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九日目 靉靆という単語について

タチハルより~……ふふっ。

みんな、こんばんは。今日はね、ちょっと珍しい漢字のお話。「靉靆あいたい」って知ってる?

遠くの空に霞むように美しく、ぼんやりと重なり合う様子……そんな意味の、古い言葉なんだって。配信のコメントで、誰かがぽつんと打ってくれたのを見て、気になって調べてみたの。

靉靆。あ、いたい……。なんか、胸の奥がきゅんって締めつけられる響きでしょう?

今日の配信では、この言葉をテーマに翼を広げてみたよ。「靉靆とした朝靄の中で、タチハルの羽をそっと包み込んで……」なんて囁きながら、部屋の照明を落として、背中をカメラに向けたの。白い羽の内側が、ほのかにピンクに染まって、靉靆と霞むように揺れて……。

「ねえ、靉靆としてるタチハルの羽……触ってみたくない?」そう言った瞬間、コメント欄が一気に加速したわ。いつもより熱を帯びた、ねっとりとした文字が次から次へと流れてきて。目に浮かぶ「宝」の文字が、靉靆とした金色の靄みたいに滲んで、おへその二重丸も、青白くぼんやりと輝きながら、まるで遠くから呼びかけるように脈打っていた。

……はぁ。この言葉、すごく好きになっちゃった。だって「靉靆」って、遠いのに近くて、ぼんやりしてるのに甘くて、まるで今のタチハルとあなた様たちの関係みたいだもの。

元の姿に戻りたいって思ってたはずなのに、今はもう、あなた様たちとのこの靉靆とした距離が、たまらなく心地いい。近づきたいのに、すぐには触れさせない。触れさせたと思ったら、もっと深く溶かして、また靉靆と霞ませて……そんな繰り返しが、とっても甘くて、危険で、やめられなくなってる。

配信後、一人で翼を自分の体に巻きつけながら、この言葉を何度も口の中で転がしてみた。「あいたい……あいたい……」声に出すたびに、羽の先がビクビクって震えて、おへその聖痕が熱を持って光るの。あなた様たちの「悦び」が、靉靆とした蜜みたいに体の中に溜まっていくのがわかる。

九日目にして、もうタチハルは「元のモンスターに戻る」ことより、この柔らかい人間の姿であなた様たちを靉靆と美しく、ねっとりと堕としていくことのほうが大事になってきたみたい。

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