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15


大盾を持って全力でキノコと蟻を押し潰し進むトードーさん。その影からテキパキと蟻を仕留めるエストラさん、ケントさん、ティースさん


「杖が使えりゃこっちのもんだぜ!!」


そう言って凄まじい数の氷の槍を落とす魔法使い

たった一撃の斬撃で蟻を切り散らす戦士さん


それらを視界に捉えつつ……収納に手一杯なので空間からポーション出す余裕が無いと思って気づく。

マキエ姐さんがくれたポーションバッグ……!!


取り出しやすいそれからMPポーションを取り出して飲み干し――さらに視野を広げて収納範囲を広める。


「全部!!!邪魔なの!!!」


白い煙も

迷宮の阻害魔力も

蟻も!キノコも!!


私の大事な皆を傷つける全部が!!邪魔なの!!!


頭が痛くなってくるけれどそれを無視して、全部、全部、全部煙を回収する。


「おい、殺した蟻は回収しろ!マジックバッグも使えるぞ!!」


「こっちの容量がもう無い!空いてるやつは来てくれ!」


強くて賢くて素敵な私の大切な冒険者達に負けないよう

彼らを守って支えて、胸を張って隣に立てるよう。


「ほら、マリィちゃん手伝うよっと」



遠くで取りにくい煙はユーリさんが手伝ってくれて

ふらつけば、しっかりトールさんが支えてくれて。

目の前に蟻が飛び出してくれば、私の安全を確保できてないためかそばを離れないロディが蟻を穴に蹴落とした。


「ぎ、ギギィィィイイ!」


そしてその場から煙は消えた。

女王蟻が周囲を見渡すと、そこには制限を解放されて暴れる冒険者達。


ぼふっと一部のキノコが煙を出すが、それを女王蟻が使う前にさっと回収をする。


「リッツ!!」


「エレーヌ、俺は平気だから他をかいふ……ん、ん!ちょ、ん、まっ……」


「………お黙り!黙って治されなさい!!」


女王が何もしてない煙は、MPを使わずに回収できた。それでも念の為にさらに追いポーションを飲み干す。

と言うかなんか今微妙になんかあれな声が聞こえたんですけどリッツさんとエレーヌさん何をやってるんですかね。


「キィイイエエエエエエエエ!!!」


そちらを見ようとしたけれど、見ることは叶わなかった。

アイズさん達が女王蟻に接近すると女王蟻は大きな六枚羽を広げて、震わせ出したのだ。


「ヤバい、飛ぶぞ!!」


「誰か止めろ!!浮いたら厄介だ!」


魔法使いの誰かが大きな石を飛ばすも、女王蟻がさっと手を振るとそれは床に叩き落とされた。


飛ぶのを止められない。そう思った時だった。


「物魔結界!!!」


声変わり前の、高い聞き覚えのある声が響いたのは。

突然張られた結界と、聞こえた声に驚いて振り向くとそこにはロディによって外に出された笑顔のリオとグリーンさんが居た。


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― 新着の感想 ―
[一言] 毎回ハラハラしながら読んでたんですが、ここに来てやっと形勢逆転!自然と胸が熱くなってきました。 冒険者のみんなが無事に生還してレイドクリアすることを祈ってます。
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