プロローグその二
俺達は昼まで町をぶらぶらしてから、エニスと別れてギルドに向かった。
ギルドの前にはオーラさんが立っていた。こうして待ち構えてたのか。
「早かったですね」
それからギルドの扉を開いて俺達を迎え入れた。
俺達二人は中に入って椅子に座った。
「さて、ここに来てもらったのは、ある提案があるからです」
提案?
「ヨウイチさんかマモルさん、お二人のうちどちらかが少し長旅にでるつもりはありませんか?」
「期間はどれくらいですか?」
「三ヶ月ほどになると思います。往復で二十日ほどかかる、まあ首都と言える場所です」
この世界の都会か。それはちょっと興味があるかも。
「それは是非見てみたいですね」
まもるさんは乗り気だな。
「そういうことならマモルさんに行ってもらいましょうかね。ヨウイチさんはどうです?」
行ってみたい気もするけど、そうすると勉強に支障がでるかもなあ。それにまもるさんが行きたいなら、ここは譲ってもいいか。
「俺はここに残りますよ」
「そうですか。ケイン!」
オーラさんが大声を出すとケインが上から下りてきた。
「一人旅というわけにもいきませんから、ケインに同行してもらいます。いいですね?」
まもるさんはそう言われて、ケインのことを見てからうなずいた。
「いいですよ、それで出発はいつですか」
まもるさんって適応力高そうな人だな。俺もけっこうあると思うけど。
「明後日には出発してもらいます。日程はケインと相談して決めてください」
まもるさんはうなずいた。
「じゃ、さっそくはじめましょう」
「そうですね」
まもるさんはケインと別のテーブルに移動していった。
俺はそれを見送ってから、オーラさんのほうに身を乗り出した。
「そんな長旅、二人で大丈夫なんですか」
「あの二人なら大丈夫でしょう。ケインなら大体の状況に対処できますし、マモルさんの実力も申し分ありません」
まあそれはそうか。でも若い男女の旅だよ、浪人生の俺にはまぶしい。
「ケインは身持ちが堅いですから、浮いた話はありませんよ。別にあったところで当人達の問題ですから、私はかまいませんがね」
オーラさんは俺の内心を見透かしたようなことを言った。
まあこの人が言うんなら大丈夫なんだろう。なんか投げやりな気もするけど。
どうなることやら。




