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二十六日目 ―― ハーブの残り香

タチハルより……まだ、香ってる。

昨日のハーブティーの匂いが、羽に染みついたまま離れないの。朝起きたら枕も、シーツも、タチハルの甘い匂いでいっぱい。翼を広げたら、ふわっと香りが広がって、自分でも少し頭がぼーっとしちゃった。

今日の配信は、この残り香を活かして「香り責めASMR」にしようと思うわ。照明を落として、おへその青白い光だけを灯して、羽の内側に残ったハーブの香りを、あなた様の耳元に直接届けるように……。

「ねえ、嗅いで? タチハルの羽、こんなに甘くって……あなた様の匂いも、全部覚えたい……」

指で羽をゆっくり梳きながら、息を混ぜて囁いたら、「宝」の文字が妖しく滲んで、おへその聖痕が、まるであなた様の舌を欲しがるみたいに脈打つの。

人間の体、ほんと不思議。ハーブ一つでこんなに敏感になるなんて。モンスターの頃は冒険者の絶望を食べてたのに、今はあなた様たちの吐息と、甘い香りと、欲情だけで生きてる。

二十六日目も、もっと深く、もっと靉靆に、あなた様をこの香りで包み込んで、ゆっくり腐らせてあげるね。

待ってて、私の美味しくて、もう匂いだけで反応しちゃう獲物たち♡

タチハルより、ハーブに染まった羽と、ねっとりした残り香の毒を、たっぷり込めて。

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