第19章:システムに隠された真実
第19章
リー・サン:
「これはかなり強力そうだ。その力は本当に凄まじい。こうやって使うのも、それだけ危険ということか。」
リー・サンは自分のシャドウに言った。
「立て。」
「お前の名前はゴラックだったな。」
ゴラック:
「はい、我が主君。」
リー・サン:
「今日から、お前が全ての戦いで彼らを率いるんだ。俺たちが受けるダメージが少なければ少ないほど、得られる利益も大きくなる。」
ゴラック:
「仰せのままに、我が主君。全ての戦いで全力を尽くします。」
リー・サン:
「それじゃあ、ポイントを増やそう。」
「アレックス、俺には何ポイントある?」
アレックス:
「10ポイントです。」
リー・サン:
「今度は慎重に使わないとな。」
「筋力:28 敏捷:17」
「速度:25 防御:14」
「スタミナ:12 シャドウエネルギー:9」
「知力:10 知覚:10」
リー・サン:
「アレックス、シャドウエネルギーの詳細を教えてくれ。」
アレックス:
「あなたは、さらにシャドウエネルギーを増やす必要があります。そうしなければ、シャドウの保管容量は制限されたままです。シャドウエネルギーが高くなるほど、より多くのシャドウを保持できるようになります。」
「また、シャドウオーラもより強力になります。そのため、あなたより弱い敵はオーラの圧力に耐えられず、あなたから離れるようになります。」
「シャドウエネルギーが増加するにつれて、シャドウオーラの範囲も広がります。」
リー・サンは考える。
「これにも、もっと注意を払わないとな。」
「今は、外に出よう。」
全てのシャドウがリー・サンの影へ戻っていく。
リー・サンが外へ出た瞬間……。
Unknown:
「よくやった。フロア2もクリアしたな。」
何も言わず、リー・サンは自分の部屋へ戻る。
リー・サン:
「ガン・ウ、もう何か食べるものは作ったか?」
ガン・ウ:
「今のところ、荷物を片付けただけです。それにしても……あなたを見る限り、まるで戦争から帰ってきたようですね。」
リー・サンは考える。
「完全に忘れていた。あちらでは時間の流れが、こちらとは違うんだった。」
ガン・ウ:
「少し時間をください。荷物を全部片付けて、食事を用意します。それまでに、体を洗ってさっぱりしていてください。」
リー・サン:
「俺が荷物を片付ける。お前は食事を作ってくれ。」
ガン・ウ:
「仰せのままに。」
しばらくして……。
ガン・ウは食事を置き、立ち去ろうとする。
リー・サン:
「お前は食べないのか?」
ガン・ウ:
「先に食べてください。私は後で食べます。」
リー・サン:
「いいから、一緒に座って食べよう。」
二人は一緒に座り、食事を始める。
ガン・ウは尋ねる。
「サンさん、さっきどうしてあんなに疲れていたんですか?」
リー・サン:
「モンスターと戦って、戻ってきたばかりなんだ。」
ガン・ウ:
「サンさん、冗談も知らないんですね。話したくないのであれば、それで構いません。」
アレックスは直接真実を話した。
しかし、それが逆に嘘のように聞こえ始めた。
リー・サン:
「人は状況に応じて嘘をつく。そして俺は、状況に応じて真実を話したんだ。」
数日後……。
軍勢の力を借りて、リー・サンは10階層へ到達する。
タイタン・エイプ・キング
リー・サン:
「これまで戦ってきた中で、こいつが一番大きい。だから、ここには一体だけいるんだな。」
リー・サンはマークと共に前へ進む。
エイプ・キングは手で岩を砕き、それをリー・サンへ投げつける。
マークが前へ出て、それを二つに斬り裂く。
二人は前へ進む。
しかし、エイプ・キングは怒りの咆哮を上げ、リー・サンへ拳を放つ。
マークが前へ出て、自分の手でその拳を止める。
リー・サンはその腕へよじ登り、短剣を肘へ突き刺す。
エイプ・キングは大きな咆哮を上げ、もう一方の手をリー・サンへ伸ばし始める。
マークが動こうとする。
しかし、リー・サンは彼を止める。
リー・サンはその速度で攻撃をかわし、エイプ・キングの肩へよじ登る。
そして、その腕の筋肉を切り始める。
エイプ・キングは攻撃を受けるたびに咆哮する。
しかし、リー・サンはその速度を利用し、毎回位置を変えながら、あらゆる方向から斬り続ける。
ついに、ヴェノムが効き始める。
エイプ・キングは疲労によって崩れ始める。
リー・サンはマークへ手を伸ばす。
マークは自分の剣をリー・サンへ投げる。
リー・サンは剣を受け取り、倒れかけているエイプ・キングへ向かって飛ぶ。
そして言った。
「俺を鍛えた師匠は、俺をまるで獣のように扱った。」
「だから、相手ごとにどう対処すればいいのかを知ることが、俺にとっては簡単になった。」
そして、エイプ・キングがまだ空中にいる間に、その喉を斬り裂く。
リー・サンは驚きながら言う。
「この剣……まるで空気を斬るように振れた。」
「マークの本当の力は一体何なんだ?」
「そして、これほど強いのに、なぜ最初のフロアに配置されていたんだ?」
システム画面
フロア10 クリア
獲得:
司令官 ×1
2ポイントと20Kゴールド
リー・サン:
「また2ポイントか。」
「フロア5から、ずっと2ポイントしかもらえていない。」
「このシステム、どうなっているんだ?」
「アレックスにも聞いた。」
「でも、何も答えてくれなかった。」
「まさか、アレックスがやったのか?」
「俺が話しかけなかったから、俺に仕返ししているのか?」
「今は、とりあえずポイントを使おう。」
ステータス画面
「筋力:35 敏捷:22」
「速度:30 防御:21」
「スタミナ:17 シャドウエネルギー:20」
「知力:10 知覚:10」
リー・サン:
「今度は俺の番だ。」
リー・サンがシャドウを手の中へ呼び出そうと考えた、その瞬間……。
システム画面
シャドウ保管容量が上限に達しています。
リー・サン:
「これには気づいていなかった。」
「よし、もう出よう。」
全てのシャドウがリー・サンの影へ戻っていく。
リー・サンは外へ出る。
Unknown:
「お前はかなり強くなっている。そして、かなり遠くまで進んだな。」
リー・サン:
「システムに起きた変化……あれはお前がやったのか?」
Unknown:
「フフフハハハ……。」
「私がそんなことをしたわけではない。」
「確かに私がシステムを作った。」
「だが、今はもう私が運営しているわけではない。」
「システムはお前に従って動いている。」
「もしシステムに何らかの変化が起きているのなら、それは私がしたことではない。」
「システム自身がそうしているのだ。」
「それに、お前は何か私に必要なものがある時以外、私に返事すらしないようだな。」
リー・サン:
「お前は俺の前に姿を現さないじゃないか。」
「どうやってお前と話せばいいんだ?」
Unknown:
「ああ、そういうことか。」
「もし私に会って、私の姿を見たいのなら……まず100階層をクリアしなければならない。」
「だが、私はお前にはそれができないと思うぞ、少年。」
「フフフハハハ……。」
リー・サン:
「そういうことか。」
「なら、俺たちはすぐに会うことになる。」
「お前に渡したいものがある。」
「もう待ちきれない。」
そう言って、リー・サンはその場を立ち去る。
Unknown:
「そうだ。何なのかは分かっている。」
「だが、それを渡せるのは……お前が奴を倒した後だけだ。」
獣王
「フフフハハハ……。」




