めやがった。
「”砕き尽くし呑み込む岩塊、眼前に立つ愚者を許さず、薙ぎ払うは地神の戒め・・・”」
「手加減なしかよ! ……”ブースト”! ……”アーマー”!」
「”ヘイルストーン”」
エグラフの掌から拳大の岩塊が次々と飛び出し、ケートス先輩へと向かってくる。
「おらああぁぁ!!」
バガガガガ! と岩を砕く音が鳴り響く中で、ケートス先輩の背中に隠れている俺とラグは驚愕に包まれていた。
「なあ、さっき先輩って……」
「ほとんど無詠唱だったな」
「てか系統も2つだったし」
ブーストは火系統の補助魔法、アーマーが地系統の補助魔法だ。
どちらも身体強化であり、たしかに詠唱の省略をしやすい魔法であるものの、複数の系統を扱った事も考えると驚異的である。
「先輩って複数系統だったんですか!?」
「おおぉぉぉ!! ……あ? 言ってなかったか?」
「初耳っすよ!」
「驚いたか!」
そう言いながらも向かってくる岩塊を叩き落としている。
クリストフ先輩から、ケートス先輩は強いと聞いていたが……てっきりフラグ立ててるだけかと思ってた。
「他の系統も使えるんすか!?」
「無理だ! しかも詠唱省略は身体強化くらいしか出来ねえよ!」
それだけでも十分凄い。
元から魔法無しでもメテオを正面から砕いていた先輩だ。
たしかに強いというのは頷ける、というより
エグラフにライバル視されているのも納得である。
「ただの弄られキャラだと思ってたのにな」
「それな。今だって余裕そうだぜ?」
たしかに、車椅子に座っているから移動は出来ないが、エグラフの魔法を捌くのは問題ないようだ。
俺達の質問に答えるぐらいは余裕があるらしく、エグラフは手加減なしに魔法を維持し続けているので毎秒6~8発くらいの岩塊が飛んできているのだが、それを見てから叩き落し続けているのだ。
反射神経だったりも魔法で補強してるんだろうけど、いきなり向上した身体能力を扱うのだって簡単ではない。
やっぱ凄い先輩だったんだな。
だが、そうなると……どうしても試したくなってくる事がある。
「なあラグ」
「あ?」
「どこまで近付けるか気にならねえ?」
「お前な…………すげえ気になるぜ」
だよな。
ちょっと近づけてみよう。
ひとまずヨイショして許可を取らねば。
「さすが先輩っす!」
「尊敬します!」
「おう! もっと褒めてもいいぜ!!」
最近は弄られたり放置されたりでチヤホヤされるのに飢えてるだろうと思ったが、餓死寸前だったようである。
「まだまだ余裕っぽいですね!」
「当たり前だろ!」
「なら、もう少し近付いても大丈夫ですよね?」
「まあな!! ……は?」
お許しが出たので早速近付けてみよう。
後ろに隠れたまま、少しずつ車椅子を押してみる。
とりあえず50cmくらいかな。
これだけでも結構な違いがあると思う。
「お、おい! なにしてんだ!」
「いや、どこまで行けるかな〜って」
「アホか!」
そう言いつつも大丈夫そうだ。
よし、もっと行けるんじゃねえかな。
今はエグラフまで約5mだから……あと2mぐらいなら大丈夫かも。
ラグとタイミングを合わせて押していく。
「「せーのっ」」
「おい! ……おい! これ以上は駄目だって!!」
「謙遜とか似合いませんよ」
「本気だ!」
「あいつら鬼か……正気の沙汰じゃない」
生意気そうな男まで何か言ってくるが、結局は残り3mまで近付く事が出来た。
よし、もう1mいっちゃおう。
「やめろ! もうギリギリだから!」
「「せーのっ」」
「聞けよ! ……おおぉぉぉ!?」
すげえ……いけたよ。
もうケートス先輩の拳は残像が見えるほどの忙しさで魔法を叩き落している。
だが、さすがに話す余裕は無くなったようだ。
これ以上は無理と判断して、事が終わるのを待つことにする。
と思ったのだが……
「あべっ……あ」
足元に転がっている石を踏んで転倒してしまい、その勢いで車椅子を更に押してしまった。
ずいっ、と更に50cmほど進んでしまう。
「無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!」
「っはははははは!! 先輩すげえっははははは!」
「先輩! すんません!」
「早く後ろべっ!?」
「「……あ」」
とうとう捌けなくなり、ケートス先輩の顔面に岩塊が直撃した。
そのまま次々と撃ち込まれていく。
「あでででででででででで!!」
「「先輩いぃぃ!!」」
「沈め」
最後に一回りほど大きい一撃を喰らい、パカーンと音が響く。
仰け反り、ぐったりと気絶した先輩の顔をおそるおそる拝見……
うっわ……ちょっと規制が入りそうなので忘れよう。
「愚かな男だ」
そうエグラフが吐き捨てるように言うが、やったのお前だからな!?
「このやろう!!」
「よくもやってくれたな! また大怪我したじゃねえか!!」
「お前達が言うな!」
生意気そうな男がツッコんでくるが、悪いのは俺達じゃないはずだ。
「怪我してんのに肉食おうとした先輩も悪いし、手加減無しに魔法撃ったエグラフさんも悪い!」
「そして俺達は先輩の暴走に巻き込まれただけだ!」
「押したのはお前達だろう!」
「アレは事故です!」
あんなとこに石を置く奴が悪い!
つまりエグラフが悪い!
「お、まえら……」
先輩が震えながらも体勢を戻し、顔を抑えている。
「うわ、もう起きた」
「化け物かよ」
「信じられない……さすがはケートス殿」
「ふん、体力バカめ」
「俺を貶す時は仲良いんだな……くそったれ」
ともあれ先輩も無事? 起きたので本題に入ろうと思う。
偶然ではあるがエグラフと接触できたわけだし、どこかで腰を落ち着けて話を……
「あ、そか。食堂行けばいいか」
「あん?」
「エグラフさんは夕飯食べました?」
「……まだだ」
そこは律儀に答えてくれるんだな。
「先輩が奢るんで、ご一緒してください」
「おい! なんで俺が!」
「断る。バカの奢りでは不味くなるだろうからな」
「んだと!? あぁコラやんのかオラ!」
「ケートス殿……いくらなんでも無礼」
「うっせえ! ギリクは黙ってろ!!」
「はっ!」
ん? ああ、ギリクって名前だったか。
にしてもケートス先輩に対して腰が低い。
エグラフの弟だろ?
そこらへん無条件で先輩が嫌いとかになんねえの?
気になったので、わいのわいの騒いでいる3年生達を放置してギリクに話しかけてみる。
が……
「じゃあ、俺は先に食堂行くから」
「は?」
「どうせ連れて来れるだろうしよ。席が空いてねえと話になんねえだろ」
そう言ってラグは食堂へ席の確保に向かってしまった。
もうエグラフを連れて行ける気でいるらしい。
しゃあない、俺が何とかしないとな。
てなわけで……
「ギッさ〜ん、ちょっと聞きたい事が」
「ギリクだ」
「愛称っすよ」
「勝手すぎるし気安すぎるし唐突すぎる!」
「じゃあ……手紙から始めます?」
「めんどくさい奴だな!」
「毎日5通は書くんで覚悟してください」
「もういい! 勝手に呼べ!!」
よしよし、打てば響くタイプだ。
これなら幾らでも聞き出せそうだな。
「なんでギッさんはケートス先輩に対して腰低いんですか?」
「兄上が認め、俺も心酔した御方だからだ」
「へぇ〜……」
……え?
「どこが良いんすか?」
「失礼だな! お前は近しい後輩だろう!?」
そうだけどもさ、心酔ってほどじゃ……尊敬はしてるけど。
「まあいいや。それで、ちょっとエグラフさん借りたいんですけど」
「……それは兄上のご判断次第だ」
「後押ししてくださいよ」
弟からも頼めば、なんとかなるかも。
少し安易な気はするが、ちらっと横目に見た3年生達は今にも喧嘩しそうだしさ。
「そもそも、一体なんの用件だ」
「あ、生徒会活動の件です」
「……それは食堂で話せる内容なのか?」
「余裕です」
「うぅむ……別で時間を取るよりは有意義だろうか……」
悩んでるな。
俺だったら食事中くらいは真面目な話したくないけど、それは言わないでおこう。
やがて決心したようで、一つ頷いてから了承してくれた。
「いいだろう。確約は出来ないが、聞いてみよう」
「よっしゃ! お願いします!」
てなわけでギッさんがエグラフへ打診している間、俺はケートス先輩と待つ事にする。
「……あいつら何を話してんだ?」
「これから時間取ってもらえないか相談してるんですよ」
「ギリクが?」
「手伝ってもらいました」
「お、やるじゃねえか」
感心してないで仕事しろよ先輩。
何のために連れて来たと思ってんすか。
「……んだよ、その目は」
「いやさ、今日の先輩は役に立たねえな、って思いまして」
「もうちょい遠回しに言えよ!」
「これでも遠回しですけど!?」
後輩の頼みを利用して許可の出てない肉を食おうとする。
止めようとしたら危険運転で逃げて余計な手間を増やす。
挙句の果てにターゲットと喧嘩し始めて後輩を巻き込む。
事が済んで本題入ろうとしたら再び喧嘩始めそうになる。
「正直言うと、足を引っ張るだけの自立走行型お荷物ですね」
「俺が悪かった! もうやめてくれ!」
「先輩、俺は麺料理が食いたいです」
「おう! いくらでも食ってくれ!」
「ラグは蒲焼の味が忘れられないみたいです」
「おう! いくらでも食わせよう!」
仕方ない、これで手を打つか。
クリストフ先輩には報告しないでおこう。
ちなみに、先輩を後ろからプッシュした件については頭から抜けているようだった。
まあ、あれだけ顔面に喰らえば忘れもするだろうと思う。
愛称いいなー。
当初はモブキャラで終わる予定のギリク・ゼグノートでしたが、
気付けばラグに続く愛称獲得キャラとなってしまいました。




