第24話 ジョブチェンジ
三ノ婀 婀唯
レベル20 生命力:1150 魔力:1200
ジョブ:僧侶(20)
力:20 物理攻撃:20
防御:20 物理防御:20 魔法防御:70
知能:60 魔法攻撃:60
物理抵抗:10% 魔法抵抗:50%
素早さ:10 運:40
スキル
・記憶遡行:MP消費/0(パッシブ)
・回復:MP消費/20(アクティブ)
・解毒:MP消費/5(アクティブ)
・回復量増加(小):MP消費/0(パッシブ)
・範囲回復:MP消費/40(アクティブ)
射程0~20m。 対象は視界に捉えられる物のみ。 対象は最大3。
知能、魔法攻撃の乗算値のHP及び疲労回復。
・範囲解毒:MP消費/10(アクティブ)
射程0~20m。 対象は視界に捉えられる物のみ。 対象は最大3。
状態異常(毒)の解除。
ほい! レベル20になったからスキルも生えたよ!
回復と解毒の上位互換で複数を一度に回復させられるけどMP消費が倍になったわ。
回復量は変わんないから蓑鋤と私が同時に怪我をしたり、毒を貰ったら使えるかもだけど、今の所は他の仲間を増やす予定はないから正直微妙なのよね。
そんな事よりもレベル20になったから転職メニューが選択できるようになったわ!
選ぶと変更先のジョブが表示される。
戦士、武道家、魔法使い、鑑定士、高僧。
新しく生えた高僧――ハイプリーストって奴みたいなんだけど、より回復に特化したジョブで一回でHPを全快させる回復の上位スキルや、あらゆる状態異常を回復させたり、特定のモンスターに対して効果のあるスキルを習得可能な上位互換よ。 今のスタイルを強化したいなら変えて置いて損はないわ。
ただ、今の所、そこまで必要じゃないのよねー。
ダンジョンとか強力な魔獣の生息地とかに行くなら話は変わってくるけど、この辺でチマチマレベルを上げていく予定だからこれ以上の回復力は過剰だわ。
そうなると変えないっているのも選択肢の一つではあるんだけど欲しいスキルがあるのよねー。
――という訳でジョブチェンジ。
三ノ婀 婀唯
レベル20 生命力:1150 魔力:1200
ジョブ:僧侶(20)魔法使い(0)
いい加減に私も自衛できる程度の攻撃力は持っておきたいし、援護ぐらいはできるようにしておきたいのよ。 ちなみに覚えるスキルはこれ。
・火球:MP消費/20(アクティブ)
射程0~50m。 火球を射出する。
これこれ。 試しに使って見るとバスケットボールサイズの火の玉がぼっと現れた。
魔法使いはレベルで新しい攻撃魔法を覚えて後に特定分野に特化したジョブに進んでいくって感じね。
手始めに火球――ファイヤーボールからスタートって訳!
「……鑑定士はいいのか?」
「ん? あぁ、別にいいわ。 変な冒険をするつもりはないから私も最低限、戦えるようになった方がいいのよ。 これで回復だけなく攻撃面での援護も任せていいんだゼ☆」
蓑鋤は意外そうに首を傾げていたけど、鑑定士になると思ってたのかしら?
まぁ、あったらあったで便利なんだけど今は要らないかな。
そんな事よりもこれでモンスター共を焼き尽くしてレベリングが捗るゼ☆
さてさて、この火球。 使い勝手はどうかって?
実は滅茶苦茶いいのよ~。 発動するでしょ。 目視でターゲットをロックするでしょ。
発現点――要は目線の先に出すか掌から出すかの違いだけどを――決めるでしょ。
発射。 別に大仰な動作は要らないは感覚としては掴んでいる手を放す感じ。
そうすれば勝手に飛んでいくわ。
何もなければそのまま命中してステータス依存の破壊力を発揮って訳!
早速、実験体が現れたので試してみよう。 掌を向けて発射。
低レベルであろうゴブリンの上半身に命中して小さく爆発。
火だるまになったゴブリンがのたうち回った後、動かなくなったわ。
うーん、えぐい。 本来ならしばらくは僧侶として癒し系ヒロインやるつもりだったんだけど、想定以上にレベルアップが捗っちまったから攻撃に振っても良いと思ったのよね!
ただ、最初から戦闘は蓑鋤に任せるつもりでいたから、あくまで私の強化はおまけみたいなもの。
モンスターをぶっ殺す事に抵抗は――まぁ、あんまりないわね。
剣とか鈍器で直接殺すのは無理だけど、火の玉を投げるだけなら何とかなるわ。
周回してなかったらビビり散らかしてこんな真似できなかっただろうけど、今なら全然余裕。
正直、死に対してある程度は感覚を麻痺させないとこの先、やってけないからなぁ。
その後は蓑鋤に獲物を譲って貰う形で火球でゴブリンを仕留めたり、半殺しにしたホブゴブリンにとどめを刺したりと私も積極的に経験値を稼ぐ事になった。
蓑鋤は特に嫌な顔もせずに私に獲物を譲ってくれるなんて優しい。 しゅき♡
その後も延々とレベリングを続けてたんだけど――
「うん。 そろそろ引き上げよっか」
――気が付けば夕方になっていたので切り上げ時だった。
ただ、明日以降はちょっと考えた方がいいかもしれないわねー。
理由はあちこちで戦闘の物と思われる音が聞こえていたからだ。
私達と似た結論になってここでレベリングし始めた連中が出て来たっぽいわ。
「どうする? 何もしてこないなら無視しても良いんじゃないのか?」
「揉めるのが嫌だし、明日からは狩場を変えよ」
ふふん。 こうなった時の為にレベリング候補地に関しては色々と考えているのよ。
蓑鋤は特に不満を口にせず、分かったと頷いた。 やだ、私のダーリン聞き分け良すぎぃ。
良すぎてちょっと不安になるけど、私が信頼されてるって事よね! 頑張るぞい!
「――で? 明日は何処へ行くんだ?」
帰り道、蓑鋤がそんな質問をしてきた。
レベリングに適切な場所の条件は何か? 第一にモンスターのリポップ率が高い事。
多いと潰し合ったりで勝手に強くなるから自然と高レベルで経験値多めに持ってる個体が出やすい。
第二に蓑鋤の家からある程度近い場所である事。
おばさんが心配だから何があった時にすぐに駆け付けられる位置である事が望ましい。
第三に適度に開けた場所である事。
何か不測の事態に陥った時、すぐに逃げられるようにする為ね。
ヤバい魔獣とかと出くわした場合、人の多い所にいって擦り付けるのも視野に入れてるわ。
「それはいいのか?」
「良くはないけど、死ぬよりマシでしょ」
少なくとも他人に気を遣いすぎると碌な目に遭わない事はよく理解しているつもりよ。




