必ず、後悔をさせてやる
それから、あたしの生活は真樹ちゃんを守るために回り始めた。
アップされた動画は、ロボットに巡回させて、削除依頼を入れて消去した。男達は定期的に同じ動画をアップし続ける。いたちごっこだ。
怪しい掲示板で、創作のふりをして記述したプレイの様子も、申請して消去した。これも手口だ。名前が出ないだけで、書いてある内容は、乱暴した時のことをそのまま書いてあるのだ。これを見た被害者は震えあがる。名前と電話番号を付け足すだけで、なにもかも終わってしまう事が分かるからだ。
校門のところで待っていてくれた真樹ちゃんは、いつもの通りに朗らかだった。
学校の敷地を囲む壁は、古い赤レンガが残っていて、その情緒的な色合いは、真樹ちゃんの笑顔を引き立てていた。真樹ちゃんは、帰宅する男子生徒が振り返るほど輝いていた。
「遅いよ千夏ちゃん、映画、間に合わないよ」
「ごめん、急ごう」
真樹ちゃんは、あたしの手を取った。
冷たい手だった。
どうしても、守らなければいけないと思った。
ちょっと、危ない手を使ってもいい。時間がない。連中は死ぬまで、被害者を追いつめるのだ。
真樹ちゃんがこうしてここに居るのは、まだ、男達に付け込まれていない証拠だ。
そうでなければ、男達は自由な時間など与えない。
このまま、連中を無視して時間を稼いでくれればいい。
あいつら、全員、あたしが滅茶苦茶にしてやる。
必ず、後悔をさせてやる。




