第19話新たな冒険が始まりました。
これで第1章終了しました。
次からは第2章に突入します。
次回は明日の12時過ぎに第20話掲載予定です。
ブクマ、感想、評価、レビューも出来ればよろしくお願いします。
名前:レイナ
種族:原初の魔王リリス
レベル31
HP:4251
MP:5791
物理攻撃:3521
物理防御:4303
魔法攻撃:4809
魔法防御:4591
素早さ:3596
運:4021
スキル
【人身変化】【幻魔魔法】【神格】【七属性魔法】【ステータス強化・超】【詠唱破棄】(New)【ツンデレ】(New)
装備
木の杖
***
【詠唱破棄】
発動に必要な詠唱を言わずとも、魔法名だけを唱えれば魔法が発動するスキル。魔法を主力とした戦い方の人には有用なスキル。
【ツンデレ】
よりツンデレになる。元々ツンデレの人はこのスキルを習得しやすい。
***
「ブフォ!?(2回目)」
――ダメだ、耐えきれない。
まさかとは思ったが、レイナが【ツンデレ】を習得しているとは。
「おい! 笑うなよ!」
レイナの目がつり上がる。
これが制止してきた理由だったのか。
「何か面白いスキルでも習得してましたか?」
そしてフィンが先ほどの仕返しとばかりにレイナに詰め寄る。
フィンには珍しい嫌らしい笑みだ。
「そ、そんな事ねーよ!」
「目をそらさずに言ってください」
「そらしてねぇーし!」
「鏡を見て言ってください」
レイナの目線は泳ぎまくり、そのレイナの様子に呆れてフィンの目が半眼になる。
さっきの逆の展開になったようだ。
それと本当に焦った時、レイナは嘘をつくのが下手になるようだ。
――普段はさらっと嘘をつくのにな。
「どうやらスキルの種は高確率で要らないスキルを習得してしまうようだな」
顎に手を当てながら俺は独りごちる。
俺も【中二病】スキルを習得したしな。
これまで以上に行動を自制しよう。
そんな事を考えていると、2人が急に俺に近づいてきた。
「マスター、レイナがどんなスキルを習得したのか教えてくださいよー」
「博之! 絶対言うなよ!」
2人とも必死だ。目がマジだ。
ここで俺は何気なく思う。
今回はフィンよ味方をしてやるか。そっちのほうが面白そうだしなと。
「レイナ、フィンが習得した【堅物】スキルを知っているんだから教えないと不公平だろ」
「そ、そんなー」
今後の戦闘において、互いのスキルの把握は重要になってくるだろう。
そう思い、俺はここにいる3人のスキルとその効果を話した。
――勿論俺の【中二病】スキルを抜いて。
「あれ、マスターはスキルの種を6つ食べられましたよね?」
「そうだな。なんでスキルが5つしか増えてないんだ?」
「それが分からないんだ。スキルの習得失敗としか考えられない」
「へぇー、そういう事もあるんですねー」
「ああ、習得を失敗する事もあるらしいぞ(嘘)」
「なあ博之、なんか隠してないか?」
「マスター、正直になった方が楽ですよ」
「⋯⋯⋯⋯」
***
あれこれしているうちに準備を始めてから1時間程度経過した。
【中二病】スキルはどうにかごまかすことが出来た。
しかし、『中二病』に『堅物』に『ツンデレ』と来たか。俺たち個性的すぎだろ。
「そろそろここを出ようか」
俺たちは王城を出る準備を終えていた。
手荷物は持っていない。
【空間魔法】の1つである、『ストレージ』を使ったのだ。
「【空間魔法】と相性が良くて良かったですね」
「手荷物が無くなったら一気に軽く感じるぜ」
フィンとレイナがニコニコしながら言う。
本来はスキルを覚えたからといって直ぐに使いこなせるわけではない。訓練を積んで使えるようになるのだ。
だから『ストレージ』は【空間魔法】の中では習得しやすいとはいえ、最初から扱えるなんて事は珍しいのだ。
しかし、魔法には使用者によって習得できる相性が存在し、時には最初から使えたりする事がある。習得するのが早かったり、最初から習得出来ている場合は相性がいい魔法であると言える。
そう、俺は【空間魔法】と相性が良かったのだ。
【空間魔法】と相性が良かった俺は同じく次元を操る【時魔法】とも相性がいいのかもしれない。
そう考えると余計【時魔法】を習得したくなってくるのだった。
「『テレポート』とかは流石にまだ無理なのか? 『テレポート』がここを出る1番安全な方法だが⋯⋯」
レイナが俺に聞く。
『テレポート』は使用者の視界もしくは行った事がある場所に瞬間移動出来るという【空間魔法】の1つである。
そして、『テレポート』は【空間魔法】の中でも難易度が高い魔法で知られている。
「『テレポート』は流石にまだ無理だよ。レイナ、頼んだよ!」
「俺の仕事が減ると思ったんだけどな〜」
レイナが面倒くさそうに【幻魔魔法】を発動させた。【幻魔魔法】の幻術で俺たちの姿と音を消して抜け出す。
王城の夜中の見回り人数は非常に少ない。大丈夫だろう。
レイナの情報によれば、正門のあたりには見回りが何人も配置されているようだ。よって裏口を目指す。
裏口から外に出れば直ぐに王都を出て、次の村か町を目指す算段だ。
夜でも王都の出入りは可能らしい。それが出来なかったら、今回の作戦はより難しいものになっていただろう。
邪神の住む土地はガラフ王国から見て東側であり、ガラフ王国はバートの世界で最西端に位置する国である。だから王都を出たら、とりあえず東の方に移動する予定だ。
地球に戻る方法を探りながら、『バート』での旅を楽しもう。
「よし、行こう!」
「はい!」
「おうよ!」
2人に呼びかけ、2人とも力強く返事をする。
空には雲1つなく、星空と月灯りが輝く。
これから俺たちの冒険が始まるんだ!
これで第1章終了しました。
次からは第2章に突入します。
次回は明日の12時過ぎに第20話掲載予定です。
ブクマ、感想、評価、レビューも出来ればよろしくお願いします。




