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隣の君に花束を  作者: 藤咲 乃々
第2花 私を見つけて
7/11

学校


帰りたい、今すぐにでも帰りたい...


花は大丈夫かな...

ショーケースの温度設定、間違えてないよね?


学校なんて夏がいなければ絶対に来ない。

花は心を癒やしてくれるが、人は傷付けることしかしない。

それなのに、なぜ人は関わり合うことをやめないのだろうか...


「また変なこと考えてんの?」

「夏...休みが楽しかったな、と」

言い訳が苦し紛れすぎる...

いきなり目の前に現れるのはやめろ、と何回も言ってるのに!


目の前の夏は笑いを堪えてプルプルと震えている。


「夏希ー、先生来るぞ」

「おー、了解」


『間に合ったの?』

『うん。おにぎりありがとう、美味しかったよ』

『ん』

周りに聞こえない様に小さい声で話す。

わざわざお礼を言うために来たのか、夜でもよかったのに...


クラスで人気者の夏と地味な私


一緒に住んでいることや関係を知られたら...学校に来なくていいかもしれない。

いや、待てよ。

そうなったら、店のこともバレる...


毎日のように考えるこの思考。

店がバレるのが怖いから、結局何も出来ずに終わる...


「…白さん、花白さん」

中川さんに呼ばれている事に気付かず、ぼーっとしていた。


「...はい?」

「次、体育だけど着替えなくて大丈夫?」

考え込んでいる間に朝のHRは終わったみたいだ。


「あぁ...ありがとう」

鞄から体操服を取り出して広げ...ようとしたけれど急いで閉じた。


緊急事態だ...!

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