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隠れチート、見つけました  作者: トニーひろし
第1章 異世界転移編
11/33

第11話強そうな奴が絞れて来ました。

次回は明日の12時過ぎに第12話掲載予定です。

ブクマ、感想、評価出来ればよろしくお願いします。





 気を引き締めてレイナの方を見る。


「レイナ、早速だがステータスを確認してもいいか?」

「おう、構わないぜ!」


 レイナはステータスを見せつける気満々の様子だった。圧倒的強さを見せつけたいのだろうか?

 俺は口を開いた。


「レイナ、ステータス!」


 レイナのステータスが表示される。



***



名前:レイナ

種族:原初の魔王リリス

レベル1


HP:1391

MP:1905

物理攻撃:724

物理防御:1001

魔法攻撃:1546

魔法防御:1212

素早さ:856

運:801


スキル

【人身変化】

【幻魔魔法】

【神格】

【七属性魔法】

【ステータス強化・超】


***



【幻魔魔法】

原初の魔王リリスしか使うことのできない魔法。【幻魔法】の強化版であり、幻の力が強すぎて現実世界に干渉することもできる。


【ステータス強化・超】

【ステータス強化】の強化版。全能力値を3割ほと強化する。


【七属性魔法】

火、水、風、雷、土、光、闇系統の基本7属性魔法を使うことが出来る。



***



 こいつも強いなあ。

 レベル1だった時のフィンより能力値が高いんじゃないか? まあ、【ステータス強化・超】で伸びてるから基本的な能力値はもっと低いんだろうけど⋯⋯。

 しかも、強そうなスキルばかりだ。

 これは先が楽しみだ。


「フフン!」


 レイナが勝ち誇ったように鼻をならす。俺の考えていることはどうにも分かりやすいらしい。

 するとフィンは窓の方へ歩いて行き、カーテンを勢いよく開けた。

 ササッ!

 カーテンが勢いよく開く。


「マスター、太陽が出て来ました」


 フィンが外を見ながら言う。

 さあ、今日も頑張りますか!



***



 朝の9時頃。

 今日も王国の騎士達に混じって訓練を受ける。

 ここ1週間ずっと同じ事をやっているからか、最初よりも慣れて来た。とは言っても、とてもシンドイ事には変わりないが。

 各々の武器を使っての素振りも皆上手くなっているような気がするしな。

 クラスメイトの皆には召喚魔法で新たな魔物を召喚したと言ってレイナを紹介した。

 因みに、レイナには人間の姿で生活してもらっている。

 山本は未だにスケルトンしか召喚出来ていないせいか少し機嫌が悪かったが。

 召喚魔法の場合、魔法の練度を高めないと複数の魔物を召喚出来ないそうだ。

 しかしこの短期間で魔法の練度を高めるなんていくら勇者でも不可能だ。

 少しくらい疑われるかと思ったが、全くそんな事なく俺は安心した。


「まあ、その分クラスメイト達の鈍感さが逆に不安になって来たけどな」


 また独り言を勝手に言ってしまった。

 今のだけ聞こえても何の問題にもならないが、やはり考えている事が独り言として出てくるとどこかで面倒事に巻き込まれそうだから直したいのだが自分の癖は中々直らない。

 最近になると、クラスメイト同士の模擬戦も訓練として行われるようになって来た。

 模擬戦を見ていて、俺たちの中で誰が強いのか少しずつ分かって来たのだ。

 他のクラスメイト達に比べて圧倒的力量を持つ者は俺を含めて3人いると思う。

 1人目は俺。まあ、隠しスキル見つけているから当然だろう。これまでも模擬戦は時間内に全て倒している。本当は目立ちたくなかったんだが、初日の無双状態を皆に見られてしまったからわざと負けると不自然なのだ。舞い上がって、調子に乗った事を少し後悔している。

 2人目は黒木だ。黒木も隠しスキル見つけてそうなんだよなぁ。何と言ってもこの短期間でレベル500を超えていた。これははっきり言って異常だ。まあ、そもそもこいつは模擬戦どころか訓練にもまともに参加しない。

 3人目は木嶋だ。木嶋の相手は何も無いところで躓いたり、急に体のどこかが攣ったりしたラッキーな模擬戦が多い。けど、なんか偶然ではないような気がする。木嶋も目立ちたくないのかわざと半分ほど負けているように思える。


「こら、大迫! 何サボっている!」


 グランさんの大声が響く。

 どうやら考え事をしていたからか、動きが止まっていたようだ。

 初日の戦闘でやけにグランさんに気に入られたような気がするんだよな。他のやつには動きが止まっても何も言わないのに。

 まあ、期待されているのは悪い気分じゃないが。


「キモオタが怒られたぞ」

「いい気味だわ」

「調子乗んなってな」


 周りの連中が小声で言う。

 いつもの3人組だけではなく、クラスメイトの何人かも一緒になって笑っている。

 目立ってなかった俺が急にチヤホヤされ始めたのが反感を買っていると山本が言っていたな。


「ケッ、面と向かって言う度胸もないくせに」


 ついつい悪態をついてしまう。

 まあ、こういう悪態を相手の前でハッキリ言えない俺の度胸もどうかと思うが⋯⋯。


「気にすんなよ」


 山本が俺の方に来て笑顔でそう言う。


「そうだな」


 俺の事を馬鹿にする奴らもいればこいつのように認めてくれている奴もいる。

 こういう奴を大事にしていこう。

 その時、俺はそう心に決めたのだった。




















次回は明日の12時過ぎに第12話掲載予定です。

ブクマ、感想、評価出来ればよろしくお願いします。

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