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天翔雲流  作者: NOISE
魔王降臨
161/1865

だって、ジャショウ君ですもの♪

 一同は、あのコロシアムの戦いを見ていた……。

 誰一人、言葉を発さない……。

 ただ、固唾を飲み、あの日の出来事を……。

 しかし、良く編集されている……。

 俺の姿が、アップで映し出され、俺の言葉が、一字一句鮮明に、響き渡ってくる。

 ジャンヌは、満面の笑みで見ている。

 時折、解説を交えて……。

 上映会が終わり、暗幕が開かれる……。

 皆、言葉を発さない……。

 額に汗を滲ませ、拳を握っている……。

 俺は赤面し、項垂れた……。

 何これ?恥ずかしい……。

 何の、罰ゲーム?

 今更ながら、カッコつけすぎた……。

 一同が、俺を見る……。

「ハ、ハハハ……。どうも……」

 俺は、乾いた笑いで、場を濁す。

「ジャショウ殿……。宰相が失脚したと聞いてはいたが……」

 ベヘムが、息を呑む。

「それより、神獣を復活させ、魔人を倒した技……。古の錬気の奥義……。浄化の法!」

 ユウが、震えた声で呟く……。

「これで、合点がいったわ……。商店街の人達だけじゃない……。騎士達が、あんたの事を崇拝してたのは……!」

 ラナまで……。

 俺は、頭を掻きむしる。

「ただの成り行きだ……」

「「「成り行きで、これ程の事をするか!」」」

 一同、立ち上がり、総突っ込み!

 俺は、気圧され、体をのけぞらせた。

「何で、今まで黙っておったんじゃ?」

「そ、それは……。国王にも口止めされてたし、別に言うほどの……」

 一同、盛大なため息をつく。

 最早、俺は、笑う事しか出来ない。

「これでは、真の勇者では無いか!」

「いや……。俺、冒険者……」

「阿呆な事をぬかすな!」

「ベヘムさん……。どうどう……」

 みんな、目を血走らせて……。

 怖いって……。

「私は、驚いたりしませんよ?」

 シルフィーさんが、にっこり笑う。

 おお!女神!

「だって、ジャショウ君ですもの♪」

 何それ?

 どういう意味?

 しかし、一同、顔を見合わせ、納得した様に頷く……。

 何それ?実に心外!

「これで分かりましたか?ジャショウ様は、勇者なのです!」

 ジャンヌは、うっとりとした表情で言う。

 何故、そうなる……?

 しかし、なんでこいつは、妄信的なんだ?

 それに、

「のう、ジャンヌとやら……。何故、ジャショウをそれ程までに信じておる?コロシアムに居たからでは無い!記憶の水晶を見た限り、お主は、あの惨劇の中、一歩も動いていなかった様だが……。魔人が出た時、なぜ逃げなかったんじゃ?」

 ベヘムさんナイス!

 俺も、それが気になる……。

 記憶の水晶から見られる風景は、逃げようとした形跡はおろか、震えてすらいなかった。

 こんな幼い少女が、平然と、あの場に居たと言うのか?

 俺は疑問に思い、ジャンヌを見る。

 しかし、ジャンヌはニッコリと笑い、

「ジャショウ様の勝利を、確信していましたから♪」

 また、難題を出してきたよ……。

 だから、しっかりとした答えをだなぁ……。

「何故確信を……?」

 ベヘムは、ジャンヌを睨む。

 しかし、ジャンヌは怯えた風も無く、くすくす笑う。

「だって、お父様の言ってた通りの人でしたもの♪」

 近衛兵長が?

 けど、近衛兵長と関わったのは、城の滞在した数日のみ……。

 どんな話を聞いたら、こんなに妄信的になる……?

 俺が訝し気にしていると、

「それから、エステカ様にも!」

 ジャンヌから出たその名前に、俺とシャルとサクヤは、一斉に立ち上がった。


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