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リリエラの雑貨屋は大盛況であった。
「おう、酒くれ!」
「中級ポーション三本いいか?」
「携帯食料と空気羽を二日分、四セットくれ」
「はいはい、今ご準備しますね」
各種様々な注文を笑顔で即座に捌いていくうちの妹、かっこいい。一瞬見とれて慌てて手伝おうとするとリリエラは余裕そうに微笑んで手を出してきた。
あ、羽ね!急いでダーツからもらった羽が入ったマジックバッグを渡すとリリエラは接客をしながら羽を詰め替えて今度は空になったマジックバッグに空き瓶を大量に詰めて渡してきた。
「姉さんそれを洗ってレオに返しておいて。あとこれをダーツに確認とってからレオに渡しといて、ポーションの注文書よ」
「わかった」
水場に行って瓶を洗うのはエストラさんとトードーさんも手伝ってくれてあっという間に終わる。
ポーションの注文書を見ながらダーツの元に向かうが……価格設定を高騰前と同じにしているためか想像の倍くらいの売上だった。今はまだ在庫があるから当分は平気だが、このままの売れ行きっぷりだとレオは当分錬金術漬けになるだろうなあ。
その時がきたらポーションを売り切れにするか値上げするか。とりあえず、ポーションの値段関連は無茶をしない限りはレオの希望通りにする方針だ。
「よう、嬢ちゃん」
「あ、メルディさんおかえりなさい」
買取所に行くと丁度メルディさんが蟻とモグラを売っているところだった。
モグラはメルディさんと同じくらいのサイズだし、蟻なんて私よりも大きい。二体もよく持って帰ってこれたよなあ。
「たーだいまあーーーっと、ヨロシク!」
と、感心をしているとティースさんがすごい勢いでトロッコを押して走ってきて、どさどさっと蟻を六体もダーツの後ろに捨ててまた去っていった。
お、おう。メルディさんもすごいけどうちの人たちも凄かったわ。
「あれ、嬢ちゃんのとこの冒険者だよな?」
「そうですよ」
「すげえなあ。こんな数の蟻をよく見つけられたなあ」
積まれた蟻の素材を見上げて2人で感心するも……ダーツは険しい顔で蟻山を睨んでいた。
「どうしたの?」
「うん……ちょっとおかしいなって」
「何が?」
「トールさんやアイズさん達が優秀なのはわかってるんだけど、それでも他のパーティより持ち込んでくる蟻の数が異常に多いんだよ。これで25体だよ」
「はあ!?そいつは異常だぞ」
「ですよね…」
平均数がよく分からないけれど買取所をしているダーツとアイアンで長年冒険者をしているメルディさんが言うのならば、そうなのだろう。
ポーション一気飲みをしたティースさんが出ていった出入口の扉をじっと見つめて、また少し不安になってくる。
トールさん達は、大丈夫……だよね?




