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サイド・オブ・スピカ

別視点で御座います。

「有り難う御座いました!」


今、今日最後お客さんが帰っていった。とても良い笑顔だったのでこっちとしても嬉しい。


「今日もお疲れさま。俺着替えてくるな。」


そう言って綺麗な黒髪を翻しながら店のおくに入っていく、超絶美人さん。


この人の名前はサニア・ロードという。ここスピトリカの危機を救ってくれた人。私の恩人。そして年上で、女性の方だと思っていたが、実は男の子で私と同い年。


「じゃあ、私はご飯の用意をしますね。」


今日のご飯の用意をしながら私は、彼がここに来たときの事を思い出す。今の私の日課だ。


この店は元々景気のいいお店ではなかった。でもお父さんとお母さんが必死になって経営していたから、並べている商品も質はあったし、贔屓にしてもらっている武器製造所とかもあった。


でも数年前から起きた魔王軍による各地の戦闘で、客足は遠退き、贔屓にしているところも戦争地域の兵士のために武器を作らなければいけなくなった。


段々生活に困った私たちは少しずつ借金をするようになった。そして借金がたまりにたまり、店の周りを怖いオジサンがうろうろし始めた頃。


両親が居なくなった。


朝目を覚まして歯を磨いているときにふと、周りの音が歯磨き以外聞こえないことに気が付いた。お父さん?お母さん?と呼んでも返事がない。店の中を探してもどこにもいない。


はじめは朝早くから買い物に行ったんだ、と思っていた。だけど。


お昼になり、夜になり、そして日をまたいでも、私の両親は帰ってこなかった


私はおそらく泣いたんだろう。そこらへんの記憶がアンマリない。そして、店の中に怖い人たちが入ってきて、怒鳴ったり暴れたりするのが、私が毎日泣くのが、日常となった。


そんな日々を送っていたある日。彼、サニア・ロード君が来た。そこから私の日常が変わるのはとても早かった。


借金の返済、お店が綺麗になる、とても価値のあるマジックアイテムを格安で売りさばく、など。目が回る勢いだった。


そして、いろんな事が落ち着いた今。


「おーい、すまんがタオルとってくれー。」


「今行きますねー!」


彼はここで住み込みになり、私と一緒に生活をしている。


私はとても楽しい日々を送っている。

間だが空きすぎすみません。スピカサイドでした。

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