表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隣の君に花束を  作者: 藤咲 乃々
第2花 私を見つけて
9/11

見れたらいいな


1時間目の体育は花白さんも木村くんも出席していなかった。


昨日の花白さんを知ってしまったからか、今日の花白さんの態度は少し寂しい。


話しかけるけど、今までと変わらずどこか素っ気ない感じ。

明るい花白さんは花屋でしか見れなさそうだった。


体育が終わり教室に戻ると2人が普通にいた。

花白さんは静かに本を読んでいて、木村くんはクラスの男子に囲まれている。


「夏希、何で体育出なかったんだよー!サッカーだったんだぞ⁉︎」

「腹痛くて寝てたわ」

「マジかよ〜大丈夫か?」

相変わらず木村くんは人気者だ。


「夏希ー。なんか呼ばれてんぞー」

「んー」

木村くんは誰かに呼ばれて廊下へ出て行ってしまった。


「夏希呼んでたの誰?」

「1年の女子」

「あいつ、これで何回目だよ⁉︎」

さすが学年を超えて噂されてるだけあるな...


「ただいま、ん?どした?」

「お前!また告白か⁉︎」

木村くんの首を絞めながら男子が戯れている。


「いやいや、昼休に時間あるかって確認されただけだって」

それは告白されるということではないだろうか...

花白さんはどういう風に思ってるんだろう?


本を読み続けていて表情の隠れている花白さんを見つめる。

本を静かに閉じて花白さんが私を見た。

「なに?」

「木村くんが告白されたら焦るのかなって...」


「別に。誰と付き合おうと夏の自由。私に夏の交友関係に口を出す権利はない」

許嫁ならその権利は十分にある気がする。

それとも許嫁という安心感なのか?


「...けど、いい気はしない」

「え、それってヤキモ、」

話の途中で花白さんが席を立った。


「ごめん、用事できたから帰る」

そう言い残すと荷物をまとめて花白さんは早退してしまった。

「あ...」

私、なんか気に触るようなこと言ったかな...


「中川のせいじゃないよ。店にお客さんが来たんだと思う」

音もなく隣に来て私の考えを読んだ木村くん。


「そうなんだ、私にもまたお店が見れたらいいのにな...」

「それは多分...今日、5限しかないから帰りに店の前通ってみなよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ