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其の三 遊戯

おそるおそる群集の真ん中あたり、そして寒い村にいたせいか松明の近くに俺は本能的に近寄る。


「お前若ぇな。いくつだよ。」


松明のすぐそばにいた男に声をかけられる


「…..18….です。」

「10もちげぇのかよ。驚きだわ。何そんな年頃の男が、どうした遊女と遊ぶ金でも欲しかったのか?」

「違います……」


 なんなんだこいつはと俺は心の中でそう思う。

彼は真っ赤な着物に白色の布を首に巻いてる。

長髪で一本に結ぶ体つきがもっと細く華奢だったら女だと思っていただろう。


「俺は疋田景兼。お前は」

「肥前宗春よろしくお願いします。」

「おう、礼儀正しいな。」

「いや全然名前ちげーし。」


 俺は少しだけ緊張が解けた。

周りを見渡すと北◯の拳に出てきそうなヒャッハー軍団のような顔をしたおじさんばかり。

変な動き一つでもしたら殺されそうになる。


すると目の前の門から人が数人出てくる。

そして手を鳴らし、群集どもを一瞬で黙らせた。


「みなさまお集まりいただきありがとうございます。」


その男は笑顔を浮かべるがその笑顔が俺には奇妙な笑顔に見えた。


「私の名前は右京。東洲斎 右京と申します。以後お見知り置きを。」


礼儀正しく礼をした後彼はこう続けた


「はてさて、皆様はこの二百貫という膨大な大金を得るためにここへ馳せ参じた事かとお見受けします。文にも書いた通りこの大金は真ではないかもしれない。皆さんの疑問を解消致しましょう。」


手を3回ほど叩く。すると門から大きな箱を持った二人が現れる

右京の目の前にその箱が置かれると右京はこう続けた。


「ここに二百貫がございます。本物かどうか気になる方もいるでしょう」


そういうと同時に彼は箱の蓋を開けた

箱を前に倒す。すると大量の金が溢れ始めた。

おお、と群衆が騒ぎ始める。

確かに目の前にあったのは本物の金だった。



「我々は二百貫、いやそれ以上の莫大な資金を持っている。」


彼の一言で群衆の心は鷲掴みにされた全員興奮している。

全員目の前の大金に目が眩んでいる。


「ここから先、さらに門を通り抜けた者は参加すると見なします。ですがそれと同時にこの門を通り抜けた者は途中でこの遊びを離脱することはできません。覚悟の上でどうぞ、お通りください。」



右京が礼儀正しく頭を下げる。


足が震える、その門をくぐれば後戻りはできない。だが金を手に入れるチャンスだ。二百貫と言う生きてるうちに手に入るかもわからないほどの大金。


周りのヒャッハー軍団は騒ぎながら堂々と門をくぐる。落ちる人はほとんどいなかった。


「おい、どーすんだお前。」


景兼さんが俺の顔を覗き込む。


「……………..」

「ここで降り立っていいんだぜ?俺はいくけどよォ」

「行きます」

「ひゅぅ〜」


足を動かす。目の前の門をくぐるために一歩一歩踏み出す度にコレでいいのか、本当にいいのかと焦りが出てくるが、金が欲しい。

痛い目に遭おうと俺は金が欲しい。

俺らは2人で門をくぐった


俺らの後に数人がここを通過した後

目の前にいたのはまたしても右京さんだった。


「素晴らしい!」


と盛大に大袈裟に拍手をする。

右京さんの周りにいる黒い服の人たちは火縄銃を携えて表情を崩さない


「では早速遊びの説明をさせていただきます。」


黒い服の人たちが俺らに何やら紙を配って来た。


「ではご説明させていただきます。遊びの名前は斬命。読んで字の如く、命を斬る遊びです。」


______斬る?


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