〜初仕事〜
俺たちは拠点の南の森へ出向いていた。
「魔物と戦うの初めてなんだよね!ちょっと楽しみ!」
「油断はするなよ、群れでいることがほとんどらしいから、囲まれることも想定して、剣メインの両前衛の形で戦おう」
「わかってるよ心配性だなあ、私は心魂使ってもいいんだから大丈夫でしょ!」
そりゃあまあそうかもしれないけどな・・・
「危ないと判断したらすぐにつかうから信じて、パーティでしょ?」
「・・・ああ、わかった」
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そうしてしばらく歩いていると、魔物の気配を感じ取った。
何体かいるな。ガサガサ、と音がする。
「くるぞ!」
「うん!」
前から3体の下位狼が唸り声をあげて、威嚇しながらこっちへ向かってくる。
俺は奴らが飛びかかってくるより速く抜剣し先頭の1体に斬りかかる。縦振り一閃。帝国剣一刀流、俺がずっと練習してきた流派の型だ。
グシュッ、という音と共に1体が絶命、その後すぐに俺の隙を埋めるように左の1体にもエメリアの斬撃が走った。2体をあっという間に斬り倒した俺たちは、残りの1体に目を向ける。
その1体は大きく1歩飛ぶように後退し、響く声でワオォォーーーンと遠吠えした。
もしかしてだが・・・仲間を呼ばれたのか?・・・まずいな。
「エメリア、すぐにこいつを倒して一旦引こう」
「わかったわ!」
すぐに倒せると思った俺だったが、油断しなくなった下位狼は結構素早かった。身体強化していても、剣で駆け引きする距離に簡単に入れてもらえなくなった。流石に4速歩行の狼とあって動きが早い。
よし、作戦変更だ。
「俺が左に追い詰める、魔法でトドメを頼む」
そういうと意図を察したのかすぐに詠唱に入った。俺は追う動きを見せて右から追い込むように牽制に入った。
流石に魔法の名家、彼女はすぐに完成させた。
『我が魔力よ、風の鋭刃となりて敵を切り裂けーー風仭』
彼女の魔法の完成と同時に俺は、左に追い込んだ狼を残し、右に飛んだ。
彼女が放った魔法が狼をズタズタに切り裂いた。
「ふぅ、まあ最初にしてはうまくいったかな」
「うん!上手に連携できたね!いぇい!」
俺たちはハイタッチした。
魔石を回収して一旦引こうとすると唸り声がまた聞こえた。「「グルルルル・・・」」
1体や2体ではない。10体近くいるか。これを捌くのは中々大変そうだ。少し時間がかかったのが仇になったな。
囲まれるのだけは避けないとな・・・。そう考えた俺は、
「一旦下がるぞ!」
そう言い後ろを見た俺だったが、後ろの光景を見て多少びっくりして目を開く。
『心魂来臨』
そこには今にも『心魂』を使おうとするエメリアがいた。
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