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お客さん
「花白って...同じクラスの花白さん⁉︎」
「うん」
花白さんと言えば、分厚い眼鏡に三つ編み姿のザ・昭和スタイル。顔を見たことなかったから気づかなかったんだ...。
「花、入れて来な。萎れるよ」
「そうだった!」
花白さんは焦って花を持ち走って行った先には今まで見たこともない建物。
「あんな建物あったっけ...」
「中川、あれ見えんの?」
「あの可愛い建物のこと?」
んー、と悩みだした木村くん。
長い沈黙の後「ちょっと一緒に来てくれる?」と言われ、花白さんが入った建物に2人で入る。
扉を開けると心地よいドアベルの音が鳴った。
「美玲ー」
入ると木村くんが奥に向かって叫んだ。
「奥来てー!」
返事が聞こえ、言われた通り奥へ進む。
「どうしたの?」
こちらには目もくれず、ショーケースの中の花と向かい合っている花白さん。
「お客さん」
「んー」
お客さんの言葉に反応して、こっちを振り向いた花白さんと目が合った。
「え、お客さんって中川さん⁉︎」
「うん。美玲が入った後も見えてたっぽい」
そっか...と言いながら胸まである髪を束ねている。
木造のカウンターを間に挟み、私を見つめてくる。
「中川翠さん、ようこそliebeへ。あなたは何をお探しですか?」




