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世界女王は、彼にだけ勝てない  作者: てへろっぱ


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39/41

第三十九話 誰も欠けないまま、一人を渡す


決勝戦特別規定。


対戦開始前に。


自チームの選手一名を、対戦相手チームへ一時移籍させる。


相手チームからも。


選手一名を受け入れる。


移籍した選手は。


新しいチームを勝利させるため、本気で戦わなければならない。


元の味方へ手加減する行為。


意図的に情報を隠す行為。


勝利条件を妨害する行為。


そのすべてが禁止。


違反した場合。


移籍選手だけではなく。


元のチームが失格となる。


大型スクリーンへ。


詳しい規定が次々と表示されていく。


移籍選手の選出は、両チーム同時。


相手の選択を確認してから変更することはできない。


移籍後。


元チームとの音声通話、個別メッセージは禁止。


試合前に使用できる作戦時間は二十分。


決勝戦は一試合のみ。


通常より広い複合マップ。


勝利条件は。


中央制圧。


資源取得。


撃破。


そして。


交換された選手による元チームメンバーの撃破には。


追加の戦術ポイントが与えられる。


黒瀬レナ。


性格悪すぎる。


月城ユイ。


運営の意図は明確です。


星野ミカ。


私たちの関係を、決勝の見世物にしたい。


ユイ。


はい。


大型スクリーンには。


決勝進出チーム。


CROWNLESS。


対戦相手。


未決定。


反対側の準決勝は、まだ続いている。


誰と戦うかもわからない。


それなのに。


三人のうち誰か一人を。


先に決めなければならない。


運営規定。


移籍選手提出期限。


十五分後。


レナ。


十五分しかないの?


ユイ。


対戦相手が決まる前に選出させるためでしょう。


ミカ。


相手との相性で決められない。


ユイ。


はい。


誰が最も必要か。


誰なら相手チームでも力を発揮できるか。


誰を受け入れても残り二人が戦えるか。


相手を見ず。


自分たちだけを見て決める。


だが。


問いの形が危険だった。


三人の中で。


誰を外へ出すか。


誰が欠けても構わないか。


Crownlessが。


これまで何度も拒んできた考え。


レナ。


私が行く。


最初に言ったのはレナだった。


迷いがない。


ミカとユイが同時にレナを見る。


レナ。


私が一番わかりやすい。


ユイ。


何がですか。


レナ。


向こうでも。


前出て。


相手急がせて。


殴る。


それだけ。


ミカ。


それだけではありません。


レナ。


でも、ユイみたいに作戦全部変えない。

ミカみたいに遠くから全体見ない。


レナは画面を見る。


移籍選手。


元のチームを本気で倒すこと。


レナ。


私なら。


二人を目の前にしても、ちゃんと殴れる。


短い言葉。


だが。


その奥にあるものを。


ミカもユイも感じた。


自分が一番。


Crownlessから離れても困らない。


自分が一番。


単純な役割。


自分が一番。


二人に必要とされていない。


そこまで言ってはいない。


だが。


少しだけ。


その方向へ傾いている。


ユイ。


レナさん。


レナ。


何。


ユイ。


今の言葉を変換してください。


レナが眉を寄せる。


レナ。


何を。


ユイ。


私とミカさんが、レナさんなしでも戦えるという理由ではなく。


少し間。


ユイ。


レナさんが相手チームへ行くことで、何を託せるか。


レナは黙った。


自分がいなくても困らない。


それは。


自分を外す理由。


託す理由ではない。


レナ。


向こうに。


言葉を探す。


レナ。


Crownlessの近距離を渡せる。


ユイ。


役割ではなく。


レナ。


面倒。


ミカ。


一秒だけでいいです。


レナは、少し長く黙った。


そして。


レナ。


向こうの二人が。


迷ってても。


怖がってても。


前へ出させられる。


ミカ。


はい。


レナ。


私が先に行けば。

知らない二人でも、後ろに来れる場所を作れる。


ユイ。


受け取りました。


それなら。


託す理由になる。


レナは。


知らない相手へも。


自分が最初に踏み込むことで。


次の一歩を渡せる。


相手チームを。


本気で勝たせることができる。


レナ。


だから私。


ミカ。


まだ決めません。


レナ。


何で。


ミカ。


私も行けます。


今度はミカ。


自分から言った。


ミカ。


射撃は。


新しいチームへ入っても使えます。


ユイ。


役割だけでは不十分です。


ミカ。


はい。


ミカは考える。


相手チーム。


知らない二人。


元の味方。


ユイとレナ。


その二人を。


本気で撃つ。


想像するだけで。


胸が痛い。


撃てる。


ゲームの中。


試合。


勝利条件。


わかっている。


それでも。


二人の戻る場所を撃ち。


退路を潰し。


倒す。


できるか。


ミカ。


私は。


相手チームへ行ったら。


二人の動きを一番知っています。


レナ。


だから危ないじゃん。


ミカ。


はい。


ユイ。


それは、相手チームへ渡す情報ですか。


ミカ。


違います。


少しだけ止まる。


ミカ。


二人を知っているから。

二人がまだ使っていない道を、相手チームへ見せられます。


ユイの目が動く。


ミカ。


ユイさんなら。


私の射線を避けるために。


いつもの戻り場所を使いません。


レナさんなら。


私が待っていると知れば。


別の距離から来ます。


ミカ。


私が敵にいることで。

二人は、今まで使わなかった動きを選ばなければならない。


レナ。


私たちを強くするために行くの?


ミカ。


それだけではありません。


ミカは首を横へ振る。


ミカ。


相手チームを勝たせるために。

私は二人の知らない負け方を作ります。


言えた。


本気で。


ユイとレナを倒す。


そのための理由。


師匠に見せるためでも。


自分が必要だと証明するためでもない。


移籍先のチームを。


勝たせるため。


ミカ。


だから、私も行けます。


二人がミカを見る。


次。


ユイ。


では、私も行けます。


レナ。


ユイまで言うの。


ユイ。


はい。


ミカ。


理由は。


ユイは。


いつものようにすぐ説明しなかった。


言葉を整えすぎない。


一つだけ。


ユイ。


知らない二人が。


戻れる場所を作れます。


レナ。


向こうの?


ユイ。


はい。


相手チームへ一時的に入る。


二十分。


それだけ。


その中で。


二人の考え。


危険サイン。


得意なこと。


すべてを理解するのは不可能。


それでも。


戻れる場所は作れる。


完璧な戦術ではなく。


間違えても。


次を選べる未完成。


ユイ。


私は。


相手チームの二人へ。


Crownlessを倒す方法を渡せます。


ミカの胸が少し鳴った。


ユイが。


自分たちを倒す方法を。


本気で考える。


レナ。


何かもう浮かんでる?


ユイ。


いくつか。


レナ。


早い。


ユイ。


Crownlessの判断規則は、私が最も把握しています。


ミカ。


危険ワードも。


ユイ。


はい。


レナ。


戻る場所も。


ユイ。


はい。


Crownlessが。


どんな時に止まり。


どんな時に託し。


どんな時に戻るか。


ユイは知っている。


その規則を。


相手チームのために使う。


ミカとレナが。


最も嫌がる盤面を作る。


ユイ。


そして。


ユイは二人を見る。


ユイ。


私がいなくても。

二人は、勝利条件を決められます。


レナ。


それ。


さっき私が言ったのと同じじゃない?


ユイ。


違います。


レナ。


どこが。


ユイ。


二人だけで問題ないから、私が不要なのではありません。


ユイの声は。


静かだった。


ユイ。


私がいなくても決められると、信頼しています。


不要。


ではない。


任せられる。


ユイ自身が。


二人の判断を信じて。


敵側へ行ける。


ミカとレナへ。


Crownlessを託せる。


ユイ。


私は相手チームを勝たせるために行けます。

同時に。


ユイ。


Crownlessを、二人へ託して行けます。


三人。


全員。


行ける。


誰も。


外されるだけの人ではない。


誰を選んでも。


相手チームへ渡せるものがある。


そして。


誰を選んでも。


Crownlessは。


その人を欠いたまま戦わなければならない。


レナ。


決まらないじゃん。


ミカ。


はい。


ユイ。


全員に理由があります。


レナ。


じゃんけん?


ユイ。


却下します。


レナ。


早い。


ミカ。


公平ではあります。


ユイ。


決勝戦の勝率を、偶然へ預けますか。


レナ。


やっぱ駄目。


三人は。


少しだけ笑った。


それでも。


時間は減る。


移籍選手提出まで。


残り十一分。


ディスコード。


NoNameは。


何も言わない。


先ほど。


この規定を知らなかったと伝えた後。


三人の話を見ている。


ユイ。


NoNameさん。


NoName。


はい。


ユイ。


誰を選びますか。


NoNameの返事は。


すぐには来なかった。


レナ。


ノーが決めれば早い。


ミカ。


師匠なら、勝率で。


ユイ。


最も適した一人を。


入力表示。


出る。


消える。


やがて。


NoName。


選びません。


レナ。


何で。


NoName。


私が選べば。


一度止まる。


NoName。


Crownlessが、再び私のチームになります。


三人が黙った。


NoNameは。


助言してきた。


訓練を作った。


負け筋を見た。


だが。


試合中の判断は。


三人へ返してきた。


CROWNED戦では。


公平性のため。


固有の対策も渡さなかった。


そして。


決勝。


誰を外へ。


誰を敵へ。


その選択まで。


NoNameが決めれば。


三人は。


また彼の答えに従う。


NoName。


この規定は。


皆さん三人の関係を試すものです。


レナ。


性格悪い。


NoName。


はい。


レナ。


運営が。


NoName。


はい。


レナ。


ノーも少し。


NoName。


否定できません。


ミカは少し笑った。


NoName。


ただし。


NoName。


誰が最も不要か。

誰がいなくても困らないか。


NoName。


その基準で選ばないでください。


ユイ。


はい。


NoName。


誰を、最も難しい場所へ託せるか。


三人の視線が動く。


最も難しい場所。


敵チーム。


知らない二人。


元の味方を倒さなければならない。


Crownlessの言葉も。


NoNameの助言も。


試合中には届かない。


一人で。


新しいチームの中へ入り。


二十分で。


そこを勝てる場所へ変える。


NoName。


そして。


NoName。


誰がいなくても平気かではなく。


NoName。


誰がいない場所を、残り二人へ託せるか。


二つ。


敵側へ。


誰を託せる。


Crownless側を。


誰へ託せる。


ミカ。


両方。


ユイ。


はい。


レナ。


一番信じてるやつを送るってこと?


NoName。


近いです。


レナ。


外すんじゃなく。


NoName。


はい。


ミカ。


最も遠い場所へ、託す。


NoName。


はい。


選ぶことは。


切り離すことではない。


見捨てることでも。


欠けてもいいと決めることでもない。


最も難しい役割を。


一人へ渡す。


残った二人にも。


その人がいないCrownlessを渡す。


ユイ。


では。


ユイが言いかけた時。


会場から。


大きな歓声が上がった。


反対側の準決勝。


決着。


大型スクリーンへ。


結果が表示される。


WINNER


MOSAIC


決勝進出。


CROWNLESS。


対するは。


MOSAIC。


映像が切り替わる。


三人の選手。


ARIA。


GLASS。


BLADE。


チーム名。


MOSAIC。


異なる色。


異なる形。


一つの絵として繋がる破片。


実況が。


決勝進出チームを紹介する。


MOSAICは。


今大会で結成された即席チーム。


三人とも。


別の競技。


別の国。


別の組織。


大会前まで。


同じチームで戦った経験はほとんどない。


それでも。


準決勝まで勝ち上がった。


最大の強み。


新しい味方を受け入れる速度。


固定された連携ではなく。


相手の得意なことを。


その場で全体へ組み込む。


決勝戦特別規定に。


最も適しているように見えるチーム。


レナ。


最悪じゃん。


ユイ。


相手は、この規定を知らなかったはずです。


ミカ。


それでも。


ユイ。


はい。

偶然、最も相性が良いです。


MOSAICの準決勝映像。


ARIA。


三人の調整役。


だが。


指示で縛らない。


味方へ質問する。


今、何が見える。


何をしたい。


何秒必要。


その答えを。


すぐに勝利条件へ組み込む。


GLASS。


長距離。


だが。


ミカのように射撃で全体を動かすのではない。


味方が作った小さな隙だけを。


確実に撃つ。


BLADE。


近距離。


だが。


レナのように自分で相手を急がせるのではない。


味方二人が作った迷いへ。


最後に入る。


MOSAIC。


三人とも。


自分だけでは形を完成させない。


他の二人が置いたものを。


受け取り。


一つの絵へする。


ユイ。


強いです。


ミカ。


はい。


レナ。


誰が行っても、すぐ混ぜられる。


ARIA。


GLASS。


BLADE。


そこへ。


Crownlessの一人。


MOSAICは。


きっと受け入れる。


その人の強みを。


自分たちの勝ち筋へ変える。


ユイ。


MOSAICにとって。


移籍選手は負担ではありません。


ミカ。


新しい破片。


レナ。


名前通り。


大型スクリーン。


MOSAICの選手紹介。


ARIA。


適応指揮。


GLASS。


観測射撃。


BLADE。


決着役。


三人の中で。


最も重要に見えるのは。


ARIA。


全体を繋ぐ。


だが。


MOSAICの映像を見る限り。


ARIAがいない場面でも。


GLASSとBLADEは。


互いへ質問し。


役割を変える。


MOSAICも。


誰か一人だけに依存していない。


移籍選手提出まで。


残り七分。


レナ。


相手見ても決まらない。


ミカ。


むしろ。


ユイ。


三人とも適応できます。


ミカがMOSAICを見る。


GLASS。


射撃。


自分が行けば。


二つの射線。


BLADEが。


その間へ入る。


強い。


レナが行けば。


BLADEと二つの近距離。


GLASSが。


動かされた相手を撃つ。


強い。


ユイが行けば。


ARIAと二つの調整。


GLASSとBLADEへ。


複数の戻り道を作る。


強い。


誰が行っても。


MOSAICは受け取れる。


なら。


選ぶ基準は。


相手との相性だけではない。


残る二人。


Crownless側。


ミカとユイ。


ユイとレナ。


ミカとレナ。


どの二人が。


新しい一人を受け入れ。


Crownlessとして戦えるか。


レナ。


私とミカだけだったら。


ミカ。


勝利条件の切り替えを。


レナ。


二人でやる。


ミカ。


はい。


ユイ。


誰が最終判断をしますか。


レナ。


状況で。


ミカ。


射線なら私。


レナ。


近距離なら私。


ユイ。


資源と中央。


二人が止まる。


その役割は。


ユイ。


レナ。


二人でやる。


ミカ。


先に見えた方が。


レナ。


一語で言う。


ミカとレナ。


二人だけ。


できる。


完璧ではない。


遅れる。


意見も割れる。


だが。


Aegis戦で。


二人はユイがいない時間にも。


次の一歩を選んだ。


CROWNED戦。


ユイが最後に一人で残った時。


二人は倒れた後も。


声を渡した。


三人であることは。


同じ画面にいることだけではない。


ユイ。


私がいない場所を。


二人へ託せますか。


ミカは。


レナを見る。


レナも。


ミカを見る。


ユイがいない。


中央の判断。


資源。


戻り場所。


二人で。


そして。


MOSAICから来る一人。


知らない選手。


受け入れる。


ミカ。


怖いです。


レナ。


私も。


ミカ。


でも。


ミカはユイを見る。


ミカ。


受け取れます。


レナ。


受け取る。


ユイの目が。


少しだけ揺れた。


自分が行く。


そう決めたわけではない。


だが。


二人が。


ユイのいないCrownlessを。


受け取ると言った。


次。


ミカ。


ユイさん。


ユイ。


はい。


ミカ。


MOSAICへ行って。


ユイの指が止まる。


ミカ。


本気で、私たちを負かせますか。


ユイは。


すぐには答えなかった。


ミカとレナ。


何度も一緒に戦った。


危険サイン。


戻り言葉。


得意なこと。


失敗。


勝ち方。


全部知っている。


その二人を。


敵として見る。


MOSAICへ。


勝利条件を渡す。


二人の弱点を。


使う。


レナ。


手加減したら。


ユイ。


失格です。


レナ。


規定じゃなく。


レナは画面を見る。


ユイではなく。


目の前の仲間へ。


レナ。


私が許さない。


ミカ。


私もです。


ユイ。


本気で。


ミカ。


倒してください。


レナ。


勝てるなら勝ってみろ。


ユイの胸に。


強い痛み。


同時に。


温かさ。


二人は。


ユイを相手へ渡そうとしているのではない。


最も難しい場所を。


託そうとしている。


Crownlessを最も知る人。


戻る場所を作れる人。


知らない二人を。


短時間で繋げられる人。


そして。


元の味方を。


本気で倒す判断ができる人。


ユイ。


できます。


声が。


少し震えた。


だが。


明確に。


ユイ。


私はMOSAICへ行きます。


ミカ。


はい。


ユイ。


GLASSさんとBLADEさんを。


いえ。


相手が誰を残すかはまだわからない。


ユイ。


MOSAICに残る二人と。


勝つ方法を作ります。


レナ。


私たちを倒す?


ユイ。


はい。


レナ。


言い切った。


ユイ。


二人が相手だからこそ。


少し止まる。


ユイ。


中途半端には戦いません。


ミカ。


受け取りました。


レナ。


受け取った。


移籍選手提出まで。


残り三分。


ユイ。


ですが。


ミカ。


はい。


ユイ。


最終確認をします。


レナ。


何。


ユイ。


私を選ぶ理由は。


ユイ自身が。


問い直す。


不要だからではない。


残る二人が平気だからでも。


最も安全だからでもない。


ミカ。


一番。


言葉を探す。


ミカ。


知らない二人へ。


戻る場所を渡せるからです。


レナ。


それと。


レナは。


まっすぐユイを見る。


レナ。


私たちの弱いとこ。


一番知ってるから。


ユイ。


敵へ渡すには、危険です。


レナ。


だから渡す。


ミカ。


一番難しい相手を。


自分たちで選ぶ。


ユイの目が。


少しだけ潤む。


泣いてはいない。


それでも。


感情を隠さなかった。


ユイ。


受け取りました。


移籍選手選出画面。


CROWNLESS。


HOSHINO MIKA。


TSUKISHIRO YUI。


KUROSE RENA。


三つの名前。


選択。


ミカが。


ユイの名前へ。


カーソルを合わせる。


手が止まる。


レナ。


押せ。


ミカ。


はい。


レナ。


戻ってくるんだから。


試合後。


移籍は解除される。


ユイは。


Crownlessへ戻る。


だが。


それを前提に。


手加減してはいけない。


今は。


本当に敵へ行く。


ミカ。


託します。


クリック。


TSUKISHIRO YUI


TRANSFER PLAYER


決定。


変更不可。


ユイ。


受け取りました。


同時。


MOSAICも。


選出を完了。


まだ公開されない。


両チームの提出期限終了後。


同時に発表。


残り一分。


NoName。


月城ユイさん。


ユイ。


はい。


NoName。


確認します。


ユイ。


何をでしょうか。


NoName。


移籍後。


私から助言はできません。


ユイ。


公平性のため。


NoName。


はい。


ユイは。


MOSAIC側。


NoNameは。


Crownlessに関係する外部協力者。


相手チームの作戦へ。


関与できない。


NoName。


また。


NoName。


Crownless側にも助言しません。


ミカ。


師匠。


NoName。


この決勝戦では。


一度止まる。


NoName。


私は観客に戻ります。


三人とも。


NoNameの答えなし。


ユイも。


ミカとレナも。


それぞれ。


新しいチームで戦う。


レナ。


見てろ。


NoName。


見ています。


ミカ。


終わったら。


NoName。


はい。


ミカ。


戻ってください。


NoName。


確認します。


戻り言葉。


だが。


今は。


それ以上言わない。


大型スクリーン。


移籍選手発表。


会場が静まる。


CROWNLESSから。


MOSAICへ。


TSUKISHIRO YUI


大きな歓声。


どよめき。


戦略の女王。


Crownlessの中央。


敵側へ。


そして。


MOSAICから。


CROWNLESSへ。


発表。


ARIA


三人が黙った。


MOSAICの調整役。


三つの破片を繋いできた選手。


ARIA。


MOSAICも。


自分たちの中心に見える一人を。


相手へ渡した。


レナ。


同じこと考えた?


ミカ。


最も難しい場所へ。


ユイ。


ARIAさんを託した。


スクリーン。


決勝戦一時編成。


CROWNLESS。


HOSHINO MIKA。


KUROSE RENA。


ARIA。


MOSAIC。


GLASS。


BLADE。


TSUKISHIRO YUI。


元のチーム。


中心に見えた二人が。


入れ替わる。


ユイとARIA。


互いのチームへ。


ユイ。


ARIAさん。


まだ音声は繋がっていない。


それでも。


向かい側の選手席。


ARIAが。


Crownlessへ向け。


深く頭を下げた。


ユイも。


MOSAICへ。


頭を下げる。


移籍開始まで。


十秒。


ディスコード。


四人の表示。


Hoshino_Mika。


Tsukishiro_Yui。


Kurose_Rena。


NoName。


あと少しで。


ユイの表示が消える。


MOSAIC側へ移る。


ミカ。


ユイさん。


ユイ。


はい。


ミカ。


戻る場所は。


言いかけて。


止める。


今。


ユイへ。


Crownlessを戻る場所として意識させれば。


MOSAICでの判断を歪める。


ユイは。


相手を勝たせなければならない。


だから。


言い直す。


ミカ。


行ってきてください。


レナ。


本気で来い。


ユイの返事。


ユイ。


行ってきます。


接続変更。


Tsukishiro_Yui。


退出。


表示が消えた。


三人の通話から。


ユイがいなくなる。


一瞬。


広い空白。


いつもなら。


次の勝利条件を言う声。


説明が長くなり。


レナに止められる声。


戻りますと。


静かに告げる声。


ない。


代わりに。


新しい接続。


ARIA。


参加。


ARIA。


初めまして。


落ち着いた文字。


続く一文。


ARIA。


今から私は。


Crownlessを勝たせるために戦います。


ミカ。


はい。


レナ。


手加減すんなよ。


ARIA。


しません。


そして。


別の音声チャンネル。


MOSAIC。


GLASS。


BLADE。


TSUKISHIRO YUI。


ユイの前へ。


最初の言葉が届いた。


BLADE。


歓迎する、月城ユイ。


GLASS。


作戦時間は二十分。


BLADE。


最初に聞く。


短い間。


BLADE。


Crownlessは、どうすれば壊れる。


ユイは。


元の味方がいる反対側を見る。


ミカ。


レナ。


ARIA。


そして。


答えた。


ユイ。


壊しません。


GLASS。


では。


ユイ。


Crownlessが。


自分たちから負ける場所を作ります。


作戦時間。


開始。


決勝戦は。


すでに始まっていた。


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