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第一花 その出来事は誰が為に

初めまして。六天金剛です。


初投稿なので文章は拙いですが、読んでくれると幸いです。

「あー…疲れた」


とある高校の入学式を終えて、俺【風上 風太】は 帰り道を1人でのんびり歩いていた。


「あのハゲめ…話が長ぇんだよ」


俺の言うハゲとは、俺が通う高校の校長のことであ る。


先程の入学式の事


新入生代表挨拶が終わってそろそろ終わりかと思っ た矢先、あの校長が意気揚々と壇上に上がってきて 高校生のなんたるかを熱く長ったらしく説いてくれ やがったのである。


その時間実に「1時間30分」


紙も何も持っていないのに、どうやったらそこまで 話す言葉が見つかるのかと逆にこちらが1時間30 分問い詰めたい気持ちである。


「あの野郎め…卒業式の日になったらクラスメイト 全員でパイ投げしてやる…!!」


そう黒い未来予想図を胸に秘め、道路を横切ろうと した――


ーーブロロッ!!!


突然の爆音 何事かと音のした方へ振り向くと、向こう数メート ルから、大型のトラックがエンジン全力全壊、いや 全開で突進してきていた。


ここで某バトル漫画の主人公なら咄嗟の判断で華麗 に避けるのだろうが、俺はいわゆる普通の高校生。 避ける事など出来る筈もなく。


その時の俺の遺言と言えば


「そりゃあねぇぜ…とっつぁん」


だった


ーーーードンッ


ーーカサカサ…


ーージーーー…


ーーカナカナカナ…


「ん……あ"ーー……………え?」


目が覚めたら、知らない場所だった。


…え?ここどこ? なにこれ?


…落ち着け。Be cool だ、俺。 まずは状況を把握しよう。


辺りをぐるりと見回してみる。


俺が目覚めた時に視界に写り込んだ物は


都会では余り見ることも無くなった蒼く透き通った 【空】


地面に力強く根を挿し、【空】と絶妙なコントラス トを成す緑色の【木々】


ーーそして、最も心を奪われたものは


俺の辺り一面を覆い尽くす


まるで生命を象徴するかのような


元気に咲いた真っ黄色の向日葵だったーー


うわぁ…綺麗だなぁ…!


まず頭の中に出てきた感想はこれだった。 こんな景色、少なくとも自分の住んでいる都会の街などでは、決して見られることの無いものだった。


ウチの街の何処にこんな場所がーー


そう思った瞬間気付いた。


そうだ、何処だよここ?


ウチの街はビルばっかりのつまらない街並みだ。 こんな場所が残ることはほぼ100%といっていいほどあり得ない。


それに、それ以前の問題もある。


何で俺、生きてるんだ? 普通に考えて、普通の高校生である俺が、巨大なトラックの衝撃に耐えられる筈が無い。


だとしたら、何故? 何故、何故、何故?


…駄目だ。もっと落ち着かなければ、考えられるものも考えられなくなる。


深呼吸をし、腕を組み 、再び思考の海に更ける。


…しかし、頭に浮かぶ考えは同じことばかり。何も解らない。


胸を押し上げる巨大な膨らみも何も教えてくれなー ー


…ヱ?


なにこれ?


「ーーーーえええええええ!!!??」


いやいやいやいや、なにこれ!?

もはや自分の中でマイブームになりつつある【なにこれ】を発しながら勢い良く立ち上がる。同時に、 自身の服装の異常にも気が付いた。


白のカッターシャツに格子柄のベスト、 同じく格子柄のロングスカート。


これが、俺の今の服装である。


更に、首筋に届くか届かないかの境目だった筈の髪も、しっかりと肩に届くほどに伸びている。


ここで俺の脳内ではかなりヤバイ予想が立っていた 。


何か姿を確認できるものはないかと、辺りをもの凄い勢いで見渡す。すると、向日葵畑の中心地に湖があるのを発見した。


そこに全力疾走。なんかソニックブームが出た気がするが気にしない。


湖の縁に這いつくばるように飛び付き、水面を除き込む。すると…


「うわぁー…ナンテコッタイ」


予想が的中してしまった…。


俺が覗き込んだ青い水面に映っていたのは…


先程述べたような格子柄の服装


癖のある緑のショートボブ


大きくも鋭く尖った真紅の瞳


ーーそして、置いてきてしまっていたが、恐らく特殊な加工しているであろう日傘


そこで、俺は完全に確信した。


そう、俺は……


「…何でゆうかりんになってるんだああぁぁぁぁ! !!」


幻想郷のアルティメットサディスティッククリーチャー 【風見 幽香】になっていたのであった まる

思い付いたら書き、思い付いたら書き、の連続で生まれた作品ですが、最後まで生温かい目で見て頂けると嬉しいです。

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