第8夜
ฅ(º ロ º ฅ)《キリのいいところで終わったら短くなりました。本日は2話投稿しようと思います。
おじいちゃん達の仲間になると決めてから私はお父さんにビシバシ鍛えられることになりました。
最初にまず走り込み。何をするにも体力が必要だそうで、
「ミヅキ!へばるな!!!もう一周行ってこい!」
普段優しいお父さんはこの時だけは鬼教官に変わる。
メッチャ怖い。村の周りを走ってる時も少しでも速度が落ちると一周増やされるし、呼吸も整わないうちに木登りとか、村の端から端まで直線で結んだところを障害物を乗り越えながらどれだけのタイムで走りぬけられるかとか。屋根とか飛び移ってると皆「頑張れよー。」とか言ってくれる。皆いい人なんだけど、だれか鬼教官を止めてください。切に。
村の北側にある山脈を登ることになった時は本当に死ぬかと思った。山脈とは名ばかりのほぼ90度に切り立った崖を、命綱なしでロッククライミングだよ?今思い出しても私肝が冷える…。
その甲斐があったのか私は自分の体を思う様に動かせるようになりました!どこのバトル漫画だよッていうくらいの動きができるようになったのです!
「よし、今日からは実践的な事を教えていく。相手の命を奪う技術だ、自分の命をかけて学べ!心してかかるように!」
殺しに行くんだから、殺さる覚悟を持つ。って事だよね。
「ミヅキはまだ成長が終わってないのと、魔法が使えない女だ。力で大人に、特に男には勝てないと思った方がいい。だからミヅキに覚えてもらうのはナイフ術と体術だ。」
なるほど、確かにこの身長だと剣とか振り回せないしね。
「ナイフの基本動作は「切る」「突く」「投げる」この3つと考えてくれてかまわない。取り敢えずこれ持って俺に切りかかって来い。」
渡されたのは木でできたナイフ。
流石に子供に本物持たせないよねー。
「来い!!!」
「ハアアアアアアッ!!!!」
お父さんとの初バトルです!