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 スープを買って戻るとカノンとノアがタイミングよく戻ってきた。


 2人はスープがあったことにびっくりした顔をしてたけど買ってきてよかった。


 その後はみんなでご飯を食べながら子どもたちが戻ってくるのをノアあれは誰だと聞いたりしながら見てた。


 先に食べていたと思われる子たちは戻ってくると自分たちの絵を引っ張り出して散らばって行ったり、あたしたちが食べているのを羨ましそうにしている子もいてカノンが自慢げな顔をしていて本当にシスに人気があるんだとびっくりさせられた。


 そういえばシスとご飯食べている時にびっくりしていた子たちの中にイビーが居たような気もしたけど気のせいだったのかその後イビーの姿を見ることはなかったのでもしかしたら気のせいだったのかもしれない。


 昼からはカノンとノアと一緒に絵を描いたけど、描き始めるのが遅かったからかおしゃべりしながらだったせいかあんまり進まなくて帰り際にシスに見せるのが怒られるんじゃないかってドキドキしたけど怒られなくてホッとした。


 明日は今日描いた絵を元にアドバイスが欲しい人はシスが待ってる場所でアドバイスをいつでも受けられるんだそう。


 アドバイスは夏休みいっぱいまで受けられるのだけど、毎日みんな並んでいるとノアに教えてもらった。


 あたしもきちんと絵を習うのならいつかは並ぶべきなんだろうが、描いてみたけどやる気が他の子たちと違い過ぎてあまり夢中になれそうにない。


 そのことをカノンに言ったら「アリシアはシス先生と一緒に暮らしてるからじゃない?」と言われてちょっと意味が分からなかった。


 その後詳しく聞こうかと思ったけどタイミングを逃しちゃって聞けなかった。


 覚えてたら今度聞こう。


「アリシアー! そろそろ夕飯の時間だよー!」

「はーい」


 そんなことを部屋で考えていたらシスに一階から呼ばれたので返事をする。


 今日の夕飯の当番はシス。


 だけど、今日からお絵かき教室で疲れているかもと思って変わろうか? と聞けばやるからいいよと断られたので、粘ってお手伝いだけはさせてもらえることになったので慌てて一階に降りる。


「シス何からすればいい?」

「とりあえず手を洗って野菜の皮剥きを頼むね」

「はーい」


 シスと色違いで買ったお揃いのエプロン。このエプロンあたしにはちょっと大きいけど、その内ぴったりになるだろうってことでこれにしてもらった。


 手を洗って野菜を取り出す。


 今日はカブのスープとほうれん草のキッシュにミートソーススパゲッティだ。もう一品作ろうかと話し合った結果トマトのマリネを作ることになっている。


 トマトとほうれん草を洗って玉ねぎの皮を剥く。


 シスは隣で鍋に水を入れて沸かしたり野菜をリズムよく切ったりしてる。


 どうしてライアもシスもこう速く包丁を使っても指を切ったりしないの? 慣れだって言うけど、あたしは全然慣れそうにないんだけど。


 このエプロンのサイズがちょうどよくなる頃には慣れているだろうか。


「アリシア今日どうだった?」

「んーと、カノンとノアに色々教えてもらった」

「2人とは仲良くなれそう? あ、それちょうだい」

「はい。どうかな? 多分仲良くなれると思うけど」

「ありがとう。けど?」


 フライパンにひき肉を入れながら聞いてくるシスに返事をしながらアシスタントをしてるけど、会話しながらだとあっちもこっちも忙しい。


「会ったばかりだからまだよく分からない」

「そう、ならこれから仲良くなれるといいね」

「うん」


 あたしもそう思う。


 その後はシスの手際のよさに嫉妬したりトマトをうっかり潰してしまって落ち込んだりしながら作った夕飯は何故かとってもおいしかった。


「そういえば明日はどうする?」

「明日?」


 何かあったっけ?


 ライアとのお料理はまだ先だし、思い当たる節が全くない。


「明日もお絵かき教室あるんだけど……」


 何かあったっけ? とシスに尋ねると落胆したような返事が返ってきた。


「ごめん、忘れてた。えぇっと、どうしよっかな」


 カノンとノアと親睦を深めてもいいし、他の子に声を掛けてみるのもいいかもしれないが、絵自体にはそんなに興味ないので悩みどころだ。


「別に毎日行かなくてもいいんだよね」

「うん。明日は別々に行動する?」

「そうする」


 絵に夢中になってる子の邪魔しちゃいけないもの。


「あ、でも、たまには行くからね」

「楽しみにしてるよ」


 お昼を作って持って行ってあげようかな。


 夕飯作りはちょっと失敗しちゃったけど、最初と比べたらだいぶと上達してるし、持って行ったらシスも喜んでくれるかもしれない!


「ふふ」

「楽しそうだね?」

「うん。明日が楽しみ」


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