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[COORDINATE 0115] Epilogue

# Siegfried and Risette:


* * *


 海辺から望む、遮るもののない美しい夜空には、無数の星が瞬いていた。

 連れ添うように仲良く浮かぶ、ふたつのまんまるな月が宵闇を照らしている。


 海辺の大断崖に佇む私は、白い長外套が海風に翻るのを感じながら、夜空を見上げていた。

 背に負う白銀の大剣が、月明かりを返して綺羅びやかに輝いた。

 真っ黒な海から押し寄せる波が、切り立った崖にぶつかっては飛沫を上げ、月明かりにきらめきながら引いていく。


 夜の涼やかな風を感じながら物思いにふけっていると、左腕に巻いたデバイスから、小うるさい娘の声が聞こえた。


「マスター、そろそろ私をアルスお兄ちゃんのところへ帰してください」

「駄目だ、リゼット。魔王女と、三年はお前の再教育をする約束をしている。まだあと一年以上あるぞ」


 私の言葉を受けて、デバイスから銀色の粒子が流れ出てきた。

 銀色の粒子は、私の眼前で軌跡を描きながら収束すると、白いドレスを纏った、銀色の髪を夜の闇に流す小さな妖精の姿を形作った。


 腰に手を当てて口を尖らせるリゼットの、見目麗しい整いすぎた目鼻立ちは、女神と見紛うほどだ。

 だが、手のひらに乗るくらいの大きさの彼女が、ふてくされている様子は、とても可愛らしかった。


 不満を表現しているのか、私の周りをくるくる回るリゼットへ、私は声をかけた。


「そもそも、お前も納得していたはずだろう。勇者アルスに相応しい貞淑な淑女になると言っていたではないか」


「花嫁修行は飽きました! そもそもアルスお兄ちゃんは口ばかりです! よく考えてみたら、アルスお兄ちゃんが侍らせている赤竜や耳長のどこが貞淑なのですか。あんあんあんあん魔法を受けるたびに鳴いていて、はしたなさすぎです! うう……思い出したらいらいらしてきました」


 リゼットが振るった花の茎ほどの腕から、銀色の光が弾け海へ飛んでいく。

 やがて、どがぁんっという轟音と共に凄まじい水柱が立ち昇った。


 とても可愛らしい彼女だが、女神の力を完全に失ったわけではない。

 むしろ、世界樹をはじめとした人類の管理をやめ、より一層危険になったと言えるだろう。

 勇者アルスの影響で枷を突破した彼女は、勝手に動き回るし、誰の命令にも支配されないのだ。

 教育などと言っているが、実際には、リゼットが私と共にいるのは彼女の善意に他ならない。


 私は降り注ぐ水しぶきを、障壁を張って傘代わりにして防ぎながら、癇癪を起こすリゼットへ視線を向ける。


 まあ、リゼットの自由に比べれば、人類の安全など些末な話だ。どうでもいいとさえ言える。


 最低限、魔王女や妖精女と会った際に、いきなり殺し合いを始めない程度に教育をすればいいだろう。

 勇者アルスは、いつか『お兄ちゃん』をぶっ飛ばす方法を見つけると誓った。

 ならば、今しばらくはあいつらに生きていてもらわなければならないのだ。


 私はリゼットを宥めるために、彼女に秘密にしていた話をしてやることにした。


「墓に水がかかる。落ち着け、リゼット。まだ一緒に冒険に出すわけにはいかないが、数ヶ月もすれば勇者アルスには会えるぞ。ようやっと、この大陸へ来るらしい」


 苛立ちに小さな肩を震わせながら、両手を掲げ、大魔法を大海に撃ち込もうとしていたリゼットが動きを止め、こちらに振り向いた。


「え! アルスお兄ちゃんがここに来るのですか! もうっ! 早く言ってくださいよマスター! いっぱい準備しなきゃ! あ、そのときは受肉してもいいですよね!」


 リゼットは花の咲いたような笑顔を浮かべ、私の顔の前に飛翔してきた。

 興奮のあまり上下に動き続ける彼女が、視界を遮っていて非常にうざったい。


 私は手を振って離れるように示してから答えた。


「駄目に決まっているだろう。それは私がよいと認めたときだ。まあ、勝手にしたいなら、好きにすればいいが」

「うーん。それは止めておきます。そんなことしたら、マスターは寂しがるでしょうからね」


 リゼットは胸元で小さな腕を組んで、うんうんと頷いていた。


 その様子を見ながら、私はうすく笑みを浮かべた。

 この子は、六千年の孤独を経てなお、他人を思いやれるいい子だ。

 なりたい自分さえ見つかれば、勝手に大人になっていくだろう。


 それはそれとして、リゼットが受肉することを許可する条件には、私が内心で勝手に決めている事項があった。三年の教育とは関係ないし、リゼットにも伝えていない。

 それは、勇者アルスが一対一で私に勝つことだ。

 あの糞餓鬼がそれを為すまでは、嫁にはやらん。

 リゼットがこっそり夜這いでもした場合は、仕方ないので勇者アルスを殺すとしよう。


 私は振り返ると、海が望める位置に置いた小さな丸い石に視線を向けた。

 リゼットが集めてくれた小さな花で飾り付けられた丸い石には、『Sara Bellini』と刻まれている。


 私はその小さな石へ向けて十字を切り、静かに黙祷した。

 本当は一緒にパイオニアがあるあの大陸へ行くつもりだった彼女へ、ようやっと人間として祈りを捧げることができた気がした。


 私はまぶたを上げると、ふわふわ宙に浮かびながら、手のひらを正面で合わせるエルフ族式の祈りを捧げているリゼットへ視線を向けた。

 私が見ていることに気がついたリゼットがふわりと宙を舞い、私の肩に座った。


「それにしても、マスター。死なないでよかったですね。アルスお兄ちゃんはいつも意味不明ですが、マスターも負けず劣らずよく分からない人ですね」

「あの餓鬼と並べられるのは不満だが。まあ、そうだな。私も自分でそう思う。リゼット、お前にもアズールがどうなっているのか分からないのか?」


 私とリゼットは、空に兄妹のように浮かぶふたつの月を見上げた。

 勇者アルスが両断した月は、いつの間にか、ふたつの球体へと収まったらしい。

 それは天体が自重で球体へ収束するような速度ではない。

 今では初めからそうであったかのように、ミーネスの周りをふたつの月が回っている。

 変わったことと言えば、潮の満ち引きの間隔くらいだった。


 あの戦いのとき、ぼろぼろだった私の命を繋ぎ止めていたのはアズールがもたらす魔法だった。

 だから、話の通りなら、月が割れた時点で私は死んでいてもおかしくなかったのだ。

 だがそうはならず、それどころか私の身体は完治していた。

 本来の力を取り戻すには、まだ数年かかるだろうが。


「はい。アルスお兄ちゃんに断ち斬られたので、アズールの機構はもう見えませんよ。ですから、なぜああなっているのかは不明です。とはいえ、予測は立ちますよ。もともと、アズールはすでに自立して動いていましたからね。アルスお兄ちゃんの奇跡を凌駕する人類の願いが、アズールの消滅を食い止め、自己復旧したのだと思います」


「お前は、ものごとを綺麗に言いすぎだ。要するに、救世主の奇跡を否定するほど、人類の欲望がどうしようもなかったということか。笑えるな。だが仮にそうだとしても、エネルギーはどうしようもないだろう。……お前、そちらは変わらずこっそり手助けしているんじゃないのか」


 私は肩に乗るリゼットへ、青い瞳を向けた。

 彼女はふわりと宙へ舞い上がり、胸元で腕を組んで小さな頬を膨らませて言った。


「むう、マスターは最近、アルスお兄ちゃんに物言いが似てきていますよ。……それは秘密です。ですが、マスター。忘れているかもしれませんが、そもそもこの星の生命は皆、私の子どもなんですよ」


 潮の香りを含んだ夜風が吹き抜け、私の青白い長髪を流した。

 胸を張って女神気取りの言葉を吐いたリゼットへ、私は胡乱げな視線を向けた。


「お前はこの星を消し飛ばそうとしていたと、勇者アルスに聞いたのだが」


「……てへっ」


 リゼットが片目をつむり、小さな唇からちろりと舌を出した。

 その可愛い姿を見て、人類を滅ぼそうとしたことなど、どうでもいいかと私は思った。


* * *



# The_Hero’s_Party:


 降り注ぐ夏の太陽は眩く、視界いっぱいに広がる青い海にきらめく光を落としていた。

 押し寄せる波が、大きな帆を掲げる外洋船の巨大な船腹にぶつかっては飛沫を上げ、引いていく。


 俺は前後左右、どこまでも広がる海原を進む興奮で甲板を駆け回っていた。


「おお、すごいぞ! ルナリア、フェリス。どこを見てもぜんぶ海だ! すげえ!」


 甲板のあちらこちらへ走る俺を、優しげに見つめる少女が二人。


 甲板の中央に立つルナリアはにこにことした笑みを浮かべながら、潮風に靡いて頬にかかる金糸の髪を押さえていた。

 ときおり強く揺れる船が、彼女の下着をつけていない胸元のふくらみを弾ませる。

 濃紺のバトルドレスに覆われた胸がたゆんったゆんっと弾んでいる。


 駆け回る俺の姿を追う赤い瞳が、太陽の光を受けて宝石のように輝いていた。


「ふふっ。そうだね。わあ、見てアルス。大きな生き物がいるよ。鯨かな?」


 フェリスは甲板の柵に腰を下ろし、脚を組んで微笑みながら、こちらを見つめていた。

 船の揺れをものともせず、太ももに肘をついて頬杖をする彼女の浅緑のワンピースは、裾がめくれ上がり、太ももの奥まで覗きそうだ。

 強靭な脚力からは想像できない、彼女の太ももの柔肉が、揺れに合わせてときおり波打つ。

 

 潮風を受けて横へ流れる水色の髪が、光を零してきらきらと輝いていた。


「……ふふ、楽しそうだな。……ん? 鯨? 出立前の調査では、共和国の外洋に鯨はいないと聞いていたが」


 笑顔を浮かべ走り回っていた俺が、二人の言葉に足を止め、船の進行方向へ視線を向けた瞬間だった。

 ざぱぁんっ、という水が弾ける音と共に、海面が割れた。


 膨大な量の水柱が上がり、ばちゃばちゃと頭上から水しぶきが雨のように降り注ぐ。


 海面を割って現れたのは、船と同じか、それ以上に巨大な烏賊の魔物、クラーケンだった。


 クラーケンが海面から身体を持ち上げた余波は凄まじく、大きな波が船を襲った。

 共和国の最新型であり、ガストン商会の出資を受けた外洋船は剛健で、クラーケンの起こした津波にもびくともしない。

 だが、もちろん傾かないわけではない。

 波に大きく揺らされた船は、上に乗っていた俺を羽子板のように弾いた。


「おわああ!!」


 俺だけが、揺れの衝撃で海へ向かって中空に放り投げられていた。


 くるくると宙を舞う俺の真横に、鮮やかな緑の疾風が巻き起こる。

 瞬間移動したフェリスが、左腕で俺をしっかりと抱きとめた。

 下着を付けていない彼女の胸が、浅緑のワンピース越しに、俺の身体へむにゅっと押し付けられ、密着した彼女から涼やかな石鹸の香りが漂う。


「……はぁ。お前、どうせ私が助けてくれると思っているだろう。アルス」

「ご、ごめん。そういうわけじゃないんだけど……うわっ!」


 フェリスは言葉の割には、少し嬉しそうな笑みを浮かべると、俺を甲板へ放り投げた。

 今度は、船に向かって俺は飛んでいく。


 空間を跳躍し甲板へ舞い戻ったフェリスが、俺を受け止め、優しく下ろした。


「……ふふ。まあ、その通りだ。いつでも助けてやる」

「いや、ありがとう。気をつけるよ」


 クラーケンが、船を叩き壊し、俺たちを殺そうと長大な触手を振り回している。

 そのすべてを赤い光を纏ったルナリアが飛翔しながら打ち払っていた。


「アルス! 大丈夫!?」

「ああ! こっちは問題ない」


 彼女の剣技の勢いに引かれ、純白のスカートが翻り、白いニーハイに包まれた健康的な太ももが、夏の太陽に晒されていた。


 ばたんっと船室の戸が開き、黒い髪を揺らした少年が走り寄ってきた。


「先生、どうしました!? わあ! 凄いっ、クラーケンじゃないですか! 初めて見ました!」

「お前は海には興味を示さないくせに魔物を見ると嬉しそうだな。この戦闘狂め」


「……まったく。どんどん酷くなっているな。あまり血に溺れるなよ、ユーリ」


 ユーリは黄金の剣を腰の鞘から抜き放つと、右手で握った。

 世界樹の冒険のころから二年は経っているのだから、こいつももう十四、五歳か。

 その割に身長が伸びないな。


 柔らかそうな美しい黒髪を揺らしながら、ユーリが答えた。


「むっ。戦闘狂ではありませんし、命を奪うのが好きなわけではありません。むしろぼこぼこにされたいくらいです! 船室にいたのは、行き先の大陸の気候から魔物の分布を考えていただけです!」


 やっぱり、戦闘狂じゃないか。

 俺は苦笑しつつ、ユーリへ告げた。


「ユーリ、触手の対応を任せていいか。船を守ってくれ。ルナリアを攻撃に回したい」

「はい、先生! フェリスさんは、そこで先生といちゃついていてください!」


「……うるさいぞ」


 フェリスが深緑のニーハイに包まれた脚で、容赦なくユーリの腹を蹴り抜いた。

 その勢いのまま吹っ飛んでいったユーリは、中空でくるりと回転すると、姿勢を戻し船首へ降り立つ。


「ルナリアさん、加勢します! いきますよ!」

「あっ! ユーリ君! 分かった、触手は任せるよっ」


 船を守るように、飛翔しながら業火の剣を振るっていたルナリアは、船首にある女神像の上に降り立った。

 ルナリアは凄まじい体幹の力でそこに立つと、業火の剣を正眼に構えた。


[ System : Universal_Truth_Loading... 5%... 10%... 15% ]


 ユーリが両手で握る黄金の剣が、眩い金色の光を帯び始める。

 彼は木製の甲板を強く踏み込むと、横薙ぎに光の剣を払った。

 すべてを断絶する光の刃が、迫り来ていた触手を斬り飛ばしていく。


「どうですか! 先生! 僕の光の剣は格好いいでしょう!」

「ああ、さすがユーリだ」


 俺がアズールを両断した影響なのか、それともリゼットが神器の管理を止めたからなのか。

 あの世界樹の冒険が終わって以来、魔法は変わった。

 セルナ統領のような一部の英傑を除き、神器魔法は消え去り、代わりに意志の強いものは誰でも魔法が使えるようになっていた。

 アズールに想いを届かせることのできる強い精神を持ったものは、誰であろうと、神器も詠唱も必要としない理想の魔法を行使できた。

 人族、エルフ族や獣族といった種族も関係ないし、善悪すらも区別されない。


 ユーリは神器も詠唱も必要としなくなっただけで、変わらず以前の魔法を使える、とびきりの例外だ。さすが本物の賢者である。


 リゼットがやったような魔物化は起こっていないが、これからは、俺たちの世界もまた違ったものとなっていくだろう。


 だが、俺はこれこそが本物の魔法の在り方だと思った。


 ルナリアが握るアストライアの剣を包む業火が、徐々に彼女自身を覆い始めた。

 ちょっと愛が重いのが玉に瑕な、俺の最強の魔法剣士が火炎を纏う。


「うーん、クラーケンかあ。わたしに勝てるかなあ」


 最近、余計な知恵をつけてきたルナリアが何か言っている。

 ドラゴンを両断するお前が、イカに負けるわけないだろう。

 俺は小さく息を吐くと、ルナリアへ向けて声を上げた。


「まったく。勝て! お前は俺の最強の剣だ!」

「えへへ……。任せて、アルス! ちゃんと見ててね!」


 ルナリアは、ちらりとこちらへ視線を向けて俺の姿を確認し、笑みを浮かべると、クラーケンへ向き直った。


[ System : Universal_Truth_Loading... 20%... 25%... 30% ]

[ System : Universal_Truth_Load 30% Reached ]


 毛先のウェーブがかった彼女の金糸の髪が、熱波に煽られふわふわと揺れている。

 背中越しにも輪郭が覗く大きな胸が、ふるふる揺れているのが分かった。

 潮風が彼女の純白のミニスカートを煽り、白いニーハイに包まれた肉感のある太ももが覗く。


 地の底から響くような竜の唸り声が、彼女が破壊の王であることを知らしめる。


 ルナリアがとんっと像を蹴り、中空へ跳び上がった。

 赤い半円を描きながら、上段に掲げられた燃え盛る紅蓮の剣が、天を突く。


 跳躍の頂点で、赫く輝く業火が収束し、火炎が紅蓮の竜を象る。

 轟々と燃え盛る紅蓮の竜が巨大なあぎとを開き、重く響く咆哮を上げた。


 海の上に躍り出て、背を向けているルナリアの瞳は俺には見えない。

 だが、一瞬だけ彼女の赤い瞳に宿る星がキラメキを放った気がした。


「――アストライア・フレイムインカーネイト!!」


[ System : Astraea / Flame Incarnate Dragon, Manifest! ]

[ System : Lunaria Reason_Gauge -10 ]


 ルナリアが振り下ろす紅蓮の剣が、赫い剣閃を縦に奔らせた。


 彼女を覆っていた紅蓮の竜が解き放たれる。

 轟音を響かせながら、駆け抜ける紅蓮の竜は、大気を焦がし、海を喰らい、クラーケンを焼き尽くす。


 海に叩きつけられた破壊の竜が、どっぱぁんっと水柱を上げた。


 船がルナリアの放った奥義の余波で激しく揺れる。

 海に投げ出されないように、俺を支えてくれているフェリスから、ほんのりと彼女の身体の甘い匂いがした。


 ユーリはぐらぐらと傾く船から弾き飛ばされ、海に投げ出される寸前、なんとか甲板の柵にしがみついていた。


 金糸の髪を風に靡かせながら、ルナリアが飛翔し、にこにこと笑顔を浮かべてこちらへ手を振っている。


「アルス! やっつけたよ! 見てた?」

「ああ、さすがルナリアだ」


 俺は星切の柄に左手を添えたまま、彼女へ笑みを返した。


 こちらへ戻ってきたルナリアが、ととっと走り寄ってきたのを抱きとめ、彼女の金糸の髪を撫でながら、俺は雲ひとつない青空を見上げた。

 星空の女神様が、俺のことを見て微笑んでいる気がした。


 俺は、ルナリアの薄布一枚隔てただけの大きな胸がぐにゅぐにゅと押し付けられるのを感じながら、水平線の向こうへ視線を向けた。


 次の冒険は、新大陸だ。


 確か、あそこにはジークさんとリゼットがいるはずだ。


 頼もしい仲間たちとの、次なる冒険を考えながら、俺はわくわくした気持ちに満たされていた。



# The World Tree, the Starry Sky Goddess, AND...

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