謎が多い少女 sideヴィンセント & 家族 sideソルテ & 男爵クラスのある日
こんにちは!
現役小学生小説家(自称)の満月です!
ついにエピソード5!嬉しい!
これからも頑張ります!
sideヴィンセント
ソルテは最近、不思議な行動をする。
下町の路地でごろつきを懲らしめたり、ゴミ拾いをしたり。
監視どころか、彼女の意図が掴めない。1つわかるのは、それらをするときは決まって、きょろきょろと周りを確認していることだ。誰かに見られたくないのがうかがえる。
問題は今日だ。
学舎の職員室前に落ちていた貿易報告書を見つめるソルテ。
やはり異国のスパイなのか?
貿易報告書に魔法をかけて職員室の舎長の席にイリュージョンさせていた。
舎長も王太子である僕よりは格下なため、舎長の席から無断で貿易報告書を取り、どこが変わったか探すと、絹の取引表のところにペンで、”税を10%上乗せでで払わされています”と書いてあった。名前は書かれていない。
僕はこの一件であることを決意した。
コンコン。
「誰だい?」
「僕です。第1王子です。」
「おぉ。ヴィンセントか。入れ。」
ガチャ。扉を閉めるとお父様の向かいの席に座った。
「ソルテについてご報告があります。」
「あの少女について何かわかったのかね。」
「あまり情報はつかめませんでしたが、お父様にお願いがあります。」
「ほう。なんだね?」
「ソルテはその日の授業が終わるとたいてい下町に行くことがわかりました。下町では主に、ごろつきのとりしまりや、ゴミ拾いをしていました。そしてその前にはいつもきょろきょろと周りを確認していました。」
「取り締まりというと?」
「高度な魔法で懲らしめたり、言葉で注意したりといろいろです。この前は密輸の計画をしている輩を注意していました。」
「それで、何をしてほしいのだ?」
「それはーーー」
sideソルテ
今日もいい天気♫散歩日和な天気ね。
今日も私は町のゴミ拾いの傍、よくない輩を取り締まる。
夜遅くあのぼろ屋に帰ると、王太子殿下がぼろ屋の前に立っていた。
「どうされたのですか?こんな夜遅くに。」
「君に用があってね。」
「私、ですか?」
「明日、授業が終わったら王室に来てくれと、僕の父上から。」
もしかして、処分のことかな………。
「国王陛下からですか。わかりました。明日、授業が終わり次第、至急王室へ向かわせていただきます。」
「よろしく頼むよ。」
私は王室へ迷っていた。
門は突破できたものの、広い宮殿の中で道に迷ってしまった。国王陛下がお怒りになっていないといいけど……。
「どうしたんだい?」
あ、王太子殿下……。
「申しわけございません、王太子殿下。実は宮殿の中で道に迷ってしまい………。」
「そういうことか。案内するよ。」
「ありがとうございます。」
宮殿の迷路のような廊下を迷いなく進んでいく殿下。毎日こんな広い宮殿を歩いていたら目がまわりそう。
コンコン。
「失礼します。第1王子です。」
あれ、殿下も入るんだ。
「失礼します。ソルテと申します。」
「入りたまえ。」
威厳のある低い声。国王陛下の声だ。
は?
「養子縁組、ですか??」
「ああ。父上はノーフォーク公爵家の夫妻と君を養子縁組するのはどうか、と。」
「なぜですか?」
「ヴィンセントがちょこちょこ君を監視していてね。下町でゴミ拾いや取り締まりをしていたそうじゃないか。」
あ……。やっぱり見られていたんだ。
「それで、僕が君が貿易報告書に細工をしたのを見て、父上に君をノーフォーク公爵家の養子にできないか聞いたんだ。」
なぜ報告書に細工をしたら養子縁組することになるのか?名前も書かなかったし。
「ノーフォーク公爵家の養子になるか、今日、処分されるか。どっちを取るか?」
養子縁組か、処分か。もちろん私は即答。
「養子になります。」
「わかった。今日にでも手続きをする。君には明日からもっと高度な教育を受ける。」
「わかりました。国王陛下。」
「ヴィンセント、お前も明日から元のクラスに戻る。」
「わかりました。お父様。」
一礼をして私は王室を出た。
ぼろ屋に荷物は持ってきてないので、手ぶらで宮殿を訪ねた。
「ソルテ嬢!」
王太子殿下に呼ばれ、貴族の屋敷が集まった町に向かった。
「お待たせしてしまいました?」
「いや、僕も今来たところさ。案内するよ。」
「ここがノーフォーク家の屋敷だよ。」
殿下に案内されたのは、広い庭に囲まれた大きな屋敷だった。
でか!と声に出そうになるのを抑えて殿下についていった。
「ノーフォーク夫妻!」
ノッカーをならすとともに声をはりあげた殿下。
豪華な内開きの扉を開けて出てきたのはパニエでスカートをふくらませたレースのドレスを着た婦人。
「あら、王太子殿下。その子が例の少女かしら?」
「ええ、そうです。」
「まあ、なんて可愛らしい子でしょう!」
「お初にお目にかかります、ソルテです。」
「そんなにかしこまらなくてもいいのよ〜。今日からあなたはうちの子なんだから〜。」
こんな公爵婦人いるんだ………。
「では、僕はこれで。」
「ここが大広間。そこがダイニングルームね。2階は私の部屋と、書斎、夫の部屋と、あなたの部屋があるわ。あなたの部屋は自由に使ってちょうだいね。」
中に入るとあのぼろ屋10個分はありそうな大広間があって、厨房とダイニングルームなどがあった。
あのあと私の部屋も見てみたけど、ぼろ屋とは比べ物にならないぐらい広かった。ぼろ屋4個は余裕で入りそう。
私の部屋には、有名な魔法家具職人が作った家具が並べてあり、煌びやかな魔石がはめられたクローゼットには、豪華なオーダーメイドドレスが何着も入っていた。
クローゼットの隣には、細やかな刺繍がはいった天蓋がついたベッドがあり、これもまた高級そうだ。
部屋のバスルームには、ありとあらゆる化粧品がそろえてあり、ノーフォーク家の財力が恐ろしくなるほどだ。
大広間にもどると、ノーフォーク婦人に
「今着ている服は捨てちゃっていいかしら?嫌なら残しておいていいわよ〜。」
と言われ、せっかくなので取っておくことにした。
いい機会だったから、ノーフォーク婦人のお名前と、ご主人の名前を聞いた。
婦人はセシリアというで、ご主人はアレクサンドルという名前だそう。
久しぶりにお風呂に入ってさっぱりしてから、クローゼットの寝巻きに着替えた。フランネルで作られているワンピースタイプの寝巻きで、高価なことが一目でわかる。
肌触りが良くて、その日はベッドに入ってすぐに寝た。
男爵クラスのある日……
「ソルテさんはどこです?席についていませんわ!」
「そうですね。処分を受けたのでしょうね。」
「先生、本当ですか?」
「いいえ。ソルテ嬢はノーフォーク公爵家の養子になりましたのよ。これからはソルテ嬢と呼びなさい。」
「「「「「「公爵家の養子になったのですか!?」」」」」」
階級は下から男爵家→子爵家→伯爵家→侯爵家→公爵家なので相当上の階級になったということだ。
クラスメイトは信じられないという顔をしている。
その頃ソルテは公爵クラスで熱心に魔法にはげんでいた………。
今回の投稿はどうでしたか?
次回もお楽しみに!




