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隠れチート、見つけました  作者: トニーひろし
第1章 異世界転移編
4/33

第4話異世界へ転移しました。

今日の5時過ぎに第5話掲載予定です。

ブクマはやっぱりやる気の糧になりますね〜。読者の方々の為、頑張ります。






 俺は悩んだ挙句、【眷属創造】と【神々の寵愛】のスキルを選んだ。

 因みに今のステータスはこんな感じだ。



***



名前:ヒロユキ・オオサコ

種族:人間

レベル1


HP:135

MP:90

物理攻撃:116

物理防御:85

魔法攻撃:92

魔法防御:54

素早さ:95

運:測定不能


スキル

【眷属創造】

【神々の寵愛】

【物体会話】

【スキル隠蔽】



***



 俺の直感を信じたい。まあ《神級スキル》と《伝説級スキル》だから弱いことはないしな。

 【神々の寵愛】を習得したのは【眷属創造】の欠点を補うためだ。

 【眷属創造】の『使用者の意思を反映した眷属が創造される事もある』は運によって左右されるのは『質問』でさっき証明されたのだ。

 つまり、【神々の寵愛】のおかげで創りたい眷属を思い浮かべればほぼ100パーセント理想の眷属を作り出せるというわけだ。


「ふっ、俺はやはり天才ではなかろうか?」


 思わずドヤ顔になってしまったのだった。

 ただし、ステータスに深く干渉は出来ないようだ。

 ――まあ、出来たら創った時から能力値オール測定不能見たいな事になってしまうからな。流石にチート好きな俺としてもそこまでのチートは楽しめない。


「25分終了しました。『恩恵』の付与を終了します。これからの勇者としての人生をどうぞ楽しんでください」


 ミカエルの声が響く。

 クラスメイト達は自分に出来ることはやりきったという表情の者、これからの生活が不安で震えが止まらない者、逆にこの予想できない展開を楽しむ者と各々により千差万別の反応を見せていた。


「俺は出来れば笑って楽しく出来ればそれでいいか」


 そう言っていくばくかの不安を紛らわし、心を落ちつける。

 まあ、異世界での生活を楽しもう。

 夢にまで見た異世界召喚。強敵と戦って死ぬのもいいかも知れない。

 ――前言撤回。死ぬのは嫌だな。

 おっと最後に世話になったタブレットっぽい奴には挨拶しといた方がいいな。


(貴方ともここでお別れですね)

(ええー、やだー。僕も行くー)

(それは流石にだろうね。ありがとう)


 よし、ちゃんと言えた。他にやることはもうないはず。


「それでは異世界に転移させます」


 ミカエルさんの声が響く。

 クラスの皆はやりきったと言う顔で頷く。こいつらは隠しスキルの事を疑いすらしなかったんだろうなー。

 見つけてたらこんな少ない時間でやりきるなんてほぼ不可能だからなぁー。

 そんなことを思っているとあたりが光につつまれて行く。

 俺は眩しく過ぎて5秒ほど目をつぶった後、目を開けた。


「ようこそ、ここはガラフ王国です。異世界から来た勇者の方々。私はガラフ王国第一王女のフィーネ・ガラフと申します。これからよろしくお願いしますわ」

「「「――っ!?」」」


 王女と聞いて俺たちは面を食らってしまった。

 俺たちの前には20代の女性がいた。

 金髪の碧眼で顔は可愛いというよりは美人よりだ。そして透き通る程の白い肌は身につけている純白のドレスと相まってとても美しい。佇まいにも品があるのは一国の王女様だからだろうか。

 その周りには5人ほどの男性がいた。彼らが俺たちを呼び出したのだろうか?

 しかし、豪華な場所だなぁ。天井にはシャンデリアのような物が吊り上げられていて、壁には高価そうな絵が飾ってある。しかも所々に金の装飾があって光輝いている。


「フィーネさん⋯⋯ですか。私は小坂理絵です。こちらのそよろしくお願いします」

「あら、貴方がこの集団の代表ですか?」

「一応クラス代表なので先に挨拶しました。まだ集団の代表は決まってません」

「クラス代表? 何ですかそれは?」

「気にしないでください。こちらの世界にはそういうものがあったのです」


 いい判断だ。俺たちの住んでいた世界とは全く別の世界なのだ。当然、学校のクラス代表の事を説明しても理解出来ないだろう。


「そうですか⋯⋯取り敢えず今日は疲れたでしょう。詳しいスケジュールは明日話すので朝の9時くらいに全員ここに集まってください」

「あっ⋯⋯はい。ところで私たちは今、一文無しなんですけど、泊まる場所とかはありますか?」


小坂さんが申し訳なさそうに目をふせる。


「そこらへんは大丈夫です、セバス!」


 そういうとドアの向こう側から黒い服の男が入って来た。白髪のオールバックで50代程の渋いおっさんだ。


「何でしょうか? 王女様」

「勇者様達を部屋に案内しなさい。後、王城にどのような施設があるのかも教えてあげてください」


 ――あっ!やっぱここ王城だったのね。道理で豪華なわけだ。

 その後、俺たちはそれぞれの部屋に案内され、王城で立ち入っていい場所や悪い場所を聞いた。

 夜8時からホールで歓迎会があるそうなので、それまでは自由となった。

 24時間365日はこちらの世界も同じようで大助かりだ。

 俺はそれまでにとある調べものをするため図書館に向かって行った。



***



 歩いて20分程で図書館についた。

 この王城はとても広い。おそらく1日でまわりきるのは難しいだろうな。

 時刻は夜の5時頃を指し示していた。


「あったあった。この本だ」


 そして目当ての本も見つかった。

 この世界に存在している魔物の種類についての本だ。

 俺の【眷属創造】を【召喚魔法】とごまかす事にしたのだが【召喚魔法】はこの世界の魔物を召喚する魔法だったはず。

 創るのはオリジナルが一番いいが、ある程度知識を持っておかないとボロが出そうで怖い。


「よし、取り掛かるか」


 そう言って本の最初のページをめくったのだった。



***



 結論から言おう。


「多い」


 魔物の種類は思ったよりも多く、とても覚えられる量ではなかった。

 だから大体の系統と系統内での最強の魔物を覚える事にした。

 リストにまとめるとこんな感じになった。



***



ドラゴン系

全体的にステータスが高いのが特徴。戦闘に特化した魔物が多い。最強の種族は暴龍バハムート。


アンデット系

物理系のステータスが低く、魔法系のステータスが高いのが特徴。魔法を中心として戦う魔物が多い。最強の種族は真祖。


スライム系

全体的にステータスが低いが、特殊な能力を持つ魔物が多いのが特徴。魔物の系統の中で最弱と言われている。最強の種族はグラトニースライム。


悪魔系

全体的にステータスが高めであるが、ドラゴン系程ではない。その分、ドラゴン系よりも稀有な能力を持つ魔物が多い。最強の種族は魔王ルシファー。


獣系

魔法系のステータスが低く、物理系のステータスが高いのが特徴。また、気配探知が優秀な魔物が多い。最強の種族はフェニックス。


虫系

全体的にステータスが低いが、特殊な能力を持つ魔物が多いのが特徴。スライム系に特徴が似ている。最強の魔物はディザスターインセクト。


水中系

水中で生息する魔物が該当する。ステータスは平均的な魔物が多い。船などで移動中に遭遇するかも。最強の魔物はオーシャンキング。


亜人系

人間に似た姿をしているが、魔物である。ステータスは平均的である。正体を隠して人間と共存する者もいる。最強の種族はエンシェントエルフ。



***



 まあ、大体こんな感じだ。

 亜人系統は思ったよりも少なくて助かった。

 まあ恐らくステータスは【神々の寵愛】で思い描いた通りになるから問題はない。

 しかし、ドラゴン系の魔物がいるんだったらドラゴン系の眷属創りたいなぁ。

 ――ドラゴンは男の夢だからな! 強くてかっこいい!

 最初に創る眷属はどんな感じにするのかの構成は出来たぜ!

 本を元の位置に戻す。

 俺は早足で自分の部屋に向かったのだった。




















今日の5時過ぎに第5話掲載予定です。

ブクマはやっぱりやる気の糧になりますね〜。読者の方々の為、頑張ります。

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