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天翔雲流  作者: NOISE
魔王降臨
165/1865

内なる鬼を、菩薩に変えて……。

 俺は、リアカーを引き、ひた走る。

 ユーロン領までは、早馬で二日……。

 けど、俺にとっては……。

「このリアカー、本当、丈夫だよな……」

「ジャショウ、速いです!まるで天馬の様です!」

 リアカーの上ではしゃぐジャンヌ。

 この子は、どんな時でもブレねえなぁ。

 エルは対照的に、身を強張らせて、うずくまってるし……。

「まあ、このペースで行けば、半日で着くだろう……。ジャンヌ!ナビゲート頼むぞ?」

「はい!次は、右です!」

 ジャンヌの指示に従い、二岐を右に曲がる。

 車体が傾く。

 それは、力任せに制御し、速度を上げる。

「なあ、傭兵って、五百人そこらしか居ないのか?」

 シャルとサクヤは、寝ているし、エルは身を丸めて、固まっている。

 俺は、暇つぶしに、ジャンヌと話す。

 ジャンヌは、少し考え、

「傭兵は、沢山居ますよ?スターリーの国専属の傭兵は、鉄の杯しかありませんが」

「ふ~ん」

「そもそも傭兵は、仕える国を持ちません!勝てそうな国に命をベットし、戦って、お金を稼ぐものです……。ギルドに所属すれば、安定して、仕事を得られますが。国は選べないし、報酬も撥ねられます。ですから、自ら団を作って、国を相手に交渉する者や、フリーの傭兵がいるのです」

 なるほどね……。

 確かに、一国に固執するのであれば、兵士になれば良い事だし、平時では、稼ぐことも出来ないものな……。

 国を渡り歩き、身一つで、稼ぐ……。

 冒険者に似て、非なるモノだ……。

 結局の処、戦争とは数だ……。

 如何に、兵を集められるかが、勝敗のカギになる……。

 傭兵が多く集まると言う事は、それだけ、国のステータスが高いと言う事か……。

 そう考えると、国直轄の傭兵集団であった鉄の杯は、需要が高かったのだろう……。

 感情に任せて、少しやり過ぎたな……。

 まあ、反省はしないが……。

 その分、俺が立ち回れば良い……。

 まあ、戦争はしないが。

 俺も日々、強くなっている。

 錬気の重し。

 徹底的に行われている、足腰の強化。

 配達での走り込み。

 森への往復。

 オーガ、トロルとの、大立ち回り。

 単調な様で、結構、体に負担が掛かっている。

 具体的には……。

HP 50000

錬気580000

筋力5900

体力5100

敏捷5000

反応5800

心眼LV6

武術の心得10

格闘LV16

刀剣LV10

鑑定LV7

自然治癒LV9

剛気LV7

創気LV7

放気LV7


 急激な、能力向上だ……。

 過去を取り戻した俺は、まるで、全てを取り込むかの様に、学び、喰らい、成長している。

 そんな俺に、師匠は、更なる課題を与える。

 それは、師匠の錬気に包まれ、維持すると言うモノ……。

 錬気を同調させ、融和を図る……。

 少しでも錬気を高めれば、爆発……。

 弱ければ、押しつぶされ、激痛が走る。

 爆発によるギルド倒壊。それとも、師匠の錬気に呑まれ、自らの体が、壊れるか……。

 俺は、自らの体と、ギルドを天秤にかけ、修行をしている……。

 実に無茶苦茶だ……。

 俺が勇者……?

 馬鹿な事を言うな……。

 こんな、狂気じみた修行の中で、俺を歓喜し、笑っている……。

 師匠は俺に、理性を学べ。と言う……。

 俺は日夜、内から溢れる、狂喜と闘っている……。

 どんな時でも、平常心で……。

 どんな時も、静かな心で……。

 明鏡止水……。

 内なる鬼を、菩薩に変えて……。


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