12話
あれからイノシシのモンスターのダンジョンをお盆の前の日までレベル上げに費やして29レベルまでは上がり、お盆の日は家族のお墓参りを済ませ、その時に叔父さんにもあって今後の話をしたりなどした。
お盆が終わったの次の日。
俺はイノシシのモンスターのダンジョンではこれ以上のレベル上げに時間を費やすよりもイノシシのモンスターのダンジョンの1つ上のランクのダンジョンに向かうことにした。
これから向かうダンジョンは夜の墓地のフィールドをしており、そこに現れるモンスターは骸骨のモンスターのスケルトンと呼ばれるモンスターだ。
早速スケルトンダンジョンの近くにあるホテルで宿泊する為にチェックインを済ませてダンジョンに突撃した。
「月明かりのお陰でそこそこ明るいんだな。でも、それにしても少し寒いな。」
月明かりの中で少しだけ寒気を感じながら俺はダンジョンの探索を開始した。
「見つけたけど、あれがスケルトンか。少し不気味だな。」
月の明かりに照らされた真っ白な人骨のモンスターであるスケルトンと初遭遇する。
見つけたスケルトンは錆が浮いている剣を持って俺の方へと駆け出してきた。
走るスピードはそこそこ速いが俺が全力で走れば余裕で置いてけぼりに出来る程度の速さでしかスケルトンは走れないようだ。
でも、スケルトンの速さだとウサギのモンスターやイノシシのモンスターみたいに結界に衝突させて倒す戦法は使えないだろう。
でも、あの程度のスピードで結界に衝突しても転倒するくらいだろうが、それでもスケルトンの動きを止める為と考えたら十分に使えるはずだ。
俺はスケルトンの正面に結界を作り出した。
案の定、スケルトンは結界に衝突して尻餅を付くように地面に座り込む体勢になっている。
とりあえずスケルトンを拘束する為に今の座り込んでいるスケルトンサイズの結界でスケルトンを捕まえる。
「よし捕まえた。」
座り込んだままで結界を破壊しようと剣で結界を突いたりするスケルトン。
俺の魔力を消費し続けて結界を維持しているから、一撃で結界を破壊されるか、俺が魔力を尽きるまで結界は壊れない。
それでも攻撃される度に魔力の消費が多くなってしまうからなるべく早くスケルトンの動きを止めてしまいたい。
俺はスケルトンの関節を動かさないように複数の小さな結界を作り出してスケルトンの拘束を行なっていく。
「もうこれで動けないだろう。」
全身の骨格を動かさない様に複数の結界で拘束されたスケルトン。
どうにか動こうとしているがスケルトンが動けないことを確認した俺はスケルトンを囲んでいる結界だけを解除した。
座り込んだスケルトンを捕まえていた結界を解除してもスケルトンは小さな結界たちに関節を押さえ込まれて身動きが取れないようだ。
スケルトンはもう動けないと判断した俺は全力でスケルトンの露出している部位に錫杖を叩き付ける。
全力スイングで頭蓋骨に大きなひび割れを起こしたスケルトン。
2回目の全力スイングで完全にスケルトンの頭部は破損した。
頭部の大半を失ったスケルトンはこれで倒せたと思ったのだがまだスケルトンは弱々しい動きで動いている。
完全にスケルトンの頭部を砕かないとスケルトンは死なないのだろうと、俺は3度目の全力スイングをスケルトンの頭蓋骨に喰らわせた。
3度目の全力スイングでスケルトンの頭蓋骨は完全に砕け散って、スケルトンは力を失ったからかその身体の骨はバラバラと地面に転がっていく。
スケルトンを倒すには頭蓋骨を完全に砕けば倒せると学んだ俺はそれから3回1匹だけのスケルトンを狙って倒していくとレベルアップする。
「よし!これで30レベルだ!!」
俺のベースレベルが30レベルになるのと同時に結界術師のレベルも30レベルにレベルアップ。
レベルアップしたことで結界術師の知識が更に手に入ったお陰で、今回の手に入った知識には一度作り出した結界の形を変えられる様にするにはどうすればいいのかの知識が手に入った。
「これなら結界だけでモンスターに勝てるかも!」
ウサギのモンスターやイノシシのモンスターの様な衝突させるなんてことをしなくても結界の形を変えて結界を攻撃に転用することが出来るかもしれない。
そこのところは実際にスケルトンで実験して確かめてみよう。
でもその前に、俺は結界を使った攻撃を本当に行なえるのかを確かめる為に正方形の結界を作り出した。
作り出した正方形の結界の拡大を行なってみる。
「大きくなった。でも魔力を使うな。そこまで消費はしないけど。」
結界を拡大したり、小さくしたり、一方面だけ伸ばしてみたりなど結界の形を変えて確かめていく。
「うん。これなら攻撃にもいける!」
結界を作り出し、作った結界を伸ばした勢いと結界の強度で攻撃に転用する。
伸ばす際の速度も魔力を多めに使えば速いスピードで結界を伸ばすことが出来るのも確認。
他にもどこまで結界を小さく出来るのかも確かめてみたら、今のところは1センチ角まで小さくすることが出来た。
でも結界の中に物がある場合に小さくしようとすると、内部の物体を押し潰すのに結界を縮める際の魔力の消費は内部の物体の強度によって変わるみたいだ。
そうして俺は新しい結界を使った攻撃方法を取得してスケルトンを探していると、ようやくスケルトンの姿を発見する。
「まずはこれから!」
今回の槍持ちスケルトンに対して俺は向かって来るスケルトンの周りに結界を作り出してから結界を伸ばして攻撃する。
「おお!いいな、これ!」
結界の強度と伸ばす際のスピードが威力となってスケルトンの肋骨を砕くほどの威力があった。
これなら結界でスケルトンを閉じ込めてから、結界の中に結界を作って伸ばしてスケルトンを砕いてしまえるだろうな。
とりあえずこの方法で攻撃することでスケルトンを倒せることは理解した。
次は結界で圧殺する方法でスケルトンに攻撃を行なってみることにした。
既に肋骨を砕いた際に動きを止めた隙を突いて結界に閉じ込めているスケルトン。
あとは閉じ込めるのに使用した結界でスケルトンを圧殺していく。
縮めていく結界によってスケルトンは体を縮こませていくのだが、骨が折り重ねあい完全に密集して身動きが取れないスケルトン。
そのまま圧殺しようとするのだがこの時点でそれなりに魔力を使うことになっている。
最終的にはスケルトンを圧殺して倒すことが出来たのだが、その際に使用した魔力量を考えるとこの方法でスケルトンを倒すのは少し効率が悪い気がした。




