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13/20

動き出す歯車

今回は少しギャグ展開を入れてみました。

こうした方がいいとかこう言うキャラが出てほしいとかあればコメントくださると幸いです。

もちろん感想もお待ちしております。


05/10

見直してたら、少しと言うより全力ギャグ回でした。

この場を借りて訂正致します。

「シルク!生きてたんだね!てか、なんで見知らぬ女をおぶってんのよ?」


見た事もない謎の少女が俺の前で愉快に飛び跳ねながらやってくる。


「…誰だお前?」


俺がそう言うと少女がショックを受けた様な表情になって言う。


「ガーン!会わなさ過ぎて、大親友のエルフのアルテノンちゃんがわからないですとぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


俺は少女が何か勘違いしていると思い自己紹介をする事にした。


「俺はリアだ。訳あって、この身体に転生してきた転生者だ。」


俺がそう言うとアルテノンが愉快に笑いながら言う。


「あはははは!シルクは相変わらず冗談が上手いねぇ!そう言えば、さっきね!人狼の女の子と人間の女の子が倒れてたから治療してきたんだよ!シルクにも会わせてあげるね!」


アルテノンは楽しそうに森の奥へと歩いていく。


「あー…おい。待てよー!」


俺は急いでアルテノンの後を追いかける。

しばらく森の中を歩いていると小さな小屋が現れる。


「おーい!シルクー!こっちだよー!」


アルテノンが嬉しそうに俺に手を振りながら大声で呼ぶ。


「俺、シルクじゃないんだけどなぁ…」


俺はそんな事を呟きながら小屋の中へと入る。


「たっだいまー!」


アルテノンが元気よく言う。


「誰…?」


奥から出てきた人狼の少女が俺の方を向く。


「…!リア…!」

「ナディー?!」


ナディーは嬉しそうに尻尾を振りながら、俺に抱きつく。


「ああ…リアだ…リアだぁ…」


まるで生き別れの家族に会ったみたいな、ナディーの喜び方に思わず苦笑いしてると、また奥の方から少女が出てくる。


「うるさいなぁ…何をそんなに騒いで…」


少女は俺に気づいて言う。


「あ…貴方でしたか…」

「おう。俺だ。」


アルテノンが不思議そうに言う。


「あれ?皆、知り合いだったんだ。」

「リア…ナディー…同じ…パーティー…」

「私はさっきリアに命を助けてもらいましたからね。」


アルテノンは不思議そうに首を傾げながら言う。


「ん?ボクが連れてきたのはシルクだけど…」

「だから、俺はリアだって言ってるだろ。」


アルテノンはわけがわからないと言いたげに難しい顔をする。


「仕方ねぇから、こうなった経緯を話すよ。」


俺はこれまでの経緯をイロイロ割愛しながら話す。


…別に知られて困る事は言わなかったとかじゃないぞ。

断じて、死神の忠告を無視してトラックに跳ねられた哀れで間抜けな男の過去を隠したわけじゃないからな?!


「そうだったのかぁ…通りで、ボクの名前に突っ込まないと思ったわけだ〜…勘違いしてごめんよ〜…」

「分かってくれたならそれでいいさ。」


俺がそう言うとアルテノンはニコッと笑いながら言う。


「改めて、自己紹介しておくね!ボクはエルフ族の狩人(かりうど)で名前はアルテノンだよ!」

「俺は猫女族の魔剣士でリアだ。アルテノン、よろしくな。」


俺がそう言うとナディーが俺の腕にくっつきながら言う。


「ナディー…魔闘士…」


ナディーの短い自己紹介が終わり、フィリアムが無い胸を張りながらドヤ顔で自己紹介する。


「我が名はフィリアム・オクロウル!こう見えて、時空を司る時械神ですよ!えっへん!」


アルテノンは豆鉄砲を食らった鳩のような顔をして言う。


「ええー!フィリアムって、時械神様だったのー!じゃあ、フィリアム様とかって呼んだ方が良いのかなぁ…」

「フィリアムで良いですよ。今はただのしがない時魔術師ですから。」

「そうなの?じゃあ、フィリアムって呼ぶね!」


互いに自己紹介を済ませる。


「う…うーん…」

「お?ちょうど目が覚めたようだな。」


俺がそう言うとアリアスは目を開けてゆっくりと俺の背中から降りる。


「うーん…懐かしい声が聞こえて目が覚めました…」


少し頭がぼーっとするのか、眠そうにアリアスは言う。


「うん?その声は…もしかしなくても、アリアスちゃんだね!すっごーい!最後に会ったのが150年前だからすっごく大きくなってるね!全然気づかなかったよー!」


アルテノンは嬉しそうにアリアスに飛びついて言う。

アリアスは気が抜けていたのか、そのまま尻もちをついて言う。


「いてて…エフィルさん?!お久sモガモガ?!」


アルテノンが慌ててアリアスの口を塞いで言う。


「ボクはエルフ族のアルテノンだよ!決して、本名がエフィルな訳じゃないからね?!」


俺はアルテノンに言う。


「なあ、エフィル。エルフ族って本名を教えちゃいけないとかあるのか?」


アルテノンが驚いた表情になって言う。


「え?!なんでボクの名前がエフィルでエルフ族の掟で本名を隠してたのがバレてるの?!大神官様と親友にしか教えてないのに?!」

「お、おう。ご丁寧に説明ありがとさん。」


アルテノンはまたまた驚いて言う。


「え?!今の聞こえてたの?!リアって心読(しんどく)スキル持ちなの?!ボクでも会得に2000年かかったのに?!」

「いや、お前全部言ってるし…て言うか、見かけによらず長生きなんだな。15歳と言ってもまだ通るぞ。」


アリアスが真顔で言う。


「皆さん、アルテノンさんの本名は決して口外しないであげてくださいね。」

「元はと言えば君のせいだからね?!」


アルテノンが勢いよくツッコミを入れる。


「こうして、この小説にもツッコミ役が誕生したのであります。」

「めでたし…めでたし…」


フィリアムとナディーが息ピッタリのボケをする。


「いや、何がめでたしめでたしじゃい!て言うか、めっちゃメタいこと言ってない?!そして、アルテノンちゃんの扱い雑過ぎない?!アルテノンちゃん泣いちゃう!」

「いや、お前はそこまでメンタル弱そうに見えないぞ。」

「シル…リアまで?!もうボク、どうすればいいの?!」


アリアスがまた真顔で言う。


「そうそう。エフィ…アルテノンさんのようなエルフ族の方はとても長生きで弓術に長けた種族となってますね。中でもトップクラスの階級を持つエルフ族のにしか使えない祈りの矢は神に祈りを捧げる事によって放たれる矢であり、神さえも射殺す程の威力を持ってるとされています。アルテノンさんはエルフ族の中では珍しく無神教ですが、大半が何かしらの神を信仰なさってますよ。」


アルテノンが勢いよく言う。


「ボクが無神教なのは言わなくても良くない?!て言うか、会話ガン無視ですか?!」


フィリアムがここぞとばかりに言う。


「よし、私を崇め奉りなさい。なんなら、そこのリアでも良いですよ。彼女も神の一人なので!神の運命を変えるほどの力の持ち主ですからね。私よりも強力な祈りの矢が放てますよ。」


アルテノンが驚いた様に言う。


「ええー!リアも神様だったの?!て言うか、ボクは無神教でも祈りの矢は使えるんだけど?!もっと言えば、アステルストームも使えるんだけど?!」


フィリアムがそれを聞いて驚いて言う。


「あの狩猟の神の名を持つ技量が使えるのですか?!」


アルテノンは当然のように言う。


「だって、ボクのお母さん、その神様のアステルだし…」


俺はフィリアムの耳元で言う。


「なあ、神の力って確か…」

「そうですね。恐らく、理想の者です。アステルと恋仲になれるような人間など、この世界にはいなかったと思いますし。」


アリアスが静かな声で言う。


「アルテノンさんは理想の者でありながら、正真正銘の神の子でもありますよ。前にそう仰ってましたからね。」


アルテノンが言っちゃったなと言いたげにアリアスを見る。


「そうだねぇ…ボクは元々大神官様に惚れたアステルが神託で『我と交わりて、我の子をなせ。さすれば、この国に更なる力を与えよう。』なんて言って夜の営みへ引き摺り込んだんだよね。女神って怖いわぁ…んで、その子がボクなんだけどね。」


アルテノンは冗談交じりに笑いながら言う。


「まあ、そのボクを守る為に後継者を殺し、ボクを理想の者に仕立てあげたのは策士だと思ったね。アステルはボクを溺愛していたからね。おかげでこっちは後継者に命を狙われる始末よ。まあ、アステルもアステルでボクを後継者にするって、本来の後継者の人間に言うしさ。笑っちゃうよね。それで後継者殺しで死ぬんだもん…ほんと…バカな親だよ…」


楽しげに話す声も最後の方には少し寂しげな声に変わっていた。

フィリアムおもむろにが話し始める。


「私はアステルの事は神として存在する前から知ってますが、人を見る目があり、純粋な方でした。なので、信託の話は少しだけ信じ難かったですが、後の話を聞いて納得しました。彼女は恐らく、初めからこうする事を考えていたのでしょうね…私の考えが当たっていれば、それがこの世界のためでもあり、貴方の為にもなりますから…」


俺は聞かないようにした方がいいかなと思って黙っていたが、ナディーが相変わらずのトーンで言う。


「どうして?神になれば危険な戦いに否応なしに巻き込まれると言うのに?理解出来ない。」


アルテノンは今までのふわっとした感じから一転して、真面目な顔で話し始める。


「それはね…ボクも知らない。」


しばらくの沈黙の後、全員がずっこけたのは言うまでもない。

これじゃあ、まるでギャグ漫画のような展開だ。

あ、今回はギャグ回か。

フィリアムが気を取り直して言う。


「まあ、神には神の事情があるのですよ。時として、神の戦いより恐ろしいものから守る為に後継者にする必要もあるのです。貴方達は知らない方がいいですし、私も出来ることなら言いたくはないですね。読者の皆さんもごめんなさいね。ここまで引っ張っておいて、やっぱお預けーみたいな展開にしてしまって…」


ついには作中のキャラが読者とか言い始めたよこの小説。

もう本当にギャグ漫画のような展開じゃん。

もうこのままギャグ小説としてやっていくか?!

って、今回はギャグ回だったなぁ!


アルテノンはふわぁと気の抜ける様な欠伸をして言う。


「ま、ボクの話はこんなもので良いよね。それで、君たちは次はどこへ行くのかな?」

「そうだな…ここら辺で1番近い街に行こうかと思っているんだが…」


アルテノンはそれを聞くとちょっと考える様に腕組をして言う。


「よーし。それなら、ボクに任せて!案内してあげるよ!」


アルテノンは意気揚々と出かける支度を始めた。

とは言っても、冒険者用のバッグの中にカードゲームやら、元の世界で言うトランプの様なものを詰め込んでいるだけだが…

アリアスがアルテノンのバッグの中身を見ながら言う。


「これとこれ、それとあれも要らないですね。」

「あ、待って!出さないで?!皆で遊ぶ時に必要なんだから!!」


アルテノンが慌ててアリアスを止めようとするが、アリアスもアルテノンに捕まらない様に器用に避けながら要らないものをせっせと出していく。


「エフィルさん、冒険は遊びじゃないです。いつだって死と隣合わせですし、そんな状況で呑気にカード遊びなんてやってられないですよ。」

「そんな硬い事言わないでさー…ね?良いでしょ〜?」


アルテノンが可愛い顔をして、駄々を捏ねながら俺の顔を見る。

俺は満面の笑みで言う。


「アリアス、グッジョブ!」





「荷物…ほとんど…無い…」


ナディーがアルテノンのバッグを見ながら言う。


「いやぁ、まさかバッグの中身のほぼ全てが遊び道具だったとは…」

「まあ、エフィルさんもこれで少しは反省してくれてるはずです。」


アルテノンがとぼとぼと歩きながら言う。


「あーあ…全部没収されるし、カバンの中身を漁られるしで踏んだり蹴ったりだよ…まあ、まだNANTENDO 3DPがバレなかっただけマシだけどさぁ…」


ナディーがボソッと言う。


「反省…ない…」


その様子を見ながらアリアスが言う。


「まあ、これ以上やる気を無くされても困りますし、NANTENDOは許してあげるとしましょうか…いざと言う時には爆弾として使えますし。」


とりあえず、最後のは聞かなかった事にしとこう…

俺たちはそのまま森の街道を歩いて行く。



「見つけた…」


私は対象が歩いて行った方を見る。

風に揺れて美しく輝く青い髪、何よりも深い深紅の瞳…


「対象…接触する…」


私は転移魔法で対象の近くに転移する。

対象と接触を試みる為に…

エフィル(アルテノン)

種族:半霊人(ハーフエルフ)

能力:神の目(アステル・アイ)

詳細:見た目は15歳くらいの霊人(エルフ)の少女。

霊人の特徴として長寿で見た目が非常に若い。

霊人と狩りの神アステルの血を受け継ぐ神の子でありながら神に対する信仰心が全くないのに神の名を持つ弓術を扱う事で霊人の国で有名。

また霊人の国では変わり者とされる楽観的な性格の持ち主でもある。


2020/05/10

誤字の修正と僅かに文の付け足しをしました。

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